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影葬の箱  作者: いうな
第三章 魔法少女編
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第四十八話 帰路へ

「うおっ!?」


裂け目から体が飛び出し、地面に投げ出される。


ここは....?


!!


私達は現世の交差点に投げ出されていた。


辺りを見回すと、普通に人がたくさんいる。


てかここ....交差点の角の店を見る。


そこにはたい焼き屋があった。

ピンクと一緒に食べていた場所だ。


なおさらピンクを暴れさせるわけにはいかない。


「悠真!!まだ持つか!?」


「ああ.....俺の影の”打ち消し”だけいい感じに薄めてピンクの脳に集中させてるが.....やっぱり100%じゃねえとちゃんと機能しない....!!」


悠真が影をさらに強く握りしめる。


「コイツを絶対に動かすな....!!」


「ああ....わかってる。」


.....?

何やら大衆が騒がしい。





「あれ....魔法少女だよな?」「その隣にいるのは誰だ...?」「あれだよ、なんか途中から新しい子いたろ、」「どうしよう...魔法少女ピンチなんじゃないの」「あの黒い男は....敵?だよな....?」




....まずい!!!

魔法少女のステッキにはとある”副効果”がある。

それは....”「応援」されると身体能力とステッキの力が1.5倍になる"。

今ピンクは大衆にピンチだと思われている。

つまり....!!


「ガァァァァアァァ!!」


ピンクがまた叫び始める。


ピンクが高速で空中に浮き、どこかへ向かって飛行を始めた。


まずい、逃げられる...!!

どうする....!?ピンクに一般人を傷つけさせてはいけない...!!

だが追いつけるスピードじゃない.....!!


「.....マナ、一つ策がある。”この作戦(これ)”ならピンクに絶対追いつける。」


「!?冷静だなお前....!!」


「ここまでは予想できてた。あんなスピードで逃げられるとは思ってなかったけど.....」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



「.....本当に大丈夫なのか?こっちピンクと完全に逆方向だぞ」


「これでいいんだよ」


10秒くらい全速力で走ってきた。なにするつもりなんだ......


....?

全然気づいていなかったが、悠真の両腕から影が伸びている。

さっきまで使ってた弾性の.....


......どこまで繋がってんだ?

後ろを見る。


..........................。



うーん、見えねぇ.....。




...........いや、普通に考えて見えないことあるか?

ピンクの家は中野区ら辺だったよな....

さっきのたい焼き屋も中野区.....


「.....なあ悠真、その影どこまで伸びてやがんだ?」


「....あー、それぞれ大体中野駅と沼袋駅くらいだな」


「.................」


はぁぁぁぁぁぁ!!!???

ちょっ....直線距離でどのくらいあんだそれ!?


今頃ネットニュースで話題になってそうだな。

「謎の黒い影」みたいな....


...いやマジで呑気なこと考えてる場合じゃない。

ピンクが飛行を開始してから19秒くらいか。


「覚悟はいいか、マナ。」


「ああ、絶対ピンクを取り戻す」


悠真が反対方向を向く。


「この影持て。重いけど」


「その影ってパスもできるのか....」


影を両手に装着してもらう。


がぁぁぁぁ重い。これでも悠真が負担を軽くしてくれてるんだ。


「俺が背中を押した瞬間お前の箱の魔術の力を最大出力で放出しろ。」


「わかった」


「いくぞ!!」


悠真が私の背中を押す。


【出力最大・電衝・ロリカ】!!



「うおっおおおお!?」





ン!!!!


音がめっちゃ遅れて聞こえる。


「ロリカ」は私が自分で編み出した全身に影力を張り巡らせる技だ。

田舎の研究施設ん時に圧縮女に対して勘で発動した。


これを使えば大きな圧力は大体防げる。



.....にしても速過ぎんだろ。

守ってないと体が焦げてたな。



...!!ピンクが見えてきた。


大体肉眼で....


1000m...


800m...


200m.........!!


「オラァァァ!!!」


ピンクの腕を掴む。


「ちょっと痛ぇけど我慢しろよ!!」


ピンクの腕を持って地面へと投げ飛ばした。



ドゴオオオン!!



街が崩れる。

肉眼で人がいないところに打ったから多分大丈夫だろう。



ピンクのとこまで落ちる。


「ウ....ガァァァァ!!!!」


ピンクがまた叫び始める。


ピンクに近づき、肩を押さえつける。


「う.....ぉぉぉぉぉ!!」


とんでもねぇ力だ....!!!


「頼むから....これ以上暴れないでくれ....!!

覚えてねえのか!?魔法少女のこと....!!

意識を取り戻せ!!お前はヒーローだろ!!」


「ウ.....ガァァァァ!!」


「!!」


ピンクから光線が無作為に放たれる。

だが、その一本一本が細い。

先程の極太レーザーとは大違いだ。

ピンクも抵抗しているのかもしれない。


光線が私の体に傷をつける。

傷も浅い。威力は落ちてる!!


「戻ってこい....ピンク...!!」


「ガァァァァアァァ!!」


まずい....弾き飛ばされる...

耐えろ...耐えろ.....!!



....?なんだ....誰か近くに....


「戻ってきて、ピンク!」

「そんなの....ピンクらしくないよ!!」


「!!お前ら...!!」


そこにいたのは、アクアとオレンジだった。


「覚えてないの!?みんなで肩組んで....シャドウから街を守るって言ったの....!!」


「みんなで....美味しいものもいっぱい食べたじゃん!」


「ウ...が?」


衝撃が収まってきた。

いける...!!


「だから....戻ってきて!!」


「「桃花(ももか)」」!!


「う....が.....?」


アクアとオレンジの手が光りはじめる。


そうだ。魔法少女の持っている特殊な影力.....。

シャドウを消せる力.....。


そして、その光はピンクを覆いつくした。


「う.....あ......」


ピンクの変身が解け、ピンクは倒れた。


「あ.....」


......やった......


「....やりましたね、ライト!!」


「....ああ....後...やっぱり"ライト"はやめるよ。普通に”マナ”でいいや。

やっぱり、私には似合わない。」


傷だらけの自分の体を見る。


...まあ、私以外に被害はなかったしな。


「....ていうか、さっき”桃花”って言ってたが....」


「ああ、それはピンクの本名です。学校に行ってる時は名前で呼んでるんですよ。」


「...そうなのか。ていうか、とりあえずピンクを運ぼう。

家に帰って....話はそれからだな。」


空を見上げる。.....?空....紫色みたいになってたよな?

空が夕焼けのオレンジ色になっている。


...まあ戻ったに越したことはないか。


私はピンクを背中に負い、ピンクの家へと歩いた。


-------------------------------------------------


「あーあ、あの洗脳薬そこまで役に立たないんだね」


ディスプレイを眺めながらとある小柄な男がため息をつく。


「申し訳ございません。調合が甘かったようで...」


男の隣に立っていた大柄な男が謝罪する。


「いいよいいよ。そういうの....」


小柄な男が立ち上がる。


「いらないからさ」


小柄な男が指を上に振る。


ザシュッ。


斬撃が飛び、大柄な男の上半身と下半身が泣き別れになった。


「片づけといて」


「はっはい...ただいま....」


男が女の執事に指図する。


「まあそれこそあの子を早く手中に収めなくちゃ....♡」


男が舌なめずりをし、胸ポケットから何かを取り出す。

そこには、ノアの写真があった。


()()()から助けてあげるよ....」


そう言いながら笑う男__緑空は、出口に向かって歩いていった。


                    つづく

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