10話 鬼退治
沙衣たちが進むと前方に人影が見える。彼女らはそのまま慎重に進む。
すると人影は150センチ位と小さい。ADが小声で言う。
「鬼ですよ。」
沙衣は、先手必勝と突っ込み1匹目を横なぎにして切る。相手は赤い肌に一つ目で角が1本ある鬼である。
彼女はさらに水の刀で鬼の首をはねる。ここにきて鬼が向かってくる。突進してきた鬼を盾で受けると盾からとげが飛び出し、鬼を串刺しにする。
さらに1匹を袈裟切りにする。鬼が2匹後ろを見せる。彼女は1匹を刀で縦に2つに切り、逃げ出した鬼を盾を槍に変えて投げつける。
2人のADは沙衣の強さに驚く。沙衣はみんなに言う。
「それじゃあ、進むわよ。」
彼女らは笛の音がする方へ向かって進む。すると社が見えてくる。彼女らが境内に入ると突然、笛の音と鈴の音が消える。ADが言う。
「音が消えた。」「僕にはずうっと聞こえていませんでした。」
祐二が言う。沙衣たちは境内を調べて、境内の中央に人間の白骨が積み上げられているのを発見する。白骨の周りにはビデオカメラなどの機材と被害者の衣服の残骸らしき物が散乱している。
ADはテレビ局のビデオカメラを発見する。沙衣が言う。
「ここがゴールらしいわ。戻るしかなさそうね。」
彼女らは、ロープとマーカーを頼りに戻り始める。歩き続けるがロープとマーカーは延々と続いている。沙衣がADに質問する。
「マーカーは何か所つけたの。」「覚えていませんがこんなに多くは着けていないはずです。」
「これは白骨の仲間入りかしら。」「沙衣、縁起でもないこと言わないでよ。」
祐二が冷や汗をかきながら言う。彼には沙衣と結婚して幸せになるという野望がある。こんなところで迷っているわけにはいかないのだ。




