第三十八話 捜索
「.......でもピンクは異世界にいるんですよね?
どうやって行くんですか?」
神崎さんに訊く。
影の世界ってどういう感じなんだろう....。
「まあ探すとこからだね。ここで探せるから」
神崎さんについていくと「司令室」と書かれた扉の前に着いた。
神崎さんが扉を開ける。
「入るよー今どんな感じ?」
そこには、大量のモニターとパソコンを操作する構成員が大量にいた。
部屋はとても広く、薄暗い。モニターの光でギリギリ空間を認識できるぐらいだ。
「はっ、只今生物の存在確率、生存反応、影力を全て検査している所です、指令。」
「了解、存在確率の高い影の世界は?」
「只今5つほどに絞っています!」
「...............ん?司令?」
司令って誰の事だ?
「うん?司令ってのは私のことだよ?」
「「!?」」
マジかよ。なんか適当な刑部的な感じかと思ってたのに....。
「ていうか、サーバーって言いました?
影の世界っていくつもあるもんなんですか?」
マナが神崎さんに問う。
「うーん、まあ並行世界的な感じだよ。
影の世界は何十万個もあってね。少し起こる現象がずれるだけで別のサーバーが作られちゃうんだ。だから生命反応とかで一気に絞り込むってわけ。」
まあ、そりゃ時間かかるわな。
早めにいかないとまずい気がするが...。
「.............!!司令!!一つだけ影の反応と謎の反応の混ざった世界を発見しました!」
「!見せて。」
構成員の一人が神崎さんに報告する。
見つかったのか?
「.............こりゃめんどくさいとこいるねえ............。」
「.............どうしたんです?」
「ピンクちゃんが確実にいそうな世界なんだ。
生命反応も、影力感知で出てきた影力も完璧。
ただ、この世界は深いんだ。
影の世界には深さの単位が存在する。
深ければ深いほど影力も高く、存在する影の純度も高くなる。
まあ、関係ないよね。行くよ、ここに。」
「「.......はい!」」
「.........迷いとかないんだね。やっぱり悪の組織とは思えないよね。」
神崎さんがそう言って笑う。
「じゃあ、着いてきて。」
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神崎さんに連れてこられたのはキーボードと大量のデスクトップpcの置いてある部屋だった。部屋の中央の床には円形の機械が置いてある。
「捜索班、コードは?..........おっけー、ぜろなな...
できた。じゃあ行くよ。その機械の上立って。」
言われるがままに機械の上の円形のマークの中にマナと一緒に入る。
神崎さんも後から入ってきた。
「じゃ、レッツゴー」
神崎さんが機械に取り付けられていた柱についているボタンを押した。
ギュイイイイイン............
機械が音を鳴らしだす。
突如、機械の周りを影が覆い始めた。
いよいよって感じだな。
「あ、あと転送される場所はランダムだから気を付けてねー」
「「え”っ?」」
俺達はそのまま影の世界へと足を踏み入れるのであった。
つづく
補足
京都・東京の時、玲が司令と電話をしていましたが、組織の司令は複数います。
神崎はその中の一人であり、一番すごいのは「総司令」です。




