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哀愁

作者: 流門

焼けゆく紙の美しさ

滴る雫の妖艶さ

扇風機の後ろ姿

空しき心の脆弱さ

猛き心の浅ましさ

扇風機の後ろ姿

画面の向こうの少女

壁に蠢く蜃気楼

扇風機の後ろ姿

窓に映るパイプ椅子

地を這いずるランプ

扇風機は回り続ける



以下字数合わせ


人の浅ましさとは何か

人の愚かさとは何か

人の低劣さとは何か

それは気づかないこと

浅ましきことを浅ましきと考えず

愚かさを愚かさと認めず

低劣さを低劣さで補う

嗚呼

もし神がいるのであれば答えてくれ

一体何時になれば人は気づくのだろう

一体何時になれば人は悟るのだろう

神は答えるだろう

そんな日は永久に来ないと

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