第二十四話 想像
「....何?お前の能力....」
廻星がリンに問いかける。
廻星が東京の東銀座の駅地下_というか地上も
能力により消滅させた。
廻星の能力のが知りたいが....。
「私の”彗星核”の半径は6kmだ。
だがお前の作った盾に当たった瞬間”彗星核”のエネルギー
反応が急激に下がり、たった半径1000Mしか削れなくなった。
無効化系の能力か?」
「....違う違う。私の能力は......。
まあいいや。戦ってりゃわかるよ」
「あっそ。一回ソイツはどうすんの?」
廻星が私を指さす。
「私も.....」
「いや、いい」
立ち上がろうとしたが、リンに止められる。
「なんでだよ!」
「私がやった方が呼吸を乱しやすい。
冷静じゃなくした方がやりやすいでしょ。」
それにキレたのか、廻星から殺気が溢れだす。
「冷静じゃなくなるのはどっちだろうなあ!?」
「ほら、もう冷静じゃない。
【ぶっ飛ばせるバット】」
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(神視点)
リンの手にバットが現れる。
リンは出てきた瞬間、
バットを強く握りしめ廻星の胴体にクリーンヒットさせた。
「ぐはっ.....」
廻星が空いていた天井から外へ吹っ飛ぶ。
リンは一瞬も隙を与えず、浮いている廻星の目の前まで行き、
真下へ叩き落とした。
「ガッ....。クッ....」
廻星はリンによる次の攻撃がくる前に
電撃をリンへ放った。
だが電撃はリンにバットによってはじかれた。
「クソ!!」
廻星が空中へ浮き上がる。
後方へ飛びながら電撃をリンに浴びせ続けるが、
すべてはじかれていく。
リンが高速で廻星に近づく。
廻星の首を掴みビルにぶつけながら
ビルの中に向かってぶん投げる。
「グハッ...」
廻星が床に倒れこむ。
「【/∧__∧// /(´)从//( ̄ ̄二⊂ 彡⊃‘、' >  ̄ ̄Y人WNミ(___)__),,V】。詠唱なんて後にやればいいんだよ。」
「お前...その詠唱....まさか...。
あの”箱”...!?いやそんなわけが...」
「意外と気づくの早かったじゃん。
ご名答、私の能力はあらゆる事象の創造。
50ある”創造の箱”の中の最強の箱だ。」
(....無理だ...勝てるわけがない...!!)
廻星は能力を知った時点で絶望していた。
廻星は必死に技を繰り出そうとしたが無駄だった。
技が出ないのだ。
リンの”箱”...【万物創造】は、
いわば創造_想像の押し付け合いである。
今廻星はリンの能力を知り一瞬でも負けるイメージを持ってしまった。
その時点で、リンの【万物創造】は勝利していた。
【万物創造】には発動した時点で発動者と敵の想像が天秤にかけられる力が存在する。相手の負けるイメージに付け込めば一瞬で自分の想像を押し通せるのだ。
「いっ...いやだ...!」
廻星が四つん這いになりながら後ろへと逃げ出す。
廻星の体は疲弊しきっていた。
だが、行く先を塞ぐ一人の人影があった。
マナだった。
「....ごめん...ごめんてば...!!謝るから...!命だけは....!!」
「安心しろ。殺しはしねえよ。」
「.....!!」
廻星の表情が一瞬明るくなる。
逃げ出してしまえば勝ちだと思っていたからだ。
マナが廻星の耳元へと近づいて囁く。
「死ぬよりも恐ろしいことを繰り返し続けてやる。
お前らは組織を潰したかったんだろ?なら組織の恐ろしさも
分かってるんじゃねえか?」
廻星の脳内に、記憶が流れ出す。
昔、組織に身内の命を奪われた記憶を。
その後、廻星は動けなくなってしまった。
マナが首へ指を押し付け、
電流を流して気絶させた。
「....こいつ何か想像してひどく怯えていたようだが」
「何かあったんじゃない?知らないけど」
こうして影捌賢者の内の一人、廻星との戦いは
リンとマナの勝利に終わった。
多大なる被害をもたらしながら。
つづく。
リンが能力を使った後に詠唱をしているのは完全に
リンのアドリブです。




