3話 執念
男の父親は、息子を殺した何人を探している。彼は佐竹が息子を恨んで殺したものだとみている。
警察には、何度も足を運んでいるが捜査の情報は教えてもらえない。
父親は息子の言葉を思い出す。佐竹のぼたんと言う猫のことだ。彼は警察に行って猫のことを話す。
「佐竹の家のぼたんと言う猫を調べてくれ。」「猫を調べてどうするのです。」
「あの猫が犯人だ。」「息子さんは大型の獣にやられたのですよ。猫にあんな傷付けられますか。」
「だから、調べてくれと言っているんだ。」「捜査は続けてますのでお引き取りください。」
彼の話は警察で取り合わない。彼は自分で調べ始めようとするが何をすればよいのかわからない。
父親は、猫をネットで調べていて化け猫と言うものがあることを知る。彼は佐竹家の周りの寺や神社を回る。
しかし情報は得られない。そこで、佐竹家の周りの家に猫のことを聞き込む。彼は住人に怪しまれる。
近くの住人が佐竹家に猫のことを聞きに来る妖しい男がいることを教える。
和沙は、その話を聞いて心配になる。彼女はぼたんに教える。
「ぼたんのこと嗅ぎまわっている人がいるそうよ。」「私は、猫に過ぎないから大丈夫だよ。」
「でも心配だわ。」「もう十分生きているから、命を奪われることがあっても後悔はないさ。」
「私はぼたんに死んでほしくないわ。」「分かったよ。」
ぼたんは話を聞いても普段と変わらない。父親は怪しまれてしまったがぼたんがいつ佐竹の家に来たのか住民が知らないほど長生きなのを知る。
彼はぼたんが化け猫だと信じて疑わないようになる。彼は化け猫を退治する方法を考える。
そして、彼は包丁を持って佐竹の家に行く。彼は敷地に入って行く。和沙の母親が見つけ、警察に通報する。
彼は、駆け付けた警察官に取り押さえられる。彼は叫ぶ。
「佐竹のぼたんは化け猫だー」「何を訳の分からないことを言っている。」
彼は逮捕され警察に連行される。彼の供述は一貫している。
「ぼたんと言う猫が化け猫だから殺しに行った。」
と言い続ける。彼は執行猶予になる。しかし、佐竹の家に行くことはできなくなる。
彼はネットで方法を探す。息子の敵をぼたんと思い込んでいる。そして、祓い屋というものがあることを知る。
彼は迷わず電話をかける。鬼頭亜香子は事務所の電話を取る。
「化け猫を退治してほしいのです。」「あなたに危険が迫っているのですか。」
「いいえ、息子の敵をとって欲しいのです。」「分かりました。調べてみます。」
亜香子は依頼を受ける。翌日、亜香子は、助手のマッスルの運転する車で佐竹の家に行く。
亜香子が行くと和沙の母親が応対する。
「私は祓い屋の鬼頭亜香子と申します。」「どんな御用ですか。」
「お宅の猫の件で来たのです。」「はぁ?」
母親は理解できない。
「昨日、お宅のぼたんと言う猫が化け猫で退治してほしいと依頼があったのです。」「あの男が依頼したのですね。」
「訳ありのようですね。」「はい、あの男の息子は私の娘のストーカーでした。その息子は獣に引き裂かれて死んでしまったのですが、あの男はぼたんがやったと言いがかりをつけて包丁を持って家に入ってきたのです。」
「執念深いですね。」「はい、この件にはかかわらない方が良いかと思います。」
「しかしですね。お宅から妖怪の気配がするのです。調べさせてください。」「失礼な。帰ってください。」
「分かりました。失礼します。」
亜香子は引き下がる。このままでは妖怪退治はできないと判断したのだ。亜香子は男に電話する。
「佐竹さんの家に妖怪がいることを確認しました。」「やはり化け猫でしたか。」
「それは分かりません。それより諦めてはどうですか。」「何を言っているんだ。息子を殺されたんだぞ。」
「その息子さん。ストーカーだったんですね。」「ストーカーなら殺されてもいいのか。」
「そうはいっていません。妖怪退治するメリットはないのではないですか。」「金はいくらでも払う。退治してくれ。」
亜香子は仕方なく対策を考えることにする。
和沙の母親は和沙に言う。
「今日、祓い屋の人が来たわ、ぼたんを化け猫と言うのよ。」「お母さん、ぼたんは私を守ってくれたんだよ。」
「どういうこと。」「私があの男に殺されそうになった時、助けてくれたの。」
「もしかして、ストーカーを殺したのはぼたんなの。」「そうよ。」
「なんてことなの。」「ぼたんを助けて。」
その時、ぼたんがでてくる。ぼたんは話を聞いていた。
「私を祓い屋に突き出せ。」「だめだよ。」
「それで丸く収まる。」「できないわ。」
その夜、佐竹家では話し合いが行われる。どうすれば、ぼたんを守れるか考えられる。




