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影葬の剣  作者: いうな
第三章 魔法少女
35/55

第三十五話 犯人


「こっちだ」


組織附属の病院内を悠真について歩いていく。


....置いてきて良かったのかなあいつら.....。


「....ここだ」


ついたのは一つの病室だった。


「入っていいのか」


「ああ」


ガララ....と扉を開ける。


一つカーテンで仕切られていて中が見えない病床を見つけ、

走ってカーテンを開けた。


「.........!!」


そこには、包帯を腹にまいて体中に補助機を付けられている

リンの姿があった。腹の包帯には血が染み込んでいる。


「....マナ...?」


「ああそうだ!なにがあったんだ!」


リンの声はひどく枯れていた。


「なんで....能力を使えば怪我も治るだろ!」


「......違う....」


「えっ...?」


「来てくれたんだ、マナ」


必死で気づいていなかったが、

病床の横にはノアが座っていた。

今まで看病してくれていたのか....。


「能力を使えば、ってさっき言ったよね?」


「あ...ああ。だってそうだろ」


「....リンの能力の発動条件、覚えてる?」


「...相手の想像力に勝つことだろ?」


「それだけじゃない。自分も想像しないといけない。

相手を降伏させて負けさせる想像を。」


「.....想像ができないってことか?」


「いや...「想像したくない」みたい。」


想像したくない......?どういうことだ。

敵は誰なんだ.....。


「.........私にこの傷を負わせたのは.....。

三人?くらいの.....女の子達.....元気だった。

健気だった...。殺そうと思えなかった。」


...........三人くらいの女の子達?

いやまさか.....。




___この前も相手しましたが、とても強敵でした。

一発攻撃を当てて退場させたのですが__________





アクアの言葉が脳裏によぎる。

じゃあ........。


私は誰を守ればいいんだ?


「...................成り行きだけ話すよ..............」


-----------------------------------------

一週間前..............(リン視点)


あー.......なんでマナ出て行っちゃったんだろ。

まあ自分が大量殺人とかいう大罪着せられたらそうなるか。

仮に許されても自分では許せないだろうな。


今日も仕事か。

任務....。めんどくさいなあ....。


「ぁ.....ぁの....」


マナと仕事できるから影法師なったってのに....。


「あの!!」


「なにっ!!?」


全く気付かなかった。

後ろに小さい人が立っていた。

子供だろうか。歳は....14ってとこ?

ショートカットの茶髪の女の子だった。

小さい丸眼鏡をかけている。


「あの....リンさんですよね...?」


「うんそうだけど.....」


「わっわたし!!リンさんに憧れてまして!」


「え”っ」


憧れてって。まだ組織入って一か月くらいしかたってないけど。


「私子供の時から構成員やってたんですけどセンスなくて....。

なのにリンさんはすぐにコツ掴んで技使えるようになって....。

本当にすごいと思って....!!」


でもそっちは構成員、私は影法師だしなあ。

感覚が違うっていうか.....。


「良かったら任務に同行させてもらえませんか!?

ちょうど二人で行く任務があるらしいですし」


「うん....じゃあ行こうか。名前は?」


「えっと...クロって言います。」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「ここかな」


「はい....あ!いました!影霊です!」


クロが駅前の広場を指さす。


そこには、人間を襲っている影霊の姿があった。


「なんでこんな真昼間に....」


「わかりませんが、討伐を急ぎましょう!」


駅前の広場に着く。

そこでは、影霊と、謎のコスプレをした少女三人が

影霊に立ち向かっていた。


「何をやっているんでしょうか?あの子たち...」


「...あぶないからさっさと倒しちゃおう。

【剣】」


手に剣を出現させ、影霊に飛びつく。


「グオ....?」


「ごめんね」


影霊の顔に剣をぶっ刺し、消滅させた。


「で、終わったけど....。」


少女たちの方を向く。


「もう安全だからね。早くどこかに....」


「.......あなた悪の組織の人ですか?」



「悪の組織...?」


「とぼけないでください!そのネクタイ....

