2話 執着
男は面会に来た父親に言う
「猫のせいで僕は捕まってんだ。」「どうして猫が・・・」
「あの猫は佐竹の家にいるぼたんと言う猫だ。」「もう彼女のことは忘れなさい。」
「僕は彼女と結ばれる運命なんだ。」「よく頭を冷やしなさい。」
男はいまだに和沙に執着している。男は執行猶予付きの懲役1年になる。
和沙は高校を転校することになる、また実家を離れて1人暮らしをする。
1年が経ち生活に慣れてくる。その頃になるとなぜかぼたんがアパートにやってくる。
和沙は、ぼたんに聞く
「ぼたんどうしたの家から随分離れているでしょ。」「あの男が姿を現した。」
和沙は冷や汗をかく
「どうしよう。」「ここはばれておらんのだろ。」
「そうだけど、しつこいわね。」「わしがついておる安心せい。」
「分かった。お願いねぼたん。」
和沙は不安だが、ぼたんが付いていると言い聞かせる。
それから半年は何も起きず、平穏に暮らしていた。
ある日ポストに差出人不明の封筒が投函されている。和沙は嫌な予感をしながら封筒を開ける。
封筒の中には和沙の写真が何十枚も入っている。和沙は思わずカーテンを閉める。
そこにはアパートの部屋を撮影したものまであったのである。
和沙は震える。彼女はぼたんに言う
「どうしよう。あの男に見つかったわ。」「安心せい、私がおるだろうが。」
「どうしょう。どうしよう。どうしよう。」「落ち着かんか。」
「そうね。警察に連絡を…」
和沙は警察に連絡する。アパートに警察官が来る。和沙は警察官に写真を見せ、以前男に拉致されたことを説明する。
警察は、和沙をビジネスホテルに避難させる。警察は男を呼び出すため、家に行くが男は行方をくらましていた。
夜、和沙のいるホテルの部屋那ドアがノックされる。彼女は聞く
「どちらさんですか。」「警察です。男を確保したのです説明に来ました。」
和沙はドアを開ける。すると男が入って来る。男は手にナイフを持っている。男は一方的に和沙に言う
「君がいけないんだ。僕の愛を受け止めてくれないから。」
和沙は男に枕を投げつける。男は言う。
「無駄だよ。諦めてくれ。」「いやよ!」
和沙は掛け布団を持つと盾の代わりにして男に体当たりする。男は倒れる。
その隙に和沙は部屋から飛び出す。ホテルを出て夜道を走る。男が後を追ってくる。
もう深夜になるためか人通りはない。とうとう公園で追いつかれる。和沙は男に言う
「もう、いい加減にして。」「僕は君を愛しているんだ。」
「私は、あなたが嫌い、世界一嫌いよ。」「なんてこと言うんだ。こうなったら君を殺して僕だけのものにするよ。」
和沙は後ずさる。男はにじり寄ってくる。和沙は転び尻餅をつく。彼女は「もうだめだ」と観念する。
しかし、男は近寄って来ない、男は和沙の上の方を見ている。和沙は振り向く。後ろには巨大な猫が毛を逆立てている。
和沙はすぐに猫がぼたんだと気づく。ぼたんは男を前足の爪で引き裂く。ぼたんは小さくなり元の大きさになると和沙に言う。
「ここを離れたほうがいい。」「ありがとう。ぼたん。」
和沙はビジネスホテルに戻る。男の死体は翌日、公園に来た通行人に発見される。
和沙は、男が死体で発見されてことでアパートの戻る。
警察は男が何らかの獣に引き裂かれたとみている。
和沙は真相を知っているが黙っておく。誰も猫にひっかかれて死んだと言っても誰も信じないだろう。
和沙は数か月後、大学生になり実家に戻る。ぼたんは今も家でのんびりとしている。




