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自己紹介と異世界召還について

俺の名前は志多火 孤道17歳の友達がいない普通の高校生だ。

今日も親に付けられた名前の通り孤独な道を爆走中。

俺は昔からこの名前が好きではない、いや漢字の意味を知るまでは気に入っていたかもしれない。

しかし、意味を知ってからはなぜわざわざこの漢字を使ったのか疑問しか浮かんでこない。

もしかしたら大層ご立派な意味があったかもしれないが、両親を早くに亡くしてしまっている俺にはもう確認するすべがない。

両親の事は昔の事過ぎて覚えていないので、唯一両親からもらった物が名前と遺産、遺産があるおかげで生活できるので、そこはもう頭が上がらない。

だが名前については、諦めたが正直あまりありがたくない。死後の世界で会えたら問い詰めようとは思っている。


俺が孤独でぼっちの理由は名前のせいにしたが自分に問題があるのは自覚している。

親がいない疎外感で他人が苦手に思うようになり、感情が表に出るタイプではないので無表情になっていき怖がられる。そして協調性がなく何に対してもやる気が欠如してる性格。

何よりそれらを助長させた物語に対しての執着。


俺は物語が好きなのだ。小説はもちろんアニメや漫画など、いわゆるフィクションと言われる物を愛してしまっている。

物語が読めれば他に何もいらないと思っているし、物語を読んでる間は他の全てを忘れられる。主人公達に感情移入しすぎて主人公が喜べばば一日中ご機嫌だし、その逆もあり、まるで情緒不安定のように物語に入れ込むのは日常茶飯事で、本を読んでるときが一番表情豊かでよく笑っているせいか気持ち悪がられる。

そんな人間なので、たぶん人といる時間より物語の中にいる方が、いやたぶんではなく圧倒的に多く、物語に浸かってる時間が多すぎて、たまにどちらが現実か分からなくなり混乱してしまう。


