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龍神の巫女の助手になる~大学生編~  作者: ぽとりひょん
14章 海から来たもの
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9話 新たな生き神様

 沙衣は霧の中、ゆっくりとマビメに向かってゆく、マビメは後ずさりする。霧の中から水の刃が飛んできてマビメを傷つける。マビメは怒って言う。

 「よくも、我の体を傷つけたな。」

 沙衣は無言のままだが冷たく光る目が「お前を殺す」と語っている。マビメの様子が変わる。マビメは水に覆われる。そして、水の薄い膜に覆われたようになる。

 さらに両手には水でできた鋭い爪が10本ある。沙衣は水の刀を作りだす。彼女は集中して刀を硬く鋭くする。

 マビメが向かってくる。彼女は右手で突きを繰り出す。沙衣は上段から右手を切り裂くが手首のところで止まる。マビメはさらに左手で沙衣の腹を突く。

 沙衣は片膝をつく、腹からの出血はひどい。沙衣は稲荷からもらった勾玉に傷が癒えるように願いを込める。

 マビメは勝ち誇った様に片膝をつく沙衣に左手の突きを繰り出す。沙衣は横に飛び、霧の中に消える。マビメは本殿の扉を閉めると沙衣を探し始める。

 彼女は沙衣を探すがなかなか見つからない。沙衣は霧をコントロールしているのでマビメの動きはまるわかりである。

 マビメはとうとう部屋の隅に片膝をつく沙衣を見つける。沙衣はマビメに気づいていないのか動かない。マビメは沙衣めがけて左手の突きを繰り出す。

 しかし、手ごたえが無い、マビメは幻影だと気づく。この瞬間、マビメの首に一閃がひらめく。マビメの首が落ち、体は血を吹き出しながら倒れる。

 沙衣は本殿の扉を開ける。すると霧が晴れてゆく。この時、全裸の男が沙衣を後ろから抱きしめる。沙衣は肘鉄をくらわし、地面に投げると足で何発もけりを入れる。

 祐二も全裸男の行為は許せないが沙衣の足蹴りがすごすぎて、ぼーぜんとしている。いわおが沙衣に土下座をして謝る。

 「沙衣様、お許しください。はまおが死んでしまいます。」

祐二が気づき沙衣を引き離す。まだ沙衣の怒りは収まっていない。

 「あの男、抱き付きながら胸を触ったのよ。」

祐二に「僕の沙衣になんてことを」と怒りがこみ上げる。全裸男のはまおは正気に戻るが怪我がひどい。

 祐二といわおがはまおを抱えて家に戻る。梨沙子ははまおが帰ってきて安堵する。

 沙衣と祐二は宇野家に1泊する。その日のうちに沙衣の噂は島中に知れ渡る。

 「今度のマビメ様は全裸男が嫌いで半殺しにする。」「腹を刺されても平気で不死身だ。」などと噂に尾ひれがついている。

 翌朝、沙衣と祐二は船に乗り、島を出ていく。


 ご神体の無くなった宇高神社では、新たに沙衣と祐二の像が作られご神体として祀られることになる。

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