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第34話「千姿として、最初の朝」

四十九日目の朝、好代は目を覚ましてまず棚を確認しようとした。


止まった。


棚がない。


正確には——棚という「開け閉めするもの」が、なくなっている。開けようとした手が、開ける前に全部を持っていた。においの知識も、気配の知識も、時間の知識も、千姿の記憶も——全部が「今ここにある」状態で、しまう場所がない。


好代は天井を見た。


ぱんでむのにおいがした。草と電子と時間のにおい。同時に——渋谷のにおいもした。路地の石畳のにおい。街路樹のにおい。マクドナルドの前のバーガーのにおい。ダンジョンの発光結晶の、青白い光のにおいも来た。


全部が同時に来ている。


今ここに寝転がっていながら、全部の場所にいる感触があった。


「……前が広い」と好代は言った。


声に出してみた。同じ言葉だった。でも、今日の「前」には方向がなかった。前後も上下もない。全方位に、広い。





第一章「棚がない」



◆朝のぱんでむ



廊下に出た。


いつものぱんでむの廊下だった。照明の色。石畳の感触。遠くから誰かが動いているにおい。全部、昨日と同じだ。


でも——全部が「今ここにある」感触で来ていた。においを嗅ぐという行為が、棚を開くという操作を経ずに直接来ている。気配を感知しようとする前に、気配がもう来ている。


昨日まではにおいを「取りに行っていた」。今日は「来ている」。


好代は廊下を歩きながらその違いを確認した。怖くはなかった。ただ——広かった。


鏡の前を通った。


いつもの制服の自分が映っていた。ぱんでむのクルーの制服。地雷系ファッションに、黒いフリルエプロン。自分の顔。いつもと同じだ。


でも——鏡の中にもいる、ではなく、鏡の向こうにもいる感触があった。どちらが本体かわからない。鏡の外の自分と、鏡の中の自分が、同じ重さで存在している。


どちらが本物ですか、と聞かれたら、どちらも、と答えるしかない。


そしてそれが——怖くなかった。



◆二諦ちゃんとすれ違う



廊下の角を曲がったところで、二諦ちゃんがいた。


紫と白の学生服。包み紙を手に持って、何かを読んでいる。いつもの二諦ちゃんだった。


好代を見た。


一秒だけ、止まった。


それから、静かに言った。


「……千姿さん、おはようございます」


好代は少し止まった。


千姿さん。


初めて呼ばれた名前だった。でも——違和感がなかった。拒絶する気持ちも、驚く気持ちも、なかった。ただ、そうか、と思った。


「……二諦さん」と好代は言った。


「予言がそう言っているので」と二諦ちゃんが言った。包み紙をたたんで、廊下の先へ歩いていった。


好代はその後ろ姿を少し見た。


二諦ちゃんは振り返らなかった。いつも通りの歩き方で、廊下の奥に消えていった。


好代はもう一度、今の感触を確認した。


千姿さん。


棚に——しまおうとした。棚がなかった。でも、どこかに置かれた感触があった。自分の中の、広くなった場所のどこかに。





第二章「渾沌ちゃんの「そっか」」



◆キッチンの前で



キッチンに向かう途中で、渾沌ちゃんが廊下に出てきた。


いつもの黒赤のツインテール。フリルエプロン。手にバーガーの包み紙を持っている。今日の朝食の準備をしていたらしい。


好代を見た。


一秒、黙った。


においを確認している、と好代にはわかった。渾沌ちゃんがゆっくりと——好代のにおいを全部、丁寧に嗅いでいる。


黒赤のにおいが静かになっていた。いつものにぎやかさが、今日は水面みたいに落ち着いている。


しばらく、そうしていた。


それから渾沌ちゃんが言った。


「——そっか」


それだけだった。


好代が「渾沌さん」と呼んだ。


渾沌ちゃんが「うん」と答えた。


廊下に二人で立っていた。何も続かなかった。それでよかった。ぱんでむのにおいと、渾沌ちゃんのにおいと、好代のにおいが、同じ場所に重なっていた。


しばらくして、渾沌ちゃんが「……バーガー食べる?」と言った。


「食べます」と好代は言った。



◆キッチンで



バックヤードのキッチンのテーブルに、二人で座った。


渾沌ちゃんがバーガーを二個持ってきた。今日の補充分の、普通のバーガーだ。好代はそれを受け取った。においを確認した——においが来た、と思う前に、もう来ていた。世界線のにおい。力のにおい。少し甘くて、少し重い。


