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影葬の箱  作者: いうな
第三章 魔法少女編
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第四十九話 日常へ

「桃花.....」「桃花聞こえる!?」


だれのこえ.....?


声.....声だ。


--------------------------------


ピンクがゆっくりと目を開ける。


周りの人間達が群がる。


「やっと起きた桃花ぁ!」


「死んじゃうかと思った!」


知らない顔ばっかりだ。

アイツと同じ中学の奴らか?


病床の隣には千羽鶴が飾ってある。


組織は色々悩んだ末、この町にある組織直下の病院に入院させることにしたらしい。ほぼ神崎さんの意見だけど。


まあそのおかげでこんなにたくさんピンクの友達が来たわけなんだがな。


言い忘れたけど私も傷だらけだ。

まあ人と比べて丈夫にできてるから明日には完治してるだろう。


壁にもたれかかる。


ピンクの横の椅子でずっと寝てたせいでいつからこんなに人がいたのかはわからない。


「あの.....ライ.....マナ。ここは....?ていうか私は....?」


「あー記憶ないのか?お前トラックに轢かれたの覚えてないのか?」


大嘘である。一般人が多すぎる。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「全員帰ったか.....」


ピンクの方を向いて話はじめようとする。


「「桃花!!」」


この声...


病室のドアを開けて入ってきたのはアクアとオレンジであった。


「....全員桃花っていうよな」


「まあ、魔法少女の姿以外では本名で呼ばないと色々バレますから」


アクアが残念そうな顔をして言う。


「まあ私のことは今後も”マナ”でいいからな。」


ピンクの方を向きなおす。


「.......そのまま教えて。何があったの?」


「そうだな...どこまで覚えてる?」


「.....あの烏のシャドウ?に変な薬を打ち込まれて....そこから記憶がない。」


「.....そうか。それ以外になんかされたか?」


「....」


ピンクが顔をしかめて下を向く。

聞かない方が良かったな。


「ごめん。聞いて悪かったな」


「大丈夫です。痛いのは慣れてるので」


慣れるどうこうじゃないだろ....。

あの烏野郎...。やっぱり私も一発殴っときゃよかったな。


「...そんな事より!マナ....その傷は....。」


「あ?これか?私は大丈夫だよ!敵のアジトに行く時に数発食らっただけだ。」


「....そう。」


「....ピンク。」


顔を引き締める。


「大丈夫だ。空の異変も消えたし、アレから降ってきた敵たちも組織(こっち)でなんとかした。町の壊れた部分も修繕作業が進んでる。大丈夫だ。」


これはさっき聞いた話だ。


「そうなんだ.....。」


ピンクがまた下を向く。


「...私、悪の組織(クロノス)が最悪の集団だと思ってた。

違ったんだね。......あの時、信じてあげられなくてごめん。」


「.....ああ。別に大丈夫だ。だが、お前達が悪だと思っていた組織は別にあるかもしれない。それは気をつけろ。」


....とりあえず何もかも平和に終わってよかった。


「.....退院したらさ、またあそこのたい焼き屋食べに行かないか?」


ピンクが私の顔を見る。


「....うんっ!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「......あいつら、仲直りできてよかったな。」


病室の入り口から四人を見つめる。


「うん。本当にね。」


病院の廊下をノアと歩く。


「.....死傷者は約400人らしい。あの未曾有の異変で良くここまで被害を抑えたもんだ。」


「アクアちゃんとオレンジちゃん、頑張ってたんだよ。

私が影の世界に派遣されるまでに見てた感じだと。

でもガイルがさぁ....。」


ノアがめちゃくちゃ呆れたような顔をする。


「ああ...聞いたよ。」


「うん。アクアとオレンジにずっと付きっきりでサポートしまくってたんだよ。アクアとオレンジの家にある菓子折りの数とんでもないらしいよ。」


「アイツ.....情が厚いからなぁ。癇癪起こしてアクアのこと殴ったのを謝罪しきれないんだな。リンを傷つけたのは事実とはいえ、理由が理由だったしな。」


「そうだね。」


そういやノアに聞きたいことがあるんだった。


「....ノアさんさ....なんであんな強いこと隠してたの?」


ノアが使用していた光の力。とんでもなく強かった。


「いや、別に隠してたわけじゃないんだよ!ただ言う機会がなかったってだけで.....。」


「ふーん、いつから使えたの?」


「結構前かな....。それこそ悠真が組織に入る前くらいから.....」


........ん?んん?


「ちょっと待て....?じゃあなんで誘拐された時、力を使わなかったんだ?」


「いや...あの時はなぜか使えなかったんだよね。なんでだろ...。

私もビックリしたよ。だから....悠真が来てくれて良かった。」


ノアがニヘッ、と笑う。


「...ノアさ、これから組織付属の学校入るけどさ、あっちの高校はいいの?」


「うん?別にやめないよ?」


「......あ?」


「別に暇な時に授業受けるって感じ。なんかそれでもokもらえたんだよね。」


「そうなのか....。」


俺も久々にあっちに戻りたいな。


.....戻れないけど。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


また一つ、大切なものを失う所だった。


病院の廊下を歩く。


リンもこれで意識を取り戻すだろう。だが....。


なんだこの胸騒ぎは。


これから何か起きそうな.....。

いや、いい。


どうなっても。どうなろうと。私はもう失わない。


---------------------------------------


「はい、はい、確認取れました?

......えっ?あっああわかりました。ではその方向で。」


「できたか?」


「はい、大丈夫そうです。」


「わかった。では.....」




「....では、五級法師、阿部悠真、三級非行(ひこう)法師、星野魔奈を一級に引き上げるため.....」


「......一級影法師・一級遺物者一般昇級試験へと向かわせる。」


「...................おっと、書類に続きが....また、三級非行法師星野魔奈が試験を不合格になった場合.....。」


「0級法師、久世十環(くぜとわ)または一級法師、平緑空(たいらのりょくくう)により、特殊非行部隊【魔法少女・キュートビーム】の死刑を実行することとする。」

                        つづく

第三章長くね?

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