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影葬の箱  作者: いうな
第三章 魔法少女
32/51

第三十二話 ヒーロー

「.....ふう」


なんだったんだあの技は。

なんとなくで打ったが....。

組織の奴に聞くか?いや、もう組織とは関わらないんだった。


そう思いながら地上へと降りた。


「お....おお.....」


?何やら周囲がざわついている。


「「「ウオオオオオオオ!!」」」


周りから歓声が上がる。

やっべ。堂々と一般人の前でこの力使ってちまった。

箱は使ってないが.....。


「すげえぞあの女!!」


「かっこいい!」


「魔法少女の新メンバーか!?」


.....。面倒なことになった。

目立たないように生きようと思ってた所なのに....。

ていうかなんで魔法少女はこれほど知名度があるんだ。

普通隠れてやるものじゃ.....。

まあいいや。座り込んでいるピンクの元へ近づく。


「大丈夫か?」


「は....はい。」


ピンクが変身を解く。


「なんですかその力は....。」


「......ただの気合いだよ。

 ヒーローのな。」


ピンクを背中に負ぶって、家への帰路についた。

すると、向かい側からダッ、ダッと走る音が聞こえた。


「!ピンク!マナさん!」


「良かった!無事だったんですね!」


アクアとオレンジだ。

全く、来るのが遅いよ。


「シャドウが現れたんですよね!

今すぐ行ってきます!」


「もう終わったぞ」


「......えっ?」


走り出そうとしたアクアとオレンジを

一言で止めた。


「.....マナさんが助けてくれたんだよ。

不思議な力で。確か、ヒーローの力だっけ?」


「....ああ、そんなところだ。」


ヒーロー、か。

私には似合わない名前だな。

大量殺人を犯しておいて、そんな大層な名前

付けられたくないし、つけたくもない。


これ以上、本物のヒーローと一緒にいるのは

どうなのだろうか。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「それじゃ、説明してもらいましょうか」


先ほどと同じダイニングテーブルに座わされる。

隣にはピンクが座っていて、向かい側には

オレンジとアクアが座っている。


「説明?何をだ」


「あの力についてですよ!

あの力....私達とは異質のエネルギーを感じました。

教えてください。もっと強くなりたいんです」


私から見りゃそっちの方が異質なんだがな。


..........。


「.....お前らにこの力を教えるわけにはいかない。

この力を使えばそれなりのリスクが伴う。

お前らには普通に生きていて欲しい。

仮に正義のヒーローとしての活動を続けるとしても。

この力は......悪役が使う力だ。」


「......悪役....。」


......そうだ。今気づいた。

この力は完全に「悪」側の力だ。

何か良くない想像が脳裏によぎる。

この前もそうだった。....いや、そんなわけない。

そんなわけがないと信じたい。

それが本当であれば、私は何を信じて何を守ればいいか

わからなくなる。


「.....わかりました。その力については

深く聞きません。」


アクアが言う。


...ん?意外とあっさり......。


「ですがもう一つ聞きたいことがあります。」


「....なんだよ」


「あなたは....”あちら側”の人間ではないんですね?」


「.....ああ。ただの人間だ。

ちょっと不思議な力が使えるだけのな」


「わかりました。」


アクアが笑う。


「ですが深く聞かない代わりにもう一つ

頼みたいことがあります」


「.....いいぜ、なんだよ」


「私たちと一緒にシャドウに立ち向かってくれませんか」


「...........!!

ああ、楽勝だ。やってやる。」


「.....ありがとうございます。ではあなたも

これから魔法少女の一員です。

........名前は何にしましょうか。」


「名前?そんな大事か?」


「大事ですよ。その人のことを印象付ける

大事な二つ名ですから」


それで行きついたのがスーパーピンクとか

グレートオレンジなのか....。


「うーん.....」


「あ!使う力から名づけるとかどうですか!?」


オレンジが言う。


使う力....魔法...電撃....

そういやまだ電撃しか使えないんだよなあ.....。

雷.....。ライトニング....。


「.....ライト。ライトにしよう。」


「....!!ヒーローっぽくていい名前じゃないですか。

じゃあそれで行きましょう。」


「ああ、それともうタメ口でいいよ。

もう仲間だしな」



ライト.....「雷」ってか「光」になっちまったな。

光なんて名乗れないがな。だが、影っていう特徴は

アイツの特権だしな。影っぽい名前つけるとややこしいだろう。


「....わかった。これからよろしく、ライト!」


「ああ、よろしく」


「よし!じゃあ魔法少女四人目を記念してなんか食べに行こう!

パーティーだよー!!」


......平和だな。




だが、この時の私は大量殺人を犯したというのに

まだ平和ボケをしていたようだ。

私はちゃんとした自覚を未だ持っていなかった。

他人には_影には、簡単に平和()は壊されるもの

ということを。


                 つづく

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