クロノスのものでしょう!シャドウを出現させて....。

自分で倒して娯楽のつもりですか?」


「....何言ってるか知らないけど、

私は悪の組織なんかじゃないよ。行こう、クロ。」


「どうしますか...?」


「いや....二人いるからそれぞれ倒そう。

アクアとオレンジはそっちの茶髪をお願い。」


「「わかった」」


水色の髪と橙色の髪の少女がクロに飛びつく。


「ひっ....」


「ふんっ!!」


水色の髪の少女が杖を振り下ろし、

地面に叩きつけた。


「ひえっ....」


ギリギリでクロは避けたようだ。


「...やっぱり作戦変更!あれ、行くよ!」


三人が一緒の所に集まる。


「...ど...どうしますかリンさん....」


「.....まとまるよ」


クロの近くに行く。


「「「マジカルスパーク!!!!!」」」


三人の手からビームが放たれる。


.............!!

このビームは消せない!!


瞬時に全方位にクロを含んだバリアを張る。

ビームがバリアに当たり、防がれつづける。


長い....!!


「ゲホッゲホッ」


....クロ!?

あっそうだ....これは私の想像で作ってるものだから

このバリア内には常識がない.....。

酸素が少ないんだ...!!


空気穴を作らないと........!!


バリアに少し穴をあける。





バシャッ。




「.........え?」


血が周囲にまき散らされる。

腹を見ると、ビームが貫通して、空洞ができていた。


ビームの持続が終わる。


「.......なんでまだ立っているの....!?」


「リンさん....すみません私のせいで...!!」


「....帰るよ」


クロを担ぎ、空間に穴を開けた。


「ハァ.....ハァ....ゲホッ」


吐血しながら空間の中へと入る。


「ちょっと待ちなさ....」


「いや、大丈夫だよピンク追わなくて。

きっともう倒れる。」


空間の中に入り、入り口を閉じた。

そこで、私の意識は途絶えた。


-----------------------------------------------------


「..................」


「なんで傷をすぐに治さなかったんだ?

想像すればすぐだったろ。なんで相手にそんな情を持つんだ。

相手は殺そうとしてきてんだぞ。」


悠真が指摘する。

......私は何も言えなかった。


「..........あの子たち.....周囲の人たちに応援されてた.....。

あんな正義のヒーローみたいな子たち、

倒そうと想像でき(思え)ないよ」


..........優しすぎだバカ。

そのせいで今死にかけてんだろ。


「.....ところであの紫色の雲はなんなんだ?」


先ほどまで街に出現していたものについて悠真に尋ねる。


「....あれは未だに正体不明だ。

また新しいテロかもしれない。

今一級構成員が調査に当たってるよ。」


「そうか...。私はどうすればいい?」


「お前は....」


「マナさんいますか!!!!???」


大声を出して一人の構成員が

病室に入ってくる。


「おお、どうしたよクロ。」


!この子がクロか。

確かに小柄なやつだ。


「一つ依頼が入ってきまして....あなたがマナさんですか?」


「ああ....そうだが」


「依頼人も連れて来たんですが...その.....」


「.....なんだよ」


「とりあえずこちらへ....」


私と悠真は組織のエントランスまで連れていかれた。

ここは東京支部だから現実世界から直接入り口が

つながっている。


入り口に立っていたのは....。


「..........アクア?」


魔法少女のアクアがオレンジの肩を持って

立っていた。隣にはガイルが立っている。


「いや街中歩いてたらよォ、女の子が

フラフラ歩いてるモンでなあ、連れてきたわけよ」


ガイルが説明する。


「マナさん......」


アクアが口を開く。

その目は今にも泣きそうなほどに涙をためていた。


「助けてください.........ピンクが........」


「.........えっ?」


                     つづく

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