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Bullet of defense  作者: もやし好き
第2章 Before Night
38/42

第38話 過去(23)-単独-

二人は、工場の奥へと歩みを進めていく。

通路を進むと一つのドアがあった。

「ようこそ。」

ドアを開けた二人を、スーツを着た男は煙草をふかせながら言った。

「あいつが、近藤か?」

慶斗は銃で男を指しながら黒坂に尋ねた。

「違います。でも、かなり強いです…。」

黒坂は、刀を構える。

「黒坂君、だったね?君は先に進みなさい。」

スーツの男は自身の後ろのドアを指した。

「…!?」

黒坂は戸惑う。

「ご指名だ。行って来い。」

慶斗は黒坂に言う。

「でも、師匠は…。」

「すぐ行くさ。先に行け。」

「分かりました。」

そう言うと黒坂は駆け出し、男の横を抜けドアの向こうに消えて行った。

男は煙草を地面に落とし靴で踏みつける。

「では、始めましょうか?」

「そうだな、急いでるからさっさと始めるか。」

慶斗は銃を1回転させ男に構える。

男は自身の手を漆黒のものへと変化させた。

-タァアアアアアアン-


「ここか…?」

周囲を警戒しながら黒坂は進んできた通路の奥のドアに入る。

そこには、眠っている誄が居た。

「誄!!」

黒坂は誄のそばに駆け寄ると誄に呼びかける。

しかし返事はない。

「強力な睡眠薬を使ったので、そうそう起きないと思いますよ?」

不意に後ろから聞こえた声に振り向くと、

そこには近藤が立っていた。

「やはり、来ましたね?黒坂君。」

「…。」

黒坂は刀を構え近藤を睨みつけた。

「やっと戦える。」

近藤はニヤリと笑うと自身の両手を漆黒のものへと変化させた。

黒坂は一気に距離を詰め近藤に斬撃を繰り出す。

近藤はそれをかわすと、黒坂を切りつける。

キィイイイイイイイイン

黒坂は刀で爪を防ぐと共に近藤の腹部に蹴りを繰り出す。

蹴りが当たる寸前で近藤は黒坂との距離をとることでかわした。

「戦えて実に嬉しいが、やはり同胞を傷つけるのは心苦しいな。」

近藤は黒坂に話しかける。

「俺は、人間だ!!お前達とは違う!!」

黒坂はそう叫ぶと、

近藤に斬撃を繰り出した。

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