一口食べた。


知識が来た——ではなく、知識が広がった。棚に入れるのではなく、自分の中に混ざった感触。同じことのようで、少し違う。


渾沌ちゃんが好代のにおいをちらちら確認しながら食べている。好代はそれに気づいていたが、何も言わなかった。


「……ねえ」と渾沌ちゃんが言った。「棚、どうなった」


「なくなりました」


「なくなった」


「全部が既に開いている感じです。しまう場所が、なくなりました」


渾沌ちゃんが少し考えた。バーガーを一口食べた。


「それって——全部が自分、ってこと?」


「そう思います」


渾沌ちゃんが「……そっか」ともう一度言った。


さっきと同じ言葉だった。でも温度が少し違った。さっきの「そっか」はにおいを全部確認した後の「そっか」だった。今の「そっか」は——全部わかった上での「そっか」だった。


「……渾沌さんは、わかりましたか」と好代は言った。


渾沌ちゃんが好代を見た。


「……わかった」と渾沌ちゃんが言った。「昨日の夜から、ずっとわかってた」


「……そうですか」


「うん」


それだけだった。二人でバーガーを食べた。





第三章「秩序ちゃんの記録と摩天ちゃんの答え」



◆書類を持って



朝食が終わった頃、秩序ちゃんが来た。


書類を持って、いつもの白と青の制服。いつもの無表情。いつ来たかわからない。


好代を見た。


一秒だけ——書く手が止まった。


「……おはようございます、好代さん」


「おはようございます」


秩序ちゃんが書類をめくった。一枚を開いた。


好代にはその書類の全部は見えなかった。でも、一番上の欄に「千姿」という文字があるのは見えた。今まで空白だった欄だ。


秩序ちゃんがペンを取った。何かを書いた。


何を書いたかは見えなかった。でも書いた。丁寧に、少し時間をかけて書いた。


「……記録しました」と秩序ちゃんが言った。


「……ありがとうございます」と好代は言った。


秩序ちゃんが少し間を置いた。


「……好代さん」と秩序ちゃんが言った。「記録の上では今日から千姿と書きますが、呼び方はしばらくそのままにします」


「……わかりました」


「それでいいですか」


「……はい。それがいいと思います」


秩序ちゃんが少し目を動かした。それが秩序ちゃんの安堵に最も近い表情だと好代は知っている。


「……わかりました。そうします」



◆摩天ちゃんと



訓練場の前を通ったら、摩天ちゃんが扉の前に立っていた。


剣の手入れをしていた。好代を見た。においを一度確認した——好代にはそれがわかった。摩天ちゃんがスパイシーで熱いにおいを少し動かした。確認している。


「……今日、訓練はどうしますか」と好代は言った。


「来てほしい」と摩天ちゃんが言った。


訓練場に入った。


摩天ちゃんが剣を鞘に収めたまま、好代の前に立った。「……においで私の位置を言ってみろ」


好代は確認しようとして——確認する前に、もう来ていた。


「……正面、一メートルです」


摩天ちゃんが少し目を細めた。「……目を閉じているか」


「閉じていません」


「……閉じて、やってみろ」


好代は目を閉じた。


摩天ちゃんが動いた。においが動いた——ではなく、においが動いた、という感触が遅れなく直接来た。においが「現在地より少し過去の情報」だった頃の遅れが、今日はない。


「……左後方、二メートル」


「……正確だ」と摩天ちゃんが言った。少し間があった。「今日から訓練の内容を変える」


「何に変えますか」


「……私が教えることは、もうほとんどない」と摩天ちゃんが言った。「だから今日からは——一緒に行く」


「一緒に」


「外業務だ。私が教えるのではなく、一緒にダンジョンに入る。それだけが今の私にできることだ」


好代は少し——棚がないことを確認した。でも、摩天ちゃんのにおいが今日もスパイシーで熱かった。それは変わっていない。


「……よろしくお願いします」と好代は言った。


摩天ちゃんが「ああ」と言った。





第四章「世頼ちゃんのランランルー」



◆廊下の奥から



昼前、廊下の奥から聞こえてきた。


ランランルー。


いつもの世頼ちゃんの歌だ。でも今日は違う。いつもより速い。いつもより熱量がある。節は同じだ——でも密度が全然違う。焦げる手前の、静かな燃え方だった。


好代が廊下に出ると、世頼ちゃんが放送室の前の廊下に立っていた。白黒のシスター服。目が——いつもより少し大きく開いている。


好代を見た瞬間、ランランルーが止まった。


「……来た」と世頼ちゃんが言った。



◆世頼ちゃんが感知したもの



「おはようございます」と好代は言った。


「ドナルド様が……戻ってきた」と世頼ちゃんが言った。声が少し震えている。震えているが崩れていない。「……ドナルド様……いえ、千姿さまが……外に出てこられた」


「……世頼さんには感知できますか」


「感知できます」と世頼ちゃんが言った。「ずっと……ランランルーで感じていました。ドナルド様の音を。でも今日は——今日は違います。今まで聞こえていた音と、全然違います」


