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影葬の箱  作者: いうな
第三章 魔法少女編
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第四十四話 烏

「ほらほら逃げてばっかじゃなくて攻めてきたらどう?」


烏の女がかぎ爪を巨大化させて攻撃してくる。

しかも高速でだ。

一回当たったらその後は即死のコンボが繋がってしまうだろう。


爪を全力で避ける。

【究極影法】(微)を使ったせいで影力が枯渇している。

不完全だったせいで影力を操作できていなかった。


「じっくりやるのもいいわよね。【強翼の羽(ごうよくのふぶき)】」


烏の女が翼を前向きにし、大量の羽根が飛んでくる。

流石に全ては避けきれず、何十発かを喰らった。

喰らった所から血が流れ出る。

一つ一つが鋭い刃物のようだ。


「影を出して防がない....もしかしてガス欠なのかしら?」


「!」


案外早くバレた。だが......。


「....よく俺が影を自由に使えるって知ってんじゃねえか。誰から聞いたよ」


「.......さぁね」


そう言って烏の女がまた羽根を大量にまき散らした。


さっきの数十倍はあり、多すぎて前が見えない。


目に当たらないよう腕で目を覆う。


「そんなことしてていいのかしらぁ!?」


烏の女が足をこちらへ向けて俺の腕を掴んだ。

しまった。


烏の女が足で俺を振り回す。


「はぁ!!」


俺はそのまま壁へとぶっ飛ばされた。


ドゴォン!!


「ぐはっ....」


体を守る影すら残っていなかった。

先程の大量の羽根に襲われた時に残っていた影は使い切った。


「もう終わりかしら?」


烏の女が近づいてくる。


まずい...立て立て!


「さっさとあっちも殺しに行きましょうかね。【上限の突撃(バードストライク)】」


烏の女が体を翼で覆う。

頭側をこちらに向け一直線に突撃してきた。


やばい...まずいまずい!!

影を高速で作れ!地面に手を当てて祈り続ける。

まずい。間に合わない。


俺は目を瞑った。




カァン!!!!



....?何の音だ?

壁に金属が当たるみたいな...


「......は?」


前を見ると、茶髪のショートカットがたなびいていた。

そして奥から眩いほどの光が溢れ出していた。


光の壁.....?


「大丈夫?悠真」


この声......


「..........ノア!?」


光の壁を作り出して烏の女を防いでいたのはノアだった。


「.....影ないの?」


「あ...うん、そうなんだよ....」


ノアが片手で俺の胸に手を当てる。


「ぐっ...!?」


突如体の中にエネルギーが入り込んできた。


「しばらくしたら影力戻ってくるから」


そう言ってノアが前を向き直す。


その背中は、俺の”護る”という使命が何なのか錯覚させるようだった。


つづく

ノアの戦闘シーンどうしようかな

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