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影葬の箱  作者: いうな
第三章 魔法少女編
36/50

第三十六話 立場

「助けてください....ピンクが......」


「....何があった」


「....さっきの魔法少女.....。まさか.....。」


悠真が何かを言おうとする。

ちょっと待った悠真....この場でそれを言えば....。


「もしやコイツらがリンの野郎を殺そうとしたって言いてえのか

青二才?ガハハまさかできるわけねえだろ!」


「.......ここはどこなんですか?」


「あ”あ”?ここは組織のアジトだ。

敵はいねえぞ!」


「....組織って悪の組織クロノスの....?」


「あっ?なんだそりゃ?」


「.......やっぱり違うんですね。良かった....。」


ふう....。やっと悪の組織じゃないってことに気づいたのか。

安心安心......。


「そういやここに来るまでに正義のために戦ってるって言ってたな。

なんか敵を倒したことはあんのか?」


「はい、一応.....。赤い服に悪の組織のネクタイを着けた女の人?だったかな....。そいつに攻撃を一発当てて退場させたことがあるんですよ....。

あの時こそ強すぎてもうダメかと思いましたよ。」


「悪の組織のネクタイ.........?」


ガイルの顔が曇る。


「はい....っていうかそこにいる男の人もつけてる.....。

あれっ他の人も....?」


.............。

自分の呼吸が乱れていくのを感じる。

まずい。あの事がガイルにバレたら....。


「..............あれ.......悪の組織じゃ...........」


「........一個聞いてもいいか?」


ガイルがアクアに質問する。


「...................そいつがつけてたのはこのネクタイか」


ガイルが内ポケットからリンの赤黒いネクタイを取り出す。

組織専用のネクタイに、少しだけ加工が施されているものだ。

だが、血がついている。


「はい......そうですがっ」


ドガアアアアアアアアアアアアン!!


ガイルがアクアの顔面を思いっきり殴る。


オレンジは地面に落ち、アクアは横へ大きく

吹っ飛んだ。


.............最悪だ。バレてしまった。


「.........え....なんで....悪い人じゃないんじゃ.....」


「......ああそうだ。俺たちは悪い奴じゃねえ。

テメエらよりかはなあ!!!」


ガイルがアクアの腹をぶん殴る。


「カハッ........」


アクアが上空にぶっ飛び、そのまま地面へと落ちた。


ガイルがもう一発アクアにお見舞いしようとする。


バァン!!


「.........何のつもりだ青二才ィ」


「テメェこそ何のつもりだガイル」


気づくと悠真がガイルの手を止めていた。


「オイオイ青二才..........」


ガイルが悠真の目を見る。


「コイツらはリンをあんな状態にしたんだぜえ!?

なんで守んだよ!!」


「コイツらも俺らと同じだ!!

自分たちに課せられた使命を、正義を遂行しようとした!

何も知らずにな!!だからしょうがないだろ!

なんですぐに暴力ふるうんだオメエは!!」


「...........お前はどう思う、マナ」


ガイルに聞かれる。


「...............」


正直、リンを瀕死にさせたのは許せない。

今すぐにでもブチ殺してえよ。

でも、私はコイツらの優しさに触れてしまった。

あの輪の中に入ってしまった。

アイツらが求める正義と平和が何か知っている。

影の力使ってる連中が影霊を発生させてる原因だと思ったんだろ。何も知らねえんだもん。


「私は.......」





「私は、そいつらのしたことが正しいと思う。」


「!?正気か?コイツらは人を殺そうとしたんだぞ!」


「私はもう何万人も殺してんだよ!!」


「..................」


「リンだからとか社会のゴミとかなんて関係ない。

そいつらは人一人殺そうとしただけだ。

人は殺していいもんじゃない。だが私たちがそれを言える立場にあるか!?

それに、そいつらは世界の平和のために自分たちの正義の執行した!

それだけだろ!!私たちの幾分かよりマシだ!

それでもお前は親友でもねえ仲間一人がまだ死んでもねえのに殴り続けるのか?」


「........。」


「...........すみませんでした......」


「えっ?」


「すみませんでした.........」


アクアが土下座する。


「おい、顔上げろよ.....」


「でも、お願いします.....。仲間が....友達が死んじゃうかもしれないんです....。虫が良いのはわかってます....でも.......」


アクアが顔を上げる。

その顔には先ほどガイルに殴られた頬が赤く腫れ上がっていて、

目から流れ出した涙がそこを伝う。


「助けてください......。」


「.............ああ、絶対に助ける。」


「お客さんってその子のことかな?」


!この声は.....!


「私の名前は神崎。何があったのか聞かせてくれる?」


神崎さんが一番前に出て膝に手をついて

態勢を下げてアクアの前に立った。


「.........はい........。ありがとうございます...........。」


ピンク.....。一体何があったんだ......?


-----------------------------------------






ガチャ..........






ガチャ.........





(くそっ.....外れない......)


暗闇の中でピンクは拘束されていた。

天井から伸びた鎖と、それにつながれた手枷の

音が鳴り響く。


「無駄よ」


「!」


ピンクが気づくと目の前に

黒いベールを付けた女が立っていた。


「.......私をどうするつもり?」


()()()に捧げるのよ。

珍しい影と光の混じった力......。非常に興味が湧いてくるわ。

生きたまま解剖でもしましょうかね。」


「くっ........」


ピンクはその場で助けを待つ事しかできなかった。


                   つづく

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