そのなかでも異世界物や別の次元の話しなど自分と違う場所、絶対に関係がない話しが好きで憧れていた。

日常物は手が届きそうで届かなくて、読んでる時に泣いてしまう。

だから異世界物や次元が違う話しは、自分とはスタートが違うから幸せでも安心できし、物語に没頭出来ると思っていた。

そしてもういっそ本当にそっちにいければ良いのにって考える時間が増えていき、なおさらどちらが現実が分からなくなっていった。

別に現実が嫌いなわけではないが、現実はつまらなすぎて興味が湧かないのだ。


そんな風に生きてきたせいで自分は独りだ。だが自業自得だと言う事は知っている。

甘えでしかなく、自分の力でなんとか出来る人のほうが大勢いるのも知っている。

きちんと物語と折り合いを付けて、現実と向き合わなければならないのも知っている。


しかしそれが難しいのだ。諦めたい。物語に埋まっていたい。

そんな考えしか浮かんでこない。


そのせいで、自分も異世界にいければいいのにと逃避ばかりしていた。

そして同時に独りが寂しいのだと感じるようになっていった。

独りは嫌なのだ。だから俺は…


――――――――――――――――


何かが頭に乗っかるのを感じて目が覚めた。

なんだか嫌な夢を見た気がするが忘れた方が体に良いだろう。

目が覚めたら知らない天井だなんていうがいちいち天井なんか覚えてないだろうと思いつつ、横を見るとさっきの赤い髪の女の子と目があった。

彼女はさっきまで被っていた仮面を外しており、彼女は目も赤く宝石のようだった。そのせいか神秘的な雰囲気を放っている。

まるで女神だなと思ってしまった。

そういえば俺は異世界に来ていたなと思い出す。


「やっと目が覚めたのね。よかったわ」


隣からはさっきと打って変わって優しそうな台詞が聞こえてきた。

幻聴か?ツンデレか?二重人格か?双子か?仮面の呪いかと理由を考えていたが。


「じゃあ、さっさとベットから降りてくれない?」


そういう理由ね。やっぱり優しくなかったわ。

自分で気絶させといて我が儘だやつだ。

そんなに他人が嫌いなのかね。ならなんで友達になってなんて言ったのか疑問だ。

しかしさっきは仮面で分からなかったがこいつまだ子どもじゃないか。12、13ってとこか?いやもう少し下かもしれない。

しかもかなり可愛いが、甘やかされて育った感が見て取れる不遜な顔をしている。

なるほど、どおりでめちゃくちゃやるわけだ。


「そんなわけにはいきません。お嬢様、自分のほうに非があるならまずは謝るべきではないでしょうか」


知らない声が少女を嗜める。

声のほうを向くとそこには、秋葉原とかでよく見かけるようなのではなく、本場の本格的なメイドっぽい服を着た眼鏡の女の人が凛とした姿で立っていた。

おーさすが異世界、メイド服に眼鏡とは分かってると興奮した。


しかし異世界に眼鏡とは、眼鏡を作るぐらいの技術力はあるのかと分析する。

メイドについての分析にとしては、背丈は160ぐらいで俺より少し小さいぐらいかな。

髪は後ろにまとめており、清潔感あふれる普通のメイドだ。

残念ながら巨乳ではない。別に巨乳好きではないが、メイドで眼鏡とくれば巨乳だろうと少しがっかりする。


そんな清楚系メイドさんに対して、赤髪の少女は


「はいはい、ミーシャがそう言うなら仕方ないからそうするわ」


メイドさんはミーシャと言うらしい。

しかしあっさり言うことを聞くとは、弱みでも握られているのかと思ってしまう。

もう俺の中で赤髪の少女は、傍若無人キャラとして定着しかけていたので意外に感じた。

そして赤髪の少女はこちらを向き、仁王立ちしたまま、偉そうに言い切った。


「私の願いを無下に断ったお前が悪い、だから私に謝れ!」


前言撤回、傍若無人そのものだった。まったくミーシャさんの言うこと聞いてなかった。

いや非があるのが俺だと本気で思っているのかもしれない。

そうだとしたら頭が悪い上に自分の行動が正しいと思ってる自分本位な人間だ。子どもとはいえ相手をするのがめんどくさいな。

お嬢様!!とミーシャさんが言おうとしたが、それを言う前に立ち上がり自分の言葉をぶつける。


「悪かった。許してくれ」


素直に謝った。

赤髪の少女は少し意外そうな顔したが、あまり嬉しくなさそうだ。

あっさり謝られるとは思っていなかったのだろう。

だがこういうお子様を前にした場合さっさと話しを終わらしたほうがめんどくさくないのを経験的に知っていた。物語の中でだが。

こういう人間は相手にするだけ無駄だ。後で親に文句の一つでも言っておこう。


「えーと、なぜ謝られたのか判断しかねますが、使用人として謝らしていただきます。お嬢様が迷惑をかけました。申し訳ございません」


ミーシャさんが戸惑いながら頭を下げて謝ってくれた。


「いえ、いいんですよ。もうどうでもいいですし、そんなことよりとりあえず色々聞きたいことがあるので少し時間をもらってもいいですか」


俺の提案にミーシャさんは乗ってくれて、赤髪の少女はどうでもいいと言われたせいか少し不機嫌そうに頷いた。

リーシャさんは、飲み物を持ってくるので少し待っていてくださいと言って出て行った。

しかし、俺みたいな人間がいていきなり受け入れてくれるとは、赤髪の少女が色々説明したのだろうか。


部屋は家具一式揃っているぐらいの大きさなのでそこそこ広いなと思いながら家主の許可をもらいイスに座った。後でいちゃもん付けられたくないからな。

赤髪の少女と二人っきりになり、沈黙が流れる。美少女と二人っきりは気まずい。


「で、さっきなんで謝ったの?」


不意に赤髪の少女から質問された。

さっきの事を一応気にしていたらしい。


「何も考えずに断ったのは悪いと思ったのと、相手にするのがめんどくさくなったから」


俺は正直に言っておいた。そして子ども相手に敬語で話すのも馬鹿馬鹿しくなった。

反応はどうかな、わかりやすく怒ってくるかなと思ったがそんなことはなかった。


「あぁ、なんかめんどう事避けようとするタイプっぽいよね」

「そうそう、その通りだよ。楽しくないめんどう事は避けて通る」


自分がめんどうだと言う事は自覚しているみたいだ。

そしてどうも彼女の性格が読めない。

何が彼女の起爆剤なのか分からないし、怒りっぽいのか嫌なやつなのか、どちらも計算のような、天然なようで判断しかねる。

どちらにせよ性格がひん曲がってそうだが。

子ども故の暴挙というやつだろうと多めに見ているが将来が心配だ。


しかし、俺が気絶する前はあんなに暴言吐いていたのに、なぜか分からないがあまり暴言を吐かれなくなってきたな。相手にするのも馬鹿馬鹿しくなったのか?


