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影葬の箱  作者: いうな
第三章 魔法少女編
33/50

第三十三話 絶望と希望

「ふうー、なんとか倒せたね」


「疲れる相手でしたね.....」


「早く家に帰って休も!」


「ああ...そうだな。」


今は、初めて四人で影霊を倒したところだ。

四人がかりでも苦戦したな。なんか敵が強くなってきてる気が...

気のせいか。


「帰ったらご飯食べよー!」


「うーん、何がいいかな」


「そうだな~.....................ん?」


「.......なんですか、あれ」


空を見上げると、紫色の雲が

渦を巻いていた。


なんだありゃ...?

昼間だった街が一気に夜へと変わる。


見上げていると、紫色の雲から

一つの影が遠くへ落ちた。


「.....いこう!」


「ああ........」


私達は影が落ちた方へ向かって走り出した。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「...なんだこれ..」


落ちたところから何Mも離れている所が

赤く光っている。.....熱で溶けていやがる。

まるで隕石でも落ちて来たかのようだ。


落ちた地点を見る。


「「「「..........!!」」」」


そこには大量の人間の死体の上に立っている

影がいた。


死体の一つ一つが燃えたかのように

焦げており、まだ熱が発生している死体もある。


「....えっ...」


オレンジが地面に膝を落とす。


「オエッ.....」


オレンジが胃の中の物を吐き出した。

そりゃあんなものみれば誰でも吐き気が

してくるだろう。


「あなた....何者...?」


ピンクが尋ねる。


背中を向けていた影がこちらを振り向く。


「あ.....?また人間が来た」


そいつの顔には溶岩が線になったかのような

ヒビが入っており、ツギハギのようになっている。


「俺はバラル。影の世界から来たんだが......。

人間てのはこんなに弱いのか?お前らはちょっと強そうだけど...」


影の世界....!!廻星と同じだ。


「シャドウの類ね....!!みんな!変身...!」


「最高で最強!スーパーピンク!」


「青く光る流水!マッチアク...あ?」


ザグッ。


..........あ?


全く見えない速度でバラルがアクアが変身したタイミングで

アクアの胴体を溶岩でできたかのような剣で刺した。


「なっ...」「オラアア!!」


バラルは剣をアクアの胴体から引き抜き、

後ろにあった建物までアクアを吹き飛ばし、

それに高速でついていき、首を掴んで地面に叩きつけた。


「なんだこの衣装?防御力が高くなってんのか。

じゃなきゃ体が今頃溶岩で溶けてるだろうしな。

だが熱さでの痛みは感じるだろ。」


「ぐっ...あああああああああああああああああ!!!」


アクアが首を掴まれたまま

のたうち回る。


「アクアから手を放せ!!」


ピンクがバラルに武器を持って飛びついた。


「まて!ピンク....!」


「うるせえなあ!!」


バラルがピンクの胴体めがけ、

腕を振りぬいた。

ピンクの胴体に腕がクリーンヒットした。


「がはっ....」


そのままピンクも吹っ飛ばされた。


「....え.....」


オレンジが絶望したような表情のままへたれこんでいる。

オレンジはまだ変身が終了しておらず、

パワーアップ前のただの私服状態だった。


「ああ、というか思い出した。

お前ら最近話題になってた魔法少女じゃん。

なんか組織以外に影霊狩りしてるって噂の....

まあいいや。後はそこのオレンジ色の髪のやつが仲間か。

そこに突っ立ってる金髪のやつはただの一般人か」


組織のことを知ってるのか...。


「えーと........」


バラルがアクアの服の中を調べ始める。


「あったあった、これか、遺物。」


バラルがアクアから取り出したのは

変身する用のステッキであった。


「これ押したらどうなんの?」


バラルがステッキのスイッチを押す。

すると、アクアとピンクの変身が解けた。


「おお、変身が解けた。じゃあこの状態で

ぶん殴ったらどうなるんだろうなあ!!」


バラルが拳をアクアへと振り下ろす。


ドゴオオオオオン!!