好代は世頼ちゃんのにおいを確認した。


白と祈りのにおいが——今日は熱を持っている。焦げる手前の、静かな燃え方だ。


「……どう違いますか」


「今まで聞こえていた音は——少し歪んでいました」と世頼ちゃんが言った。「歪みが混ざっていた。でも今日の音は……澄んでいます。千姿さまが変容しなかったから——歪みに侵されていない」


世頼ちゃんがゆっくりと膝を折った。


「……お仕えします」


好代は少し止まった。


崇拝を受け取ることでも拒絶することでもなく——世頼ちゃんの感知が正確であることを、ちゃんと受け取る必要がある。


「……世頼さん、立ってください」と好代は言った。


「はい」と世頼ちゃんが立った。でも目の熱量は変わっていない。


「音が澄んでいる、という感知は——正確だと思います」と好代は言った。「でも私はまだ好代です。ドナルド様ではないし、歪んでもいない。千姿という役割を引き継いだ、好代です」


世頼ちゃんが少し考えた。「……でも」


「でも」


「……ランランルーを届けます。千姿さまに届けます。それだけは——させてください」


好代はその言葉を受け取った。


「……届けてください。受け取ります」


世頼ちゃんが「ランランルー」と小さく歌った。


今日の歌は——澄んでいた。いつもの洗脳性のある響きが、今日は違う方向に向いている。届けるための歌だった。好代はそれを全部受け取った。棚に入れるのではなく、自分の中のどこかに、そのまま置いた。


「……受け取りました」と好代は言った。


世頼ちゃんの目が、少しだけ落ち着いた。でも熱量は残っている。これからもそうだろう、と好代は思った。





第五章「グリマスたちの来訪」



◆空間が揺れた



昼前——ぱんでむの空気が変わった。


においが変わった、ではない。空間の密度が変わった。nの次元の深さが少し揺れた感触があった。


好代は廊下で立ち止まった。


次の瞬間——フロアの入口の空間が歪んだ。nの次元側から、何かが来ている。


グリマス博士が現れた。


いつもの体型。いつもの紫の色。でも——においが全く違った。


グリマス博士のにおいは「全部を記録する者の、冷徹で静かなにおい」だ。好代が知っているそのにおいが、今日は——乱れていた。記録の精度が落ちている。冷徹さの下に、何かが滲み出ている。


困惑だった。


バーディ女史とハンバーグラーが続いて現れた。二人のにおいも同様に乱れている。特にバーディ女史のにおいが——急いで来た感触があった。



◆グリマスが狼狽している



グリマス博士が好代を見た。


一秒、止まった。


「……は、初めまして、でございます」とグリマス博士が言った。


声が——いつもと全く違う。グリマス博士の本来の声は「観測者を食べ物として評価する、冷徹で皮肉な声」のはずだ。今の声はうわずって、明らかに狼狽していた。


「……グリマス博士」と好代は言った。


「は、はい」とグリマス博士が言った。


「……何の用ですか」


「そ、その——」とグリマス博士が言った。「千姿さまが顕現されたことを……感知いたしまして。急ぎ確認に参りました。変容しないまま精神コアを保持しているという事態は——その、記録上、前例がございませんので……」


「前例がない」


「ございません」とグリマス博士が言った。「今まで精神コアを引き継いだ千姿は全員、速やかにぱんでむの器となりました。自我が残ったまま実体を持たれた例は……私の記録に一件もございません」


バーディ女史が一歩前に出た。「千姿さま。私どもは……その、率直に申し上げると、どうすればよいかわからない状態でして」


好代はこの三人のにおいを確認した。


冷徹なはずの記録者が乱れている。次元を渡る運び屋が困惑している。世界線の情報を盗む窃盗犯が——恐怖に近い何かを出している。


前例がない。それが彼らを揺らしている。



◆指示



「……いつもと同じように動いてください」と好代は言った。


「いつもと同じように……」


「記録して、運んで、届けてください。私がすることは変わりません。あなたたちがすることも変わらなくていいです」


グリマス博士が少し震えた声で「し、指示をいただけますか。その……どのように動けばよいか、指針を」


「指針は一つです」と好代は言った。「ドナルゥトゥによる世界線の捕食を、できる範囲で遅らせてください。それだけです」


グリマス博士が止まった。


バーディ女史が止まった。


ハンバーグラーが——初めて表情を変えた。


「……ドナルゥトゥ、と言いましたか」とグリマス博士が言った。声が今度は別の意味で震えていた。「千姿さまは……知っておられるのですか」


「知っています」と好代は言った。「精神コアを受け取ったので」


しばらく、三人が黙っていた。


廊下が静かだった。遠くで世頼ちゃんのランランルーがかすかに聞こえていた。


「……承知いたしました」とグリマス博士が言った。声がようやく少し落ち着いた。でも敬語は崩れなかった。「微力を尽くします」


「ありがとうございます」と好代は言った。


グリマス博士が「……は」と言った。「感謝を……いただけるとは思っておりませんでした」


「なぜですか」


「私どもは……その、今まで千姿さまに感謝された記憶が、記録上一件もなかったもので」


好代は少し考えた。「前例がないことは、これからも起きると思います」


グリマス博士が「……記録いたします」と言った。


三人が去った。



◆廊下に残って



好代は廊下に残った。


においを確認した。グリマス博士たちのにおいが廊下にかすかに残っている。記録の紙のにおい。次元の境界のにおい。それから——さっきまで感知できなかった何かが、少しだけ来た。