そうしているとミーシャさんが戻ってきた。飲み物とクッキーらしき物を持ってきてくれたのでありがたく頂戴する。

隣の赤髪少女が嬉しそうにしてる。可愛い。


「えー、まず自己紹介からしたいと思いますが、その前に一個だけ質問させてください。

 なんで言葉が通じるんですか?」


ずっと疑問だったのだ。とりあえず話しが通じてるから気にしないようにしていたが、異世界と言ったら普通言葉が通じないのがまず最初の難関じゃないのかと考えていた。

この疑問にはリーシャさんが答えてくれた。


「あぁ、それでしたらこの国は登録されてる言語は全て魔法で勝手に翻訳してくれる仕組みになっています」


おいおいまじかよ、全員が翻訳○ン○ャク食べてるみたいな感じか、この世界の魔法はとんでもねーな。てか全部翻訳するなら言語統一した方が手っ取り早いだろ。


というより、登録ってどういうことだ?

日本語が登録されてるのか?俺以外にも異世界に来ている人間がいるって事か?

この世界の魔法の万能性にも驚かされたが、それ以上に自分以外の日本人がこの世界に来ている可能性がある事の方が驚いた。


もしかして、けっこうな数の人間が向こうの世界からこっちに来ているのか?

えー嫌だな、俺だけだと思ったのに、なかなか面倒なことになる未来しか見えない。

異世界で元の世界の人間が鉢合わせする場合物語だとたいてい敵対するからな、そんなことになったら俺は負ける気しかしないぞ。


「じゃあさっそく自己紹介しましょうか」


俺が考え込んでいる間にミーシャさんが話しを進めてくれているようだ。

仕方がないので疑問は全部最後に聞こうと決めた。


「ではまず、最初に私めがさせていただきます。

私はお嬢様に仕えている使用人でミーシャ・ロベニカといいます。

ミーシャと呼んでください。歳は23歳で種族としてはハーフエルフです。」


彼女の印象としては、眼鏡と本格的な本場のメイドっぽい服で落ち着きあるせいかもう少し上かと思ってしまった。

この世界の褒め言葉とか知らないからその年でそんなに落ち着きあるとか褒めるのも気が引けたから何も言えない。


それにしてもハーフエルフかさすが異世界。確かに言われてみれば多少耳が尖ってる気がする。

よし、次は俺かな。てか赤髪少女クッキー食べ過ぎだろ。


「えー、俺の名前はシタカ コミチと言います。シタカと呼んでください。歳は17で日本人、異世界から来ました。何も分からないので色々教えてください」


なんか合コンしてる気分だ。行ったことないからどんな感じか知らないけど。

じゃあ最後に赤髪の少女だな。やっとこいつのこと聞けるよ。

今まで名前すら分からなかったからな。


後クッキーほとんど全部食いやがった。俺ももう少し食べたかったのに。自己紹介中こいつずっともぎゅもぎゅやってたからな。

赤髪の少女がやっと食べ終わり話し始める。


「リナレーク メリエル。呼び方はリナ、歳は15で、種族は天使よ」


簡潔な自己紹介だな、もう少しあるだろ普通。

しかし種族天使ときましたか。

どっちかと言うと悪魔のほうがあってそうだが、天使と悪魔は表裏一体と何かで読んだことあるからな。

こっちの天使がどんなのか分からないし、まだ何も言わないでおこう。

しかし、もっと子どもだと思ってたら2つしか違わねーのかよ。


リナの外見としては、綺麗な赤い髪が印象的だろう。少しくせっ毛があり腰まで伸びた赤い髪は、炎のような印象を受ける。

また目についても同様で、赤い瞳は意志の強そうな光を帯びていて圧倒されてしまいそうになる。

そして顔全体の作りもさすが天使と言うべきなのか完璧で、まさに神に作られし芸術作品と言っても過言ではない。

しかしそんな苛烈さや神秘さも身体の小ささのせいで小動物感が否めない。

140あるのか分からない、15歳でこれは小さい方に分類されるだろう。

全く膨らんでいない胸が服の上からでも分かる。このまま成長しないよう祈ろう。


まぁ、なにが言いたいかというと、向こうでは全く興味なかったが現実の女の子で初めてこんなに興奮した。

向こうでは二次幼女が好きだった俺としてはドストライク過ぎてやばい。リナまじ天使!元いた世界でこんなの見たことない!

