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第七話∶竹刀と血痕、覚醒の瞬間

各位読者の皆様、今週のPVが200を突破し、UVももうすぐ100人に達しました!新人作者として、これは非常に大きな励みになります!本当に読んでいただきありがとうございます!これからも安定して更新を続け、さらに精彩な物語で皆様にお返しします!もしよろしければ、是非「お気に入り」を押していただけると嬉しいです。それが私にとって一番の支えになります!

PM17:30 橙紅色の夕陽


放課後、何中は不満顔で剣道場に向かう。


「チッ、女一人が俺に挑むだと?でも顔は結構冷たい感じで、スカートも短いな。」


そう思うと、何中の不満顔はいやらしい表情に変わる。


剣道場に着くと、梁田はすでに待ち構えていた。


手に竹刀を握り、目つきはまるで氷山のように冷たく、


同時に、雑魚を見るような視線で何中を見つめていた。


何中はまさに自分が雑魚のように見られていると感じた。


「くそ、入った途端からこの視線か!」


何中はその場で立ち止まり、内心ますます不快になった。


「おい、背の高い方、受け取れ。」


梁田はもう一方の竹刀を何中に投げる。


何中は受け取るが、使う気はない。


「俺はこういう武器は好きじゃない。武器は人間の拳こそが本来の武器だ!」


何中は道場に歩み入ると真顔で言う。


しかし、円い瞳孔の映像が映すのは梁田のスカートだった。


「どうせ周りに誰もいないしな。」


何中はそう心でつぶやき、竹刀を横に投げ捨てた。


「喝!邪念一撃必殺!」


梁田は何中の心臓部を狙って突き刺す。


きらり——!


竹刀は夕陽の反射で光を放つ。


何中はまだスカートを見て反応せず、


しかし体の長年の戦闘筋肉記憶で徒手防御を自然に行った。


バチン!


竹刀が何中の面に当たると、龍の鱗が木屑のように砕け散った。


「不公平だろ?奇襲かよ!」


反応した何中は嘲る。


防御した腕はすでに刀で刺され、


木屑が傷口に食い込み、茨の冠のような血痴ができる。


血は腕を伝い床に落ちる。


「ありえない?これは特製竹刀だぞ、どうしてこんなにしか傷つけられない?」


梁田は信じられない目で見開き、


手を伸ばして前に出ようとするが、


体内に突然重みがかかり、頭を垂れて前傾する。


梁田は今日、脊椎液を補充していないことを思い出す。


何中は彼女がまだ攻撃すると思い込み、


連続で後退する。


「おい、君……」


何中の足が床の血に触れ、


体が一瞬制御を失って後ろに倒れ込む。


「なんで床がこんなに滑るんだ?」


バン!


「仕方ない、まずは適当に使うしかない!」


梁田はまだ理性を少し保ちながら体を支え、


頬を赤く染める。


「恥ずかしい!」


そう言いながらも梁田は倒れた何中に向かって飛びつく。


「?何をするつもりだ?」


何中は呆然とする。


「動くな!ちょっと噛ませろ!」


梁田は両手で何中の首を絡め、


龍牙の形をした犬歯で脊動脈を咬む。


まるで静脈注射器のように何中の血管に刺さる。


何中の天靈蓋は瞬間、天地が回るように眩暈がした。


「こ、これは……一体……何が起こっているんだ?」


ゴクゴク…ゴクゴク…


梁田は遠慮なく大口で血を吸い、


その間、まるで性交のような呼吸音が混ざり、


何中は羞恥と痛みを同時に感じる。


「本当に痛い!」


何中は押しのけようとするが、


両手で梁田の腰を抱く。


「変だ、なんで俺が抱きしめてるんだ?」


言い終わる前に抱き腰の手から骨爪が飛び出し、


梁田の腰側の道着を裂く。


「あ~」


梁田は呻き、


指先を反咬み、


二人の瞳孔は同時に縦瞳になる。


「刺青がある!」


何中は下方に現れた武道龍の刺青を見つめる。


それは雄々しく生き生きした刺青で、


口に竹刀をくわえていた。


「まさか……」


二人の目が合い、呼吸が交錯し、


しばし言葉を失う。


扉の隙間から予香の撮影中のスマホが微かに光る。


「あは……何君の手……この血管……」


予香は発情のような病嬌声を漏らし、


丸い瞳孔は一瞬金色の縦瞳に変化。


スマホの画面は何中の血管内を流れる金色の鱗影を拡大して映す。


予香は何中の傷口から蒸発した血霧を空中で二重螺旋に組み上げ、


吉田へ送信。


タイトル:


「A-13号実験体、覚醒確認。」


終えると、彼女は急いで剣道場を去る。


何中は梁田の刺青を見つめていると、


突然一発の平手。


パシッ!


