③ミッション管理官室で何者かが・・・。
一方30階の第1ミッション管理室にいる代表の堀口 北斗は、今回でAIIBSOを壊滅させるためのミッションの準備のため、何やらパソコンで調べ物をしていた。
「今回で、アダソン兄弟を何としても足止めしなければ、もうおしまいだ。」
また、他のミッション管理官たちも調べていたのだ。
と、その時だった。堀口がいる個室の近くで隠れて、エージェントたちが言っていた何者かがまた
「ジェイムズ、これはやばいこととなりました。どうやらNMSPのミッション管理官は、AIIBSOについて調べているようです。」
「それはやばいな。」
「まあ、『あの手』を使え。」
「わかりました。」
とアダソン兄弟がと英語で連絡を取り合い去って行ったのだ。
堀口はその瞬間を見て、そこから出て
「ん?誰かいるの?何だ?いないじゃないか。気のせいか。」
と言ったが、他のミッション管理官が
「管理官長、私も誰かが去っていくところを見ました。」
「私もです。」
「そうですか?」
「ほんとうです。」
「わかりました。しばらくの間。様子を見ましょう。」
「はい。」
堀口たちは、それぞれ自分のパソコンに戻った。しかし
「あれ、パソコンが動かない。どうしたんだ?」
「管理官長、こちらも動きません。」
「こちらもです。」
「一体どうなっているのでしょう?」
などと、パソコンの不具合が起きたことを話し始めたのである。
だが、その数分後
「あれ、直った。」
「管理官長、こちらも直りました。」
「こっちもです。」
「じゃあ、今のは何だったんだ?」
「さあ?」
と話しているとまたすぐに、
「あれ?また不具合だ!」
「いったいどうなっているの?」
「また動かなくなったじゃないか!!」
しばらくの間、この状態が繰り返し起きたのだ。その後、堀口は、不具合の原因を探るため、ここの階のパソコン制御室へと行った。すると、1つのコードが抜けていたのだ。
「きっとこれのせいだ。これが抜けていた。」
と言って直ちに、そのコードを制御盤にさし込むと、
「元に戻った。」
「管理官長戻りました。」
「ありがとうございます。」
「いえいえ、どういたしまして。カードリーダーを通さないと入れないはずなのに・・・。おかしいなあ。やはり、さっきの何者かの仕業かもしれない。坂本長官に報告しなければ。」
と堀口は言った。