多少性格悪くても許してしまっていたのは外見のせいもあるかもな。

生まれてこの方彼女なんか出来たことなかったし、それどころか女子に気味悪がられた人生を歩んできたのだ。

こんな神々しい少女がいたら一目惚れしても仕方ないだろう。

なんて気持ち悪いことを考えていると。


リナが心を読んだみたいに嫌な顔をしている。

…大丈夫だよね。少し顔に出てただけだよね。まさか魔法で全部筒抜けとか死にたくなるよ。いきなり変態だと思われるのはめんどくさい。

俺は誤魔化すつもりでこれまで疑問に思っていた事を聞いてみる事にした。


疑問については、ミーシャさんが色々答えてくれた。リナがあんな感じだからかいい人にしか見えない。

話しを纏めると。


この世界は、異世界で間違えなさそうだ。

そしてこの世界では様々な種族がいるらしい。その中で神が一番偉いらしい。どこの世界でもそうなのか

それで異世界召還も神の直属の天使が作った魔法陣で行ったみたいだ。

しかし魔法陣は使い捨ての上にそんなことを神の手下に頼めるのはほとんどいないから、そこまで異世界召還がんがんやるぜみたいな感じにはならないらしい。

どうやら元の世界の人間とバトルみたいな展開は避けれそうだ。


また、異世界召還は逆に使うことも可能らしく、元に戻ろうと思ったら一応戻れるらしい。神の手下の天使にお願いして作ってもらえばあっさり戻れるが、せっかく憧れた異世界だ戻る気はない。

リナが魔法陣を持っている理由は、リナ曰く可愛いからよと誤魔化されたのでよく分からない。

なぜ俺を異世界召還したかについてもランダムらしく理由はないとの事。

ずっと好きだったのとかいう展開じゃないのかと少しがっかりする。


後全員翻訳魔法も神の手下が作った道具で、魔法を送り続けることでなりたってるようだ。かなり色々してくれるな。

しかし翻訳魔法も他の国の人が良く行き来しているこの国だけの物らしく、

日本語も召還された日本人が他にいたのではと言うことでとりあえず納得した。

過去のことなのか最近の事なのかまでは分からない。

もう元の世界に戻ってる事を願う。


魔法については、呪文、陣、契約、魔法道具が使う場合の方法で、

魔法の内容についてはかなり量がありあまり覚えてないので、詳しいことは後で本を持ってくると言ってくれた。ありがたい。


次に種族については、言葉を話したり、魔法を使ったりする種族については、大まかに神・天使系・竜系・妖精系・人間系・亜種の六種類が主だと話してくれた。

リナは天使系で、ミーシャさんは亜種に分類されるらしい。


しかし、こんなにたくさん種類あるとかすげーな。

元の世界だと人間だけだったのに、それでも戦争ばっかりだったからな。

こんだけ多くの種族がいたら戦争ばっかりだろうな。

歴史についての本も今度持ってきてくれると言っていたのでその時ゆっくり読ませてもらおう。


リナについてもミーシャが教えてくれた。あいつ平気で俺のこと無視するからな。

リナは天使だけどハーフらしい。

他の何とハーフとは言ってなかったが、ミーシャと一緒で人間だろう。

言ってなかったのは聞けなかったからである。

リナはハーフであることがとても嫌らしく、その話しをしたら怖い顔で睨まれた。1ターン動けない。


この家は今はリナとミーシャともう一人メイドがいるらしい。

家族についてもリナにとっては禁句らしくまた睨まれた。

そこそこ広いので後で案内して上げるとミーシャさんが優しく微笑んでくれた。惚れちゃいそうだぜ。


今晩は寝食の宛がないので頼み込んだらオッケーしてくれたので、とりあえず寝食の心配をする必要がなくなった。

ミーシャさんはお嬢様が迷惑をかけたので色々許可を取ってくれたという。

しかし自分で稼ぐ必要もいつか出てきそうだな。


リナは途中で飽きて小説みたいなのを読んでいた。

どうやらこちらにも物語があるらしい。また、物語に傾倒しないように気を付けないとな。


また逆にミーシャさんにこちらの世界の事を色々聞かれた。

さすがにリナもこちらの世界には興味があるらしく真剣に聞いていた。

久しぶりに誰かに話しを聞いてもらった気がする。


他にも色々聞きたいことがあったが一度に聞いても覚えられないのと、異世界に来てから緊張の連続だった所為で疲れたのか、途中で寝そうになったので仕方なく早々に切り上げた。