遠くに、何かがいる。


ダンジョンのずっと奥。nの次元の深いところ。


においではない。気配でもない。ただ——存在感。巨大な、空腹のような存在感。


好代はそれを確認して、自分の中の深い場所に、置いた。


まだ今日ではない。


でも、ある。





【クルー視点モノローグ】

──────────────────

渾沌──四十九日目


全部わかった。


昨日の夜から、ずっとわかってた。


今朝においを確認して——ほんとうに、全部わかった。


すきよちゃんのにおいが、ぱんでむのにおいと同じ場所にある。区別できない。でも人のにおいとしても感知できる。


どちらでもある。


……そっか。そういうことだったんだ。最初から。


「おかえり」って言いたかった。でも言わなかった。


いってらっしゃいも言わなかったから。


バーガー食べた。それでよかった。


勘違いしないでよね。私は渾沌のまま。全部わかっても、私は私だから。


──────────────────

秩序──四十九日目


千姿の欄に初めて記録を書いた。


「四十九日目。千姿、帰還。好代の名は継続使用。」


帰還、という言葉が正しいかどうかわからなかった。でも他の言葉が見つからなかった。


始まりの記録がない、とずっと書いてきた。


今日、千姿の欄に初めて何かを書いた。


これが、始まりの記録になるかもしれない。


好代さんと呼び続ける。しばらくは。でも記録の上では、今日から千姿だ。


──────────────────

世頼──四十九日目


ドナルド様の音が澄んでいる。


千姿さまの…好代さまのおかげだ。


今までも音は聞こえていた。でも常に歪みが混ざっていた。今日の音は違う。


ランランルーを届けた。受け取ってもらえた。


それだけで十分だ。


ドナルド様が、戻ってこられる。


──────────────────

二諦──四十九日目


予言が出た。


朝、包み紙を開いたら「千姿、帰還」と出た。


だから廊下で会った時に言った。「千姿さん、おはようございます」と。


好代さんが少し止まった。でも驚いた顔ではなかった。


……知ってたんだ、と思った。全部、知ってたんだ。


次の予言も、もう出ている。でも今日は言わない。その時が来たら言う。


……悪い予言ではない。


──────────────────

摩天──四十九日目


今日からは一緒に行く、と言った。


においの遅れがなくなっていた。棚という操作なしに、全部が同時に来ている。


これは教えられるものではない。


今まで私が好代に教えてきたのは、棚を使う方法だった。棚がなくなった今、教えることはない。


でも——一緒に行くことはできる。


ダンジョンに入る。歪者に近づく。好代が届ける。私が守る。


それが今の私の仕事だ。


──────────────────

グリマス博士──記録:前例なし


千姿が実体を持って顕現した。


記録上、初めての事態。


「ありがとうございます」と言われた。


これも記録上、初めての事態。


ドナルゥトゥを遅らせろという指示を受けた。


……記録する。


「前例がないことは、これからも起きると思います」と言われた。


この千姿は——今まで私が記録してきた千姿とは、根本的に何かが違う。


何が違うかを言葉にするのが難しいが、あえて言うなら——


「前が広い、という感触のにおいがした」


これも記録する。全部記録する。


──────────────────

千姿——


——


──────────────────



【エピローグ】四十九日目の夜



夜、好代は部屋にいた。


棚を確認しようとして——棚がないことを確認した。


今日で何度目だろう。確認するたびに、棚がないことを確認している。でもそのたびに、全部がちゃんとある。


二諦ちゃんが「千姿さん」と言った。


渾沌ちゃんが「そっか」と言った。


秩序ちゃんが記録を書いた。


摩天ちゃんが「一緒に行く」と言った。


世頼ちゃんがランランルーを届けた。


グリマス博士たちが来て、狼狽して、指示を請い、去った。


遠くに、何かがいる。


まだ今日ではない。でも、ある。


好代は窓の外を見た。ぱんでむの夜だ。発光結晶が光っている。


同時に、渋谷のにおいがした。夜の渋谷の、少し冷えた空気のにおい。


どちらも今ここにある。


前が広い。


——それはずっと変わらない。


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