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影葬の剣  作者: いうな
第四章 日常編
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第五十一話 契り

.....は?

魔法少女の処刑....?

なんだそれ。


「本当にごめん。もうマナちゃんは組織の直下...もとい、私の班の下にない。私の統括する班には勝手に契りができないよう、別の契りを結んであるんだけど、マナちゃんの場合はそれがない。でもそれは上層部も同じことだ。

.....上層部には契約を得だろうが損だろうが必ず結ばせるという何らかの術がある。ノアちゃんもそのせいで組織に逆らえない。もちろん、0級は契りをほぼ全員結ばされているよ。」


「.......」


組織の上層部....。

話には聞いていたが、本当にクソだな。


「いや、あの聞きたいことがあるんだけど...」


悠真が手を小さく挙げる。


「何?」


「なんでわざわざマナにそんな契りを強制する必要があるんですか?

言い方は悪いけどもう組織とマナは関係ないでしょ。」


.....それもそうだ。本当になんでだ?


「...理由は二つある。一つはマナちゃんを上層部が影法師として認めたくないから。東京で大量殺人をしたマナちゃんが怖いんでしょ。

....二つ目は、魔法少女が組織にとって邪魔な存在だから。

魔法少女は推定でも準一級くらいの強さがある。

しかも影霊のレーダー付き。

影の存在が世間にバレた今、組織の評判が下がると困るんだろうね。」


「.....わかりました。その【契り】ってマナが一級影法師になった時点で完遂ってことでなくなるんですよね?」


「まあそうだね。だけど多分この契りにマナちゃんにとってプラスになることはない。」


.......。


いいよ。なってやる。

それでアイツらを助けられるなら.....。


「....で、多分組織は君たち二人が一級法師になれないと思ってる。」


まあそうだろうな。ここはまあ本気で....。


「普通に実力不足なんだよね。」


「「え?」」


じっ...実力不足...?


色々思い返してみる。

いや....影の世界でいっぱい敵倒したし...その前もαβ(ファルタ)とか倒してたよな?


「一級法師以上の影法師は他の法師や構成員とは訳が違う。そんな簡単になれるようなものでもないんだよね。....あと説明し忘れてたけど試験を受けるのは組織の人だけじゃない。影法は組織の専売特許じゃないからね。影法は世界中に使ってる人がいる。あと遺物を扱うのはただの組織の構成員って言ったけど....そういう人たちは秘技師(ひぎし)って呼ばれてる。当然そういう人達も試験は受けるよ。」


秘技師....ガイルとかか。

遺物....。

そういや私の右腕も遺物なんだった。

結局どう使うのかわかんないまんまだな。


「...というわけで君たちはこれから特別指導だよ」


「「はい?」」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「着いた。ここだよ。」


組織の車でとある場所に到着する。

ここは......。


そこは、雑草が生い茂り、どこまでも無限に続く地平線が見える平地だった。

いや、何か違和感がある。

どうやってここまで来たんだ?


確かトンネルを通って....。

後ろを見る。


そこにトンネルはなかった。


.....拡張影法、結界か。

訓練にはもってこいだな。


前を向きなおす。


.....!


神崎さんが向いている方向の奥を見ると、刀を背中に背負っている男がいた。


「トワくーん。連れてきたよ。」


「ああ.....。」


男が振り向く。

見たことがある。確かノアの家でパーティーした時にいた.....。

......そうだ。玲や神崎さんと同じ0級の.....。


「....久世十環(くぜとわ)....」

つづく

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