明日ゆっくり聞くことにしよう。


とりあえずご飯を食べて、風呂に入った。着替えについても用意してもらえた。

それにしても制服どうしよう。こっちだと目立つだろうな。

ミーシャさんにも色々聞かれたし。明日にでも服買いに行けないかな。

風呂イベントなのにスケベハプニングは残念ながら起きなかった。

しかしご飯はすごく美味しいし、風呂も大きくて最高だったな。ご飯が普通に食べれる物で安心した。

疲れて辛いので、今日はとりあえずさっさと寝かせてもらおう。


ミーシャさんに言われた部屋に行くとシンプルな部屋だった。てか明かりがないの不便すぎだろ。

でもってミーシャさんの用意してくれていたと思われる布団に、もぞもぞ入ろうとめくったら誰かいた。

後ろしか見えないが赤髪なので分かりやすい。ピンクのパジャマっぽいラフな格好のリナがいた。

えっ?まじで、イベント発動しちゃう?このまま大人の階段昇っちゃうとか思って興奮したら、いつの間にかこっちを見ていたリナにすげー顔して睨まれた。

怖すぎ、後まじで心読まれてない?こっちの世界プライバシーとかないの?


「あの、何やってるんですか」


変なこと考えていたのでついおそるおそる聞いてしまう。


「あなたが何やってるの?夜這い?殺していい?」


怖い、もうちょっと可愛い女の子らしい反応してくんないかな。

めちゃめちゃ可愛い分かなり圧倒されてしまう。可愛い子と会話怖いよー。

あー、てか俺が間違ったらしいな。


さっきミーシャさんが言ってたのはたぶん隣なのだろう。

ワザトジャナイヨー、ホントダヨ。

とりあえず謝りながら土下座をしておいた。今回のはまじで俺が悪いからな。


「それは、頭を踏んでくださいっていうポーズかしら?」

「どうぞ、お願いします」


食い気味で答えた。

赤髪幼女の天使に踏まれるとかご褒美でしかない。

後こっちには土下座という文化がないらしい。


「気持ち悪いからやっぱりやめる」


リナは可愛い顔を歪めてどん引きしていた。

せっかくのご褒美が断られた。くっ、嫌がればよかった。


「もういいや、たぶん隣の部屋だからさっさと出てって。」

「はい、すいません」

「後、友達の件まだ終わってないから」


リナは明日話すわよみたいな顔していた。

まじか、そういえばすっかり忘れてたよ、意外と諦めが悪いな。

まじで、なんでそんなに友達に拘るんだよ。まあその辺も明日聞こう。


「はい、お休みなさい」


隣の部屋は簡素で布団しか置いてなかった。

さっきの部屋はまだ、そこそこ物があったみたいだけど、リナの部屋なのかな?


そして、布団に入りながら今日一日起こったことを思い出していた。

まさか本当に異世界召還されるとは、正直まだ半信半疑だ。全て夢で朝起きたら元の世界かもしれないといまだに危惧している。


しかし、さすが異世界だ二人とも可愛かったな。特にリナはまじで天使って感じだったな。外見だけは。

早く明日にならないかなーなんて思ったのは何時以来だろう。

こっちの世界をどうやら俺は楽しんでいるらしい。

俺は元の世界に戻りたいとかは全く思わないようだ。

まあ元の世界は良いことなんか一つもなかったしな。

てかあっちだと俺は死んだことにでもなるのかな。

考えても仕方ないことだな、どうでもいいし。

それより隣の部屋に美少女がいるとか興奮で寝れないかもなと

そんなことを思ってたら俺はいつの間にか意識を手放してた。





読んでいただきありがとうございます。

ヒロインの名前にすごい手間取りました。

設定についてはなるべく頑張って変えないように頑張りますが変わると思います。すいません。



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