「すぐに手をお尻から離しなさい——」


梁田は顔を真っ赤にし、恥じらいの声を伸ばす。


「は……はい!」


何中は返答。


こうして二人は気まずく立ち上がる。


「どういうことだ?さっきの手の動きは勝手に?」


何中は先ほど現れた骨爪がまた消えたことに目を向ける。


「おい!さっきはごめんなさい!」


梁田の言葉で何中は考えるのを止める。


「これがお前の謝罪か?あまりに適当すぎるだろ!」


「じゃあ、どうしたい?邪念のもの。」


「俺には名前があるんだぞ。それに、あなたは意味もなくここに呼んで、意味もなくあんなことをして、あなた……」


「雑魚!俺はお前に興味なんてない!」


梁田の一言で何中の幻想は打ち砕かれる。


「くそ、見た目がいいからってそう言えると思うな。ここで直接犯すぞ。」


何中は痛いところを突かれて反論。


「なら、試してみろ。」


梁田の下方の武道龍刺青が蠢き、


周囲の空気は一気に殺気に包まれる。


「おい、おいおい、冗談だ、冗談だ、冗談だ、冗談だ。」


何中は慌てて手を振る。


「ゴホッ!」


梁田は苦しそうに咳をし、


臀腿の龍紋の反噬部位を触り、


浮かぶ灼熱面積を確認。


「また少し大きくなったね!」


「何がまた大きくなったんだ?」


何中は慌てて口を挟む。


「関係ないでしょ!」


「符咒縛の焦げ黒色!」


「何の話だ?」


「下を見ろ!」


梁田は頭を下げて見ると、


瞬時に恥じらいと怒りで言う:


「また見たら頭ぶっ飛ばすぞ!」


「自分で見せてるくせに、見ないのはバカだ、男の本性は好色だ。」


シュッ——!


染田が剣気を発動、


壁に無形の剣痕が残る。


「今すぐ出て行け、見たくない!」


「了解!符咒縛の焦げ黒色。」


「もう一度言ってみろ!」


「逃げろ!」


何中は二喬の構えを取り、素早く剣道場を脱出。


巨大な剣気が追いかけて来て、入口の扉を二つに切り裂く。


「この死んだ邪念野郎め。」


梁田は罵りつつも、下を見て自分も恥ずかしさで小さく呟く。


「露出狂!」


——


「危なかった、死にかけた。」


何中は心の中で自分の走りを称賛する。


「でもおかしいな、梁田に咬まれた首の傷が癒えてる?」


何中は指先で咬まれた跡を撫でると、


傷の治った部分の鱗片が剥がれ、


下の梁田の歯型が蠢き、


上には眩しい赤い血液が!


「この血、乾かないのか?」


何中はしばらく血液を凝視する。


——剣道場


梁田は角に立つ。


「父親の何日中と同じく好色だ!でも龍紋は手の甲にある!」


電話の向こうで冷笑が響く。


青銅の鱗片が擦れる音と共に。


「触れたか?よし…『龍血』サンプルを入手。」


梁田は血に染まった竹刀の破片を握り締める:


「…奴は龍紋の反噬を知らないな。」


「その件は心配無用だ、よし、切るぞ。」


「分かった、じゃあな。」


電話を切ると、


梁田は天井を見上げて深く息を吐く。


燭台の火が歪み、龍の息のように揺らめく。


「徹底的に壊されたい……!」


「何中……」


梁田は天井を見つめ、思索に沈む。



来週は9月5日20時と9月7日11時に更新を予定しています!来週もお会いしましょう! 【公告】応援コメントを受けて更新量を2500字に強化しました!


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― 新着の感想 ―
内容は増えているのだが、設定が多すぎて少し混乱してしまいます。番外編を出して設定を補ってほしいです。それに、内容についても設定概念があいまいだと感じます。
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