第五十五話 刺客
悠真とノア。
あんなに仲が良かったのにまさかの
「付き合ってない」!!!
だが今目の前で悠真とノアが一緒に!!
ショッピングモールで!!
買い物をしている!!
まさしく放課後デートだ。
墓参りの帰りに夕食の材料とか色々買って帰ろうと思ったら
こんなところに遭遇するとはな。
つってもどうすりゃいいんだ?
見守るだけでいいのか?
「.....あからさまにおかしい状況を作り出すのは野暮だな。」
ガイルがどうしようかという顔で言う。
「ああ。だがこの状況で一番怖いのは.....」
ガイルに目配せする。
「ああ。ノア、または悠真への刺客だな。」
「それだけはダメだ。今の二人に危ないものは近づけられない。」
「だな。」
せっかくあの二人がデート....もとい平和にしてるってんだ。
もし敵が来たら....。
「あの二人には敵が来たことを悟らせすらさせない。」
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ククク....俺は超一流スナイパー、隻眼の赤眼。
ビルの窓から特殊ライフルのスコープでショッピングモールの中を見つめる。
あの中で男と買い物している茶髪のガキ....。
アレを殺すだけで超大金がもらえるなんてこの業界も
ぬるくなったもんだぜ。
ガキが店から出てくる。
ショッピングモールの窓は小さくて普通の奴なら撃ち抜けないだろう。
だが俺は違うぜ。
風速、弾道、弾の頑丈さ...全て計算して任務をこなす。
窓に標準を向ける。
「チェックメイトだ。」
引き金を引く。
バァァァァン!!
相変わらずこの銃は反動が大きい。
フッ、にしても隙だらけのガキだぜ。
さあて脳髄ぶちまけている所を見るとするか。
スコープを覗く。
「........あ?」
窓は銃弾の跡を残してひび割れている。
だが、窓の奥にいた金髪の女が銃弾を受け止めていた。
.....!?何だ....。ボディーガードか!?
女が銃弾を持ってピッチャーのような姿勢をとる。
なっ....位置がバレているだと!?
一旦逃げ.....
その瞬間、とてつもないエネルギーを纏った銃弾が俺の体へと
ピンポイントで飛んできた。
「なァアアアアにィィィ!?」
弾丸が爆発する。
「聞いて....ねえぞ....」
俺はそこで意識を失った。
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流石に死んではねえだろ。
電気で弾丸の威力を弱め、キャッチ。
そしてもう一度影力を込めて全力で投げ返す。
簡単だ。
「お前見た目に反して怪力なんだな」
見物していたガイルが言う。
「いや、多分....この義手の力だと思う。
私は元々喧嘩は強くて体も強い方だったけど、
ここまでの力はなかった。それと....」
東京で食わされたあの遺物の影響もあるのだろう。
アレを取り込んでから私のステータスが
3倍...いや5倍...10倍以上になった気がする。
「まァ引き続きノアと悠真を追うぞ。
また刺客が来たらめんどくせぇ...」
バリン!!!!
ひび割れた窓ガラスを割って何かが入ってきた。
「使えねえスナイパーだな.....。
まァいいさ、俺がこの手で仕留めるまでだ」
そこにいたのは、
大きめのナイフを持ちニット帽を被った暗殺者だった。
.....まっっっずい.....!!
音がでけえ。
ガラスをこんな盛大に割られるとは。
騒ぎになってアイツらのデートもブチ壊しになるかもしれねえ。
どうする....!!!
テンテンテンテーーン.....
アナウンスの音が鳴る。
〘古玉ショッピングモールにお越しくださりありがとうございます。
お客様に連絡です。この後テラス付近でショーを行うため、
少々大きい音が鳴ります。申し訳ございませんがご容赦くださいませ。
ショーは三階のテラス付近広場で行います。
ぜひご覧いただければ幸いです。〙
テンテンテンテーン......
テラス付近広場.....?
ここじゃねえか!!!
「ガラス割れてる...」「ショーって言ってたし演出かな?」
「ちょっと見てこうよお父さん!」
「頑張れこだまくーん!」
....こだまくん...?
てかなんか体が重い気が....
自分の体を見る。
「は....!?」
私の体は着ぐるみに入った状態になっていた。
この着ぐるみの名前が「こだまくん」なのか?
つまり戦わないとってこったか....
刺客の方を見直す。
刺客の方はそのままだ。
....にしてもどっかで聞いたことがあるような声だったな..
〘ピー...ガガ....
マナ、聞こえる?〙
!!この声......
「リンか....!!」
つづく




