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龍神の巫女の助手になる~大学生編~  作者: ぽとりひょん
10章 管狐
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1話 2つの辻家

 辻家は、明治時代になると生糸の生産で財を成す。さらに土地を買い豪農としても大きくなっていく。さらに会社を設立して生糸の大量生産と輸出に着手していく。

 大正時代になると他の産業にも関連会社を設立して、辻家の富は莫大なものになる。

 辻家の当主は、管狐を使役して近い未来を予見して時代の流れに乗って、家を栄えさせていく。

 第2次世界大戦時、辻家の当主は辻直光(なおみつ)になる。直光には、長男直高(なおたか)と次男直之(なおゆき)が生まれる。

 直高は、生まれた時から辻家の跡継ぎとして定められていた。彼は物心つくときには許嫁までいた。

 彼は、使用人の子冴子(さえこ)とよく一緒に遊んでいた。しかし、成長するにつれ直高は冴子と遊ぶことを禁じられる。

 彼は隠れて冴子と会うようになる。彼は東京の学校に進むが戦火が激しくなり故郷に帰ってくることになる。

 直高は、故郷に帰り、美しく成長した冴子と恋に落ちる。

 父親の直光は日本の敗戦を管狐の力で予見して手を打つ。彼はもう一つのことを予見していた。

 長男の直高が家の反対を押し切り冴子と結婚して辻家のために動かないことである。

 直光は、戦後、直ちに冴子を奉公に出すことにする。直高はそれを知ると冴子にひそかに会い。

 「俺と一緒に来てくれ。」「どこに行くのですか。」

 「辻家の力の及ばないところだよ。」「よいのですか、許嫁もいらっしゃるでしょ。」

 「俺は、冴子がいいのだ。2人で生きてくれ。」「はい、分かりました。」

2人は駆け落ちをする。辻家は2人を探すが逃げられてしまう。

 直光は、次男の直之を跡取りと定め、直高の許嫁だった女性と結婚させる。直之は長男の身代わりだと憤るが面には出さない。

 彼は、父親の言うままに動き、辻家の跡取りの役目を果たしていく。直光が老いて一線を退くと直光は辻家のすべてを引き継ぐ。

 しかし、管狐だけは引き継いでいない。直之は、父が死ねば当然、管狐も自分のものになると考えている。

 彼は、管狐が自分のものになる時を待ちながら父に従って働く。

 一方、直高は、町工場を始めて、自動車の部品を作り始める。妻の冴子と2人の仕事である。滑り出しは順調でなかった。

 数年後、直光が脳梗塞で倒れて亡くなる。直之は管狐が当然自分の者になると考えていたが、管狐は現れなかった。

 彼は管狐の行方を捜したかったが、管狐は辻家の秘密のため、他人に任せることもできず、探すことはできないでいる。

 彼は辻商事と関連会社を自分の裁量で切り盛りすることになる。

 直高の元に管狐は現れる。

 「新たな主よ。よろしくお願いします。」「私は、辻家から逃げ出した人間ですよ。」

 「私は、あなたを主と認めています。」「なら、私の工場を立て直してくれ。」

 「車の電装品を作ればうまく行きます。」「分かった。」

直高は管狐の助言通りにする。彼の工場はうまくいき辻電工となって全国に工場を持つようになる。

 辻電工の発展ぶりは、直之の目に留まる。彼は辻電工の社長が直高だと知ると管狐は直高の元にいると確信する。

直之は、兄の直高に管狐を返すように手紙を書く。直高は、管狐などいないと返事を書く。

 管狐は辻家の人間でも使役する者にしか見えないので直之は反論できない。

 直之は、自分にない自由な生活と管狐を持つ直高に嫉妬に近い恨みを持つ。

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