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僕と俺の選択道  作者: カタナナタカ
第1章 それは、人生の序章の序章それでも悩み生きていく
14/30

狩りと危険と前編

今日で、俺は5歳になった。

・・・・・誰も祝ってくれないけどな。


まあ、そんなことは些細なことだ。

俺は今日という日から始めようと心に決めていたことがある。

それは、狩りに出かけようと思う。そう、狩りに。狩猟をおこないに行こうと思ってる。もちろんモンスターではなく、動物の方だ。さすがに今の状態でモンスターを倒しに行くのは自殺行為に等しいのでやろうとは思えないからな。


でも、5歳になった当日に行くつもりはなかったんだけどな。

まあ、いいか。家にいても気まずいだけだし。

今日は俺が自分で自分の誕生日を祝うとするか。


そんなことを考えながら俺は準備を始めた。

家にある小さい袋(ボロい)に、今日の昼飯(果物数個)と、水筒(これもボロい)、ナイフ(小さくて、これまたボロい)を入れる。

次に俺の相棒である斬皇丸(木)を右手に持つ。

そしてさっきの用意した袋を持てば、準備完了だ。


よし、森に行くか。


森は、いつも訓練をしている草原の川を挟んで反対側にあるので、俺は川を越えなければならない。(家がある村は、草原側にある)


ここで気づいた人がいるだろう。

そう、村なのだ。家がある場所は。

なのに、ほとんど誰も家を訪ねてこない。

というより、なぜか無茶苦茶避けられている。

そしてなぜか俺を見て、怖がっている。


まあ、だから俺は生まれてこのかた、ボッチだ。

接したことがある人間なんか、あの人ぐらいというレベルのボッチだ。

・・・・・悲しすぎるこの人生。


だめだだめだ。

気にしたら気分が悪くなる。

今から狩りに行くんだから、気持ちをしっかり持たないと。


さあ、気を取り直して出発するか。



で、30分ほどかかって川についた。

こっから向こうに渡ったら、とうとう狩りの時間か。


き、緊張してきた。

川に渡る前にステータスの確認をしとくか。




名前/空欄 LV2

種族 人間(仮)

職業 復讐者


体力40/40

魔力8/8

悪貢8


力30

守13

魔0

魔抗4

知力46

器用27

敏捷38


アビリティ

悪神ノ契約者▽


スキル

パッシブ

剣術3▽

アクティブ

悪神ノ鑑定眼(劣)3▽




よし、問題はないな。

安心できたし、森に行くか。


と、その前に、川の水を飲もう。


『てめえ〜、さっきからうだうだうるせえなぁ。

行くんだったらとっとと行けよ』


「うおっ、びっくりした」


(なんだ、悪神か。

驚かすなよ)


『なんだぁ、お前そんな緊張してんのかぁ。

前世でも戦闘したことぐらいあっただろうがぁ、何今更びびってんだぁ?』


(び、ビビってなんてない!

ただ、前世でも5歳で戦闘なんてしなかったし、才能もこんなダメダメではなかったからな。

前世の初戦闘なんて、9歳の時に護衛の騎士を10人ぐらい連れてのゴブリンとの戦闘だったからな。

今思えば、恵まれすぎた甘々の初戦闘だったよ。


まあ、それでも今の俺はビビってるわけじゃないけどな)


『そうかぁ、それだったらいいんじゃねえかぁ。

ってことでとっとと・・・・・どうしたぁ?』


(うん、いや、川に映った自分の顔を見てさ、ちょっとぼーっとしてしまっただけだよ。

この川に映った俺の顔を見るとさ、本当に転生したんだなとか、本当に俺は、あの人の息子じゃないんだな、とかさ思っちまうわけだよ)


『まあぁ、確かにあいつと、お前は似てないなぁ』


(ああ、そうだな。

髪は俺は白髪だし、

顔だちも違う。

似てるとこなんてどこにもないもんな・・・・・。


ああ!

やめだやめ‼︎

今から狩りに行くって時の考えじゃねえよこれは。

もう、とっとと行って終わらせよう!


顔については、似てようが似てまいがどうでもいい!

前世ほどじゃないけどカッコいい感じの顔に生まれてよかったってことでいいだろう)


『なんだぁ、いきなり自慢が入ったなぁ』


(ああ?自慢じゃねえよ⁉︎

自慢?じゃねえよ。自慢じゃねえよ。

そんなことより、顔は復讐するなら大事だしな。

俺が狙ってるのは貴族とか偉いやつらだからな。顔が不細工よりもかっこいい方が絶対にいい。

名声とかも上げやすいだろうしな)


『まあぁ、そりゃそうかぁ。

確かに、不細工よりかはいいよなぁ』


(そう、そう、そういうこと。

ってことで、すっきりもしたことだし、とっととこの川を渡って森に行くか!)

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