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龍神の巫女の助手になる~大学生編~  作者: ぽとりひょん
9章 化け猫
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4話 行く末

 和沙の父親はいう。

 「何とかと言う祓い屋を入れなければいいのではないか。」「でも、どんなことするかわからないわ。」

母親が心配する。祖母が言う。

 「祓い屋のことは祓い屋に任せればいい。」「お母さん、ぼたんを守る話をしているんですよ。」

 「だから、祓い屋に守ってもらえばいいのさ。」

祖母の言葉に一同は黙って考える。和沙が発言する。

 「私、おばあちゃんの意見に賛成する。」「そうだな、専門の業者に任せるか。」

父親も賛成して、ぼたんを守る祓い屋を雇うことにする。

 事務所の電話が鳴る。沙衣が電話を取る。

 「中野沙衣探偵事務所です。」「うちの猫を守って欲しいのですが。」

 「うちは探偵事務所ですが。」「お祓いもすると伺っています。」

 「はい、そのような仕事も受けてます。」「うちの猫が祓い屋に狙われているのです。」

 「動物虐待ですか。」「うちの猫は変わっていて、長寿で人の言葉をしゃべります。」

 「それって化け猫ではないのですか。」「私たちにとっては家族の一員です。」

 「分かりました。伺ってお話を伺います。」「お願いします。」

沙衣は事情を聴くために佐竹家へ行くことになる。翌日、沙衣は祐二とロードスターに乗って佐竹の家に行く。

 家に着くと沙衣は、妖怪の気配に気づく。沙衣と祐二は居間に通される。

 和沙の父親が応対に出る。

 「我が家には昔からぼたんと言う猫を飼っています。」「と言うことは人より長生きなのですね。」

 「そうです。ぼたんは私たちに危害を加えることはありません。」「その猫を祓い屋が狙っているのですね。」

 「事の始まりは、ある男が、娘のストーカーになったことです。男が娘を殺そうとしたため、ぼたんが男を殺しました。」「私でも男を殺したでしょう。」

沙衣は平然と言う。祐二は沙衣が本当のことを言っているのを知っている。

 「そして、男の父親がぼたんが犯人だと決めつけて祓い屋を雇ったのです。」「何という祓い屋ですか。」

 「鬼頭とか言う女性です。」「鬼頭亜香子ですか。」

 「知り合いですか。」「力のある払い屋ですが、戦えば私が勝つでしょう。」

 「では、ぼたんを守ってくれますか。」「ぼたんに会ってから決めます。」

沙衣は、ぼたんに会って正体を見極め、対応を決めることにする。すると、ぼたんが居間に入って来る。沙衣は言う。

 「この猫がぼたんですね。」「そうです。」

祐二が戸惑ったように言う。

 「猫がいるのですか、僕には見えませんが。」

沙衣は祐二が霊に鈍感でも限度があると思う。ぼたんが沙衣に言う。

 「この男を、わしに近づけないでおくれ。」「祐二に何かありますか。」

 「強力な破魔の力を感じる。」「祐二にそんなことはできませんが。」

 「とにかく近づけないでくれ。」「分かりました。ぼたんは何年生きているのですか。」

 「戦国の世が終わるころにはいたから数百年は生きている。」「400歳位ですか。人を食らったことはありますか。」

 「ない、わしは酒が好きだ。」「これからどうするつもりですか。」

 「猫として暮らしていくだけだ。私を滅ぼすというのなら命をやろう。十分に生きている。」「家族はぼたんを必要としていますよ。」

 「そうなら、死ねないね。」「分かりました。ぼたんを守ることにします。」

沙衣はぼたんを守ることにする。沙衣は亜香子に電話する。

 「亜香子さん化け猫の依頼を受けましたか。」「ええ、受けています。」

 「私は、猫を守る依頼を受けました。」「祓い屋らしくない仕事ね。」

 「私は探偵ですから。」「祓い屋の仕事しか来ないことは分かっているわ。」

 「私は亜香子さんに猫を祓うことをやめてもらおうと思います。」「私と戦うつもり。」

 「いいえお話で解決するつもりです。」「依頼者は人の話を聞かないわよ。」

 「分かりました。亜香子さんに会いに行きます。」「穏便に済ませたいわね。」

沙衣と祐二は、亜香子の所に行く。助手のマッスルがフロント・ラットスプレッドのポーズで歓迎する。亜香子は沙衣に言う。

 「どうするつもり。」「ストーカー男の父親には、猫のぼたんに会ってもらおうと思います。」

 「それで父親は手を引くと思うのかい。」「いざとなれば、ぼたんが父親を始末するでしょう。」

 「私は父親がぼたんに会う所で手を引けばいいのね。」「はい、あとは私が何とかします。」

 「会うのは人目がない方がいいね。深夜の公園にしよう。」「はい。」

2人は打ち合わせをする。深夜の公園に男の父親が来る。父親は亜香子に言う。

 「本当に来るんだろうな。」「まだ約束の時間ではありませんよ。」

公園の近くにロードスターが止まる。沙衣がぼたんを連れてくる。父親は亜香子に依頼料を払う。すると亜香子は去って行く。

 父親はぼたんに言う。

 「おまえが息子を殺したんだな。」「いかにも、和沙を殺そうとしたので殺したのだ。」

 「息子が悪いと言うのか。」「その通りであろう。」

父親は怒り、包丁を取り出し、ぼたんを刺す。しかし、ぼたんは死なない。

 「なぜ、死なない。」「お前に私を滅するのは無理だ。」

父親は、沙衣の方を向き言う。

 「おい、祓い屋、猫を殺せ。」「私は猫を守るように依頼を受けています。」

沙衣はそういうと公園から離れる。父親はぼたんに言う。

 「おまえを殺せないのなら。佐竹の者を殺してやる。」

それはぼたんに行ってはならない言葉だった。

 ぼたんはしばらくすると車に帰ってくる。沙衣はぼたんに言う。

 「済ましたか。」「ああ、愚かなことだ。」

翌朝、公園で男の死体が見つかる。死体には大型の獣に引き裂かれたような傷がついていた。

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