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影葬の箱  作者: いうな
第三章 魔法少女編
42/50

第四十一話 別行動

さぼりすぎ

防衛セキュリティシステムが発動する数分前.....


「はぁ......はぁ.....」


俺は今城の外壁を登っている。

どうやら城の外壁の一つにとても脆い部分があるらしい。

そこをぶっ壊して入るという作戦だ。


「.....着いた。」


城のなんてことない外壁にたどり着く。

ここを壊すと防衛セキュリティシステムが発動し、

俺は狙われる。だが、そのヘイトは全てマナが請け負うらしい。

本当に大丈夫なのだろうか。


......いや、アイツなら大丈夫なはずだ。

影を剣の形へと変える。


「はぁぁぁぁ!!」


剣を壁へ思い切り突き刺す。



ドォォン!!


壁が壊れた。


ウゥゥゥ...............

ウゥゥゥゥゥゥ.......


この音....セキュリティシステムか。

あとは頼んだぞ、マナ。


城の中へと飛び降りた。



タァーーーーーン.................



中は真っ暗であり、所々から光が差し込んでいるような気がする。

正に影を使うものにとっては最高の環境だろう。

柱が大量にあり、城というより神殿っぽい。


さぁて.............................






.................................ピンクどこ............?


「やべー........」


「おや?見ない顔ですね」


「!」


声のした方向を見る。

そこには眼鏡をかけた執事のような姿をした影人が立っていた。


「まったく門番は何をしているのか.....【究極影法(レイ・スキアート)】」


「!」


いきなり究極影法かよ....!!

俺は全身に影を纏った。


「【多重無象(たじゅうむぞう)】」


執事がそう唱えると、周りから執事に見た目がそっくり_ほぼ同じ_な人間が柱の裏から出てきた。

分身か...!


「ふんっ!」


後ろにいた執事の中から一人が俺へとびかかってくる。

影で剣を作り横に両断した。

鮮血が飛び散る。

................本物!?


元の執事の方を見る。

その時にはもう元の執事が誰だかわからなくなっていた。


この中からマジのモノホンを探し出すってのか...!?


「これら全ての分身は私と全く同じ身長・体重・血液量・影力を持っています。すべて本物といっても過言ではありません。」


分身の内の一人がしゃべりだす。


「......なるほどな。」


どう倒せばいい?


「相手は侵入者です。姫に近づかせはしません。」


「......姫だと?」


「ええ、この城の支配者です。現在は人間の監視を行っていますが.....。

いやはや、全てが完璧でして。私もそうなるために一挙手一投足を監視していなければいけないのです。姫は歩くことすらも私に任せていますからね。まあ姫には翼があるため歩かなくても不便はありませんが....。」


「.....今その人間は何をされてる?」


「.....さぁ?様々な実験ですかね。それとも拷問か.....。」


「..........そうか。じゃあ急がなくっちゃなあ。」


一旦数を減らそう。


俺はしゃべっていた執事に斬りかかる。


執事は避けることもなくそのまま俺の斬撃を喰らった。

右肩から左腰にかけて斜めに斬り、執事から血が飛び散る。

剣を持ち直し、隣の分身達へと標的を変える。


「はぁぁぁ!!」


分身の一匹ずつに致命傷を与えていく。

一匹.......二匹......三匹....。


「何匹倒しても無駄です。」


数十秒後には大量の執事が地面に転がっていた。


なにか違和感を感じる.....。

....そうか。コイツは所詮時間稼ぎ要員だ。

だったら.....。


俺は執事の横を通りすぎて廊下を突っ走っていく。


「なにっ......」


影を足に纏い全速力で走る。


コイツに構ってる暇はない。今はピンクを見つけること優先だ。

それか.....


「待て!!」


執事達が後ろから大量に追いかけてくる。


俺は後ろを向いた。


「!?なに...」


執事がたじろぐ。

地面に手を当てる。

正直この射程圏内にピンクがいるとまずい。

だが、これしかない。

俺の影力は一旦捨てる!!


つづく

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