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影葬の箱  作者: いうな
第二章 東西の変
23/50

第二十三話 一人

駅地下の中を走っていく。


「....本当にここから出てきたの?」

「.....ああ。」


渋谷から東銀座か。

大分走ったな。


「ていうか、お前なんでそんな強いんだ?」

「あーそれは......」


「「!!」」


何か気配を感じ、立ち止まる。

....なんだ?この気配.....?

...いや感じたことがある。

それも最近。


....この感じは....!!!


目の前の何もないところに

影が浮き上がる。

濃い影が。

影から、人影が出てくる。


「.....廻星!!!」


「名前覚えてたんだあ星野マナぁ!!!」


影から出てきた廻星が

一気にこちらへ距離を詰め、

私の顔面へ腕を振ろうとする。


「あああ!!」


拳に怒りを込めて、

振られた腕を真正面からぶん殴る。


ジジジ.....!!!


周りに衝撃波が走り、

地下街の店が崩れだす。


「さっきとは大違いじゃん!!

私と張り合うなんて!!」


「さっきはガス食らってたからなぁ.....!!

今度は本気でブチのめしてやるよ!!」


「いや、違うね」


一旦後ろへ退がる。


廻星も後ろへ下がった。


「...?違うって何がだ」


「お前が私と張り合えてる理由だよ。

さっきお前が取り込んだ遺物...."夢を魅せる宝石(パンドラボックス)"

のせいで影力の量が倍以上に跳ね上がってる。

まあ関係ないけど。殺すだけ。

遺物がもったいないけどね。いや、なら生け捕りの方がいいかな。」


「悪いがここで殺されんのはお前の方だぜ。」


廻星にそう言い放つ。

次の瞬間、空気が重くなる。

廻星から一気に殺気が放たれている。


「...言うねえ。

本当にできるか試してみるとするかあ!?」


廻星から高圧の電気のような影力が流れ出す。

.....来る!!


前方に何かを感じ、右手を突き出す。


次の瞬間、右手にとんでもない”圧”を感じ、

右へ受け流す。予想通り、隣にあった壁が破壊された。


「.....見えない攻撃か。

通りでさっき私を倒すのが早かったわけだ。」


「正解。今度もすぐ倒されちゃうんじゃない?」


「どうかね」


右手の指をピストルの形に変える。


「【閃】」


強く鋭い電撃を廻星にぶつける。

廻星は手で電撃を防ぎながらこちらへ走ってきた。


「【”流れ” ”伝導” ”不純”】」


詠唱....!!!


「【電遊間(でんゆうけん)】!!!」


まずい....!!!

大量の見えない電流が私に襲いかかる。

---------------------------------------------------

.....マナ一人じゃ危ない。

そう考えながらも私はあの廻星とやらの

技の解析を進める。


「【電遊間】!!!」


廻星が叫ぶと、

見えない攻撃がマナを襲った。


マナの服や皮膚が切り刻まれ、

鮮血が舞う。


....詠唱付きか。

影術__箱_というものは

専用の詠唱をすることで無詠唱の時よりも

威力が上がる。


その詠唱も数によって

威力が違う。


先ほど廻星が詠唱したのは

三節......。完全詠唱じゃないな。

だが十分強力な術だ。

多分0級位の実力はあるな、あの影...。

....影なのだろうか?

別の世界から来た人間ではなく?

マナは「影の世界から来た奴ら」と言っていた。

人間であれば箱を取り込んでいるはずだ。

箱の種類は全て記憶している。

なんだあれは.....。


とりあえずマナに加勢するべきだな。

解析は戦闘中にしよう。

---------------------------------------------------

「防戦一方じゃんか!!

手も足も出ない!?」


「........。」


見えない電撃をいなし続ける。

だんだん掴めてきた。

この電撃、前モーションがある。

それに合わせれば.....。


見えない電撃に対して、

私の電撃をぶつける。


すると、見えない電撃は私に届く前に相殺された。

予想通り、この電撃は威力は私と同程度だ。


電撃を当て続ける。

段々廻星から放たれる電撃の数が減ってきた。

その隙を見逃さず、余った電撃をまとめて

廻星にぶつけた。


「ぐあっ.....」


「ハッ、どれだけいっても私のドッペルゲンガーなことには

変わらねえな。もう終わりか?」


「.....舐めやがって」


廻星の放つ影力が一層強くなる。


「【”星” ”廻る” ”連なれ”】......」


詠唱.....!!詠唱を言い終わる前に攻撃を当てる...!!


「【閃】!!!」


廻星に向けて電撃を飛ばす。


......いや、もっと強力な攻撃を当てた方がいい気がする....。

電撃と同じ速度で廻星に近づき、

右手で拳を構える。

拳にエネルギーを込め、廻星をぶん殴る。

だが、拳は謎の力により抑えられた。


「っ.....!?」


「【”世界” ”退がれ・壊れろ” ”なぞる混沌”

”握り合わされ、今破壊せよ”】」


.....まずい!!何か来る。

ここではモロに食らう。

だが次の瞬間、私は廻星から離れたところに飛ばされていた。


「....!?」


よく見ると、リンが私を抱えて退がったようだった。

リンが私を手放し、廻星に向かって歩き出す。


「..お前誰?せっかく殺せそうだったのに...」


「都合が良くて悪いけど、

その攻撃は私が受けるよ」


「...やってみろよ。

【”流星” ”彗星” ”星を殲滅せよ”】

彗星核(すいせいかく)】!!」


廻星から凄まじいエネルギーが発生する。

「....!?」

廻星の周りの壁や床が消えていく。

なんだ...?なんで消えてる...?

いや違う。凄まじい量の見えない電撃で

壁や床が削られていっているんだ。

リンの近くに行くまで1秒、

廻星は地下街を削っていく。


「防げる盾」


リンが手を突き出し、言い放つ。


すると、リンと私の間と周りだけが

一瞬にして消え失せた。


「............は?」


地上から月光が照らす。

東京の銀座の駅地下は一瞬にして空洞となった。


                         つづく

一応詠唱自体は3話の時からマナがやってたんですよね。

廻星の彗星核の完全詠唱↓

”星” ”廻る” ”連なれ”

”世界” ”退がれ・壊れろ” ”なぞる混沌”

”握り合わされ、今破壊せよ”

”流星” ”彗星” ”星を殲滅せよ”

”彗星核”


中二心くすぐられるぜ。












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