2話 事情聴取
すぐるが警察で事情聴取されている時、住宅地の子供が行方不明となったと届け出がある。
彼は警察に言う。
「僕は住宅地で頭に白いひもを付けた子供を見つけて、ゆたかさんに連絡して山に入り、子供の後を追いました。」「白いひもとは何かね。」
「分かりません。ただ、子供は操られるように歩いていました。」「それで後をつけたんだね。」
「はい、そして黒いローブを羽織ったものが山の中にいて警察に連絡したんです。」「私たちには、黒いローブを羽織ったものなど見えなかったよ。」
「僕とゆたかさんは、霊とか人が見えないものが見えるんです。」「そうか、この子を見たことはあるかね。」
すぐるに警察官は1枚の写真を見せる。写真には、すぐるたちが後を追った子供が写っている。
「この子です。黒いローブを羽織ったものと一緒にいます。」「この子は行方不明の届け出が出された子供だ。」
「だから警察を呼んだんですよ。」「子供は今どこにいるんだ。」
「分かりません。まだあそこにいるかもしれません。」「君たちが連れ出したんじゃないのか。」
「さっきから説明しているでしょ。」「本当のことを言うならいまのうちだよ。」
すぐるは子供を誘拐したと警察に考えられていると思う。
ゆたかは、病院で目を覚ます。しばらくすると男が2名ゆたかの所に来る。男たちは警察手帳を見せ質問する。
「いったい何があったのですか。」「すぐるに呼び出されて山に入った子供の後を追いました。」
「そうやって山に入ったのですね。」「そして、子供を見つけて後をつけると黒いローブを羽織ったものがいたのです。」
「報告ではそんなものはいなかったと聞いているよ。」「黒いローブを羽織ったものと子供は薄い膜に包まれていました。それで見えなかったのです。」
「どうして君には見えたのかな。」「私は霊とか妖などを見ることが出来るのです。」
「君は倒れたんだが何かあったのかな。」「あの膜に触れた時、しびれて・・・」
「まあいい、この子を知っているかな。」
男たちはゆたかに写真を見せる。そこにか1人の子供が写っていた。
「この子は、あの時の子供です。」「今どこにいるか判るかね。」
「あのとはあそこにいましたが今は分かりません。」「そうか、すぐる君には、今、警察署に来てもらっている。君も明日、退院したら警察署に来てもらうよ。」
すぐるは夜遅くまで事情を聞かれ、両親が警察署に向かいに来る。
翌日、ゆたかは退院すると警察署に行く。彼は事情を聞かれるが昨日話したこと以上のことは話すことが出来ない。
彼は知らないので話しようがないのだ。彼は同じことを繰り返し聞かれる。そして夕方になり、解放される。
ゆたかは会社で仕事の時間中、職場から離れたことが問題視され、営業の仕事から人事部に異動される。
行方不明の子供は捜索されているが、いまだに見つからない。
ゆたかとすぐるは住宅地で子供の行方不明にかかわっているのではとうわさされる。




