第四話 使い方
今回はちょっと短めです。
「神崎さんに聞きたいことがあるんですけど」
「うん?なんだい?」
「俺の......【箱】についてです。」
「あー,,,,,,,箱,,,,,,,,,,箱かぁ,,,,,,,」
神崎さんは上を向いて何かいいにくそうにしている。
「それはまだ言えないかな」
「なんでですか!?これじゃ戦えないでしょ!!」
「実際今回影霊二体、人型一匹倒せたんでしょ。
途中で影の使い方も学習したらしいし......センスいいよね、君」
「............」
ダメだ。多分教えてくれないんだろう。
そこまでして言いたくない理由はなんなのだろう?
「あー!もういいだろ!そんなことより早く観光行きましょ!」
「........」「あー!それもそうだね!悠真くんも早くいこう!」
まぁ.......いいか。
.......................................................................................................................................
とある喫茶店の椅子にスーツ姿の男が座っていた。
その雰囲気はとてもまがまがしいが、一般人は気にも留めなかった。
喫茶店の入り口から男が歩いてくる。
すると、その男はテーブルをはさんで反対側の椅子に座った。
「いやぁ,,,,,,,久しぶりですね,,,,,,」
「最近は会ってなかったな。ところで、依頼についてなんだが......」
「聞いてますよ。例の組織の新人のことでしょ。
どうします?」
反対側の男がタバコを箱から一本取り出し、口にくわえた。
「適当に0級ぐらいのやつぶちこんどきゃ死ぬだろ。
なんせ、片方は使い方がわかっていないようだし」
「わかりました。ではそちらで」
「芽は早めに摘んでおかないとな。」
そう言って男がタバコに火をつける。
すると、それを見かねた店員が近寄ってきた。
「ちょっとお客さん!ここ禁煙ですよ!何も頼まないようなら
お帰りいただk」
その瞬間店員の頭が吹き飛んだ。
「「「キャアアアアアア!!」」」
店内が悲鳴に包まれる。
「じゃあな。ここは影霊でもつかって対処しとけ」
「わかりました。」
ゴオオオオオオオ........
店の中央に小さい黒点が現れ、出てきた瞬間周りを飲み込み始めた。
「「ぐああああ””””ああ”あ”」」
数秒後、その空間には何も残らず、暗黒だけが地面に広がっていた.......
つづく