8話 宇高神社
沙衣と祐二は上陸すると梨沙子に宇野家に案内される。梨沙子にいわおが言う。
「島を逃げ出したんじゃなかったのかい。なんで戻ってきた。」「はまおさんを取り戻すためです。」
「マビメ様には逆らえねえぞ。」「私がマビメを殺します。」
沙衣が口を出す。
「こちらの方々は?」「私が雇いました。探偵です。」
「探偵?」「沙衣さんは水を操れます。」
「マビメ様と同じ力を持っているのか。」「同じかどうかわかりませんが、龍神の巫女の力を使えます。」
「わしからもお願いします。はまおを助けてください。」「分かっています。マビメの所に案内してください。」
いわおの案内で沙衣、祐二と梨沙子は宇高神社へ向かう。山を登り、神社に着くと本殿から悩ましい声が聞こえてくる。
梨沙子はその声に青くなり、震えがくる。沙衣は本殿に向かいながら言う。
「真昼間からおさかんね。」
沙衣は本殿の扉を開けると全裸でマビメとはまおが抱き合っている。マビメが沙衣を睨む。すると地面から水のトゲが沙衣を目指して飛び出す。
彼女は察知していたかのように飛びのく。マビメの目の色が変わる。
「ほう。そち、よけたな。」「つまらない手品ね。」
マビメは抱き合うのをやめて、全裸のまま出てくる。祐二はマビメを美人なのに残念と思う。マビメは祐二の視線に気づき言う。
「お前の使用人は我に興味があるようだぞ。」
沙衣が祐二を白い目で見る。祐二は言い訳をする。
「僕は沙衣一筋ですよ。」
マビメは沙衣が視線をそらした時、もう一度仕掛ける。再度、地面から水のトゲが沙衣を目指して飛び出す。沙衣はこれも避ける。
全裸のままマビメは地面に立つ。沙衣はトンと足を鳴らす。地面から水のとげがマビメを目指して飛び出す。マビメは危うくかわす。
「お前は水を操るのか。」「あなたよりずっとうまく操るわよ。」
沙衣がそう言うとマビメの左右の地面から水のトゲが飛び出す。マビメは地面から飛びのき本殿の床に上がる。沙衣は祐二に言う。
「ペットボトルの蓋全部開けて。」「はい。」
神社に霧が立ち込め始める。霧は沙衣がコントロールしている。




