第四十二話 物量
さぼり癖が直らない
「もっと火力がほしい?」
玲さんが俺に訊き返す。
「いやぁ.....俺の技って一発一発が重いのにダメージは軽いっていうか.....。でも火力面でいうとマナに席はとられてるんですよね。
なんかいい技ないですかね?」
「.......お前の技は瞬間火力の連打っていうか....。
まあいいや。お前には多分無理だよ。」
「えっ」
すっごいストレートに言われた。
「悠真はマジで出力が低いんだよ。継続火力の高い攻撃をするのはまだ無理だ。そこらへんはマナから見て学べ。まあシンプルに影力を放出するだけなら誰でもできると思うがな。」
俺にはまだまだ先か.....
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って思ってたけど.....あの人が言おうとしたのはそういうことじゃないんだと思う。あの人が言ってたのは今自分にできることをやれって話だ。
両手を地面に押し付ける。
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(なんだ.....?何をしようとしている....。)
執事が悠真に注目する。
(止めるか!!)
悠真から一番近い分身で悠真へと近づく。
「やっぱりな....!!」
悠真が足に影を纏い真後ろへと下がり飛び上がった。
「なにを.....」
「即興だけどよ....!!【究極影法・微】...!!」
「!?」
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もう十分地面には溜まったはずだ....!
即興の究極影法....。玲さんほどの強さは出せない...。だから「微」だ。
地面を確認する。頼む、ピンクまでは届くなよ...!!
影に意識を集中させる。俺は自身の影の上にある物体を感覚で感じ取れる。
柱......壁.....壁.......扉.........台座........................人間に近い何か!!
ここだ...!!
「.....................【影鎖鳴】!!」
ドゴゴ..................
「....なんだ........?」
執事が辺りを見回す。
ドゴォォォォン!!
地面から影のエネルギーがあふれ出し、城の床を地震のように割り続けていく。
「何ィ.....!!!!」
執事の分身が次々に吹き飛んでいき、消滅していく。
やっぱりな....!!
分身の破壊条件.......それは
「分身を全て同時に殺害の判定にする」ことだ。
そして、さっき人間らしき物体を観測した...!!
手に影を纏い、観測された方向へと体を向ける。
影を柱に巻き付け、一時的に弾性を持たせる。
「And..............【影跳弾】ォォォ!!」
一気に影のエネルギーを前方へと放つ。
ギュイイイイイイイン!!!!
10M..100M.........578M。この少し前方だ。
人間に近い....影人の気配を感じた所は。
足をキックの形にする。
「And..........【影跳衝撃】!!!」
ドガァン!!
「グハッ....!?」
烏のような翼が生えた女の顔面に見事に俺の蹴りが炸裂する。
「ハァァァァ!!」
女はそのまま側方へとぶっ飛んでいった。
「........!!」
前を見るとそこには鎖につながれたピンクの姿があった。
「役割果たそうぜ...マナ!!」
つづく
まあまあ悠真を覚醒させました