「........あ?いない...」


高速でアクアを抱え、バラルの拳を避けた。


「あ....ありがとうございますライトさん....」


「......お前一般人じゃねえな。

何者だ?」


「ただの魔法少女だよ。

ちゃんとこいつらの仲間だからな。」


「.....嘘だな。お前の影力の量はこのゴミ共とは

全く格が違う。箱食ってるだろ。」


うーん、大正解。でも、箱の力は使えないんだよな。

まあ、万が一の時は使うが。


「は....箱....?」


「気にすんな。こいつは私が相手する。」


バラルに向かって歩き出す。

バラルもこちらを見る。


ドガアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!


バラルが高速で私に溶岩を纏った拳で殴ってきた。

それを腕に影力を纏って止める。


「止めるのか!やっぱりお前が一番強そうだな!」


「どうだろうな」


影力を拳に纏い、バラルの腹をぶん殴る。


「ぐっ....」


「チッ....」


あの赫い打撃が出なかった。

どうやって出すんだったか.....。


バラルが後ろへと下がり、

腕を振り上げる。


ブクブク....


地面から音が鳴り、地面からマグマが山のように盛り上がってきた。


「止めろよ」


マグマが高速で迫ってくる。


「くっ....」


恐らく影を込めた拳なんかじゃ止められないだろう。

追いかけてくるマグマから逃げ続ける。


すると、前からバラルがやってきて、

拳をこちらへ振りかぶる。


..........避けられねえ!!


首を傾け、顔面に当たりそうな拳をギリギリで避けたが、

頬にかすった。


「ぐっ....」


かすっただけで火傷のような傷ができた。

横に逸れ、バラルの側面を狙う。


だが、拳が当たりそうなタイミングで、

後ろに下がられ、避けられてしまった。


「オラアア!!」


バラルの手に溶岩の剣が召喚され、

私の腹と腕を切った。


「なっ.....」


後ろへと下がる。


幸い、薄皮一枚で済んだが、血が腹から流れ出す。


「後ろ見ろよ魔法少女ォ」


......!!


先ほどまで私を追っていたマグマが

私を囲み、逃げられない状況へと変わる。


「終わりだ、短かったが楽しかったぞ魔法少女。

【”湧き上がる混沌” ”焼き尽くす災害” ”終焉の隕石”】」


バラルが両手にエネルギーを溜める。

エネルギーは灼熱の溶岩へと変わり、

一つの球になった。


「【超轟灼熱砲】!!!」


バラルの両手からビームが放たれる。

........詰みか。結局悠真と再会はできなかったな。


.....................................。


.........あ?なんで攻撃がこない....。


「!!ピンク!!」


前を見ると、ピンクが正面に立っていた。

バリアを張り守ってくれている。


「私はライトに助けてもらった......。

今度は私が助ける番だよ.....!!」


だが、バリアは徐々に壊れてきている。

だんだんガラスのようなバリアにヒビが入り始める。


「無駄だ。二人一緒に仲良く死にな。」


「ああああああああ!!!」


ピンクが全力でバリアを維持する。

だが.........。


パリィィィィン!!


バリアが完全に壊れた。


「..........あ...........。」


......終わった。結局二人で死ぬのか。

ありがとうピンク......。守ってくれて。

........いっそのこと箱の力を使っちまうか。

どうせ私が死んだらこいつらも殺されるんだ。

なら私が.........。


キィィィィィン!!


.....?なんだこの音.....。


気づくと、ピンクの前に左手を構えた男が立っていた。

彼の左手は黒い影に染められている。

彼の影は相手のエネルギーを全て弾き、

バラルの溶岩は消え失せた。


「なっ......」


「ふぅ.....。大丈夫か、マナ。」


「..........お前は....!!」


そこに立っていたのは紛れもなく、

阿部悠真、そいつだった。

                    つづく

マナが助けるか悠真が助けるかですげー悩んだ。

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