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龍神の巫女の助手になる~大学生編~  作者: ぽとりひょん
5章 岩の上の怨霊
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4話 決着

 沙衣は土手に着くと川の水をコントロールする。

 怨霊が沙衣に気づく。

 川から水の竜が岩の上を目指して飛び上がって行く。

 怨霊の周りにこぶし大の石がいくつも浮かび上がっている。

 水の竜は怨霊の上方に陣取る。

 水の竜から水の槍が怨霊に降り注ぐ。

 怨霊は石をコントロールして水の槍にぶつける。

 石は砕け、槍は水に戻って岩の上に降り注ぐ。

 攻防は続き終わりは見えないように見える。

 突然、怨霊の足元から水のトゲが生える。

 岩の上には、水たまりができていたのである。

 怨霊は体をそらして水のトゲを避ける。

 沙衣は舌打ちをする。

 怨霊を仕留めるチャンスを逃したのである。

 怨霊の気配が強まる

 道路で見ていたとつきの目にも岩の上の怨霊が見えるようになる。

 祐二には見えない。

 怨霊は岩の上で、水の槍を防ぎ続ける。

 しばらくすると川の水が濁り始める。

 そして、雷のような音が響き始め、土砂が流れてくる。

 怨霊が土石流を起こしたのである。

 岩の上から怨霊が姿を消す。

 怨霊は土手に現れる。

 沙衣は怨霊と対峙して、水の盾と水の刀を作りだす。

 彼女は怨霊に言う

 「勝負よ。」

怨霊は憎しみがこもった目で沙衣を睨みつける。

 怨霊は川の中から石を飛ばす。

 最初はこぶし大の石であるがだんだん大きくなる。

 沙衣は、盾で角度をつけて石をはじく。

 彼女は水の竜をコントロールして水の槍を怨霊に向け放ち続けているがすべて怨霊のコントロールする石に防がれている。

 怨霊の勢いは止まらない。

 道路から見ている祐二ととつきには、沙衣が苦戦しているように見える。

 とつきには、怨霊の姿が見えているため、怨霊の姿に恐怖を感じる。

 彼は、息子のかたきが恐ろしい化け物であったことを知る。

 祐二は、沙衣が形勢を逆転すると信じている。

 沙衣は、石を防ぎきれず、右腕に人の頭位の石をかすらせる。

 石は、右腕の服の袖と共に腕に肉を切り裂く。

 沙衣は、稲荷の使いからもらった勾玉に願いを込めて傷を癒す。

 すると右腕の傷口は消えてなくなる。

 怨霊の飛ばす石は、大きくなり岩と飛べる大きさになる。

 それでも沙衣は、盾でかわし続ける。

 怨霊は人間大の岩を飛ばす。

 岩は沙衣の目の前で急に止まり、ドンと落ちる。

 怨霊は、もう一度、岩を飛ばすが途中で落ちてしまう。

 怨霊はさらに続けるが、岩は落ちてしまう。

 沙衣が川の水面に水でできた網を張り巡らし、出てくる岩をからめとっているのだ。

 怨霊に変化が見える。

 動揺しているようだ。

 沙衣は、この隙を見逃さない。

 トンと地面を鳴らすと怨霊の下から剣山のように無数の水の針が飛び出て怨霊を貫く。

 沙衣は、怨霊に迫り刀で首をはねようとする。

 怨霊が目を見開くと沙衣は壁にぶつかった様に跳ね飛ばされるが、刀の刀身を伸ばして首をはねる。

 沙衣は土手に転がる。

 彼女が起き上がると怨霊の首は元に戻っている。

 彼女は川から無数の水の槍を作り、怨霊に投げつける。

 怨霊は川からの石のコントロールが封じられたので土手にある石で防ぐがこれまでと槍の数が違う。

 防ぎきれず何本かの水の槍に串刺しにされる。

 「うあああぁぁー」

怨霊が叫ぶと、怨霊がいつもいる岩が根元から崩れ土手に向かって倒れてくる。

 沙衣は、土手から離れ道路に上がる。

 見ていた祐二ととつきは驚き言葉が出ない。

 沙衣は2人に言う

 「ここは危険よ下がって。」

 「はい。」

祐二は返事をするととつきを連れて、道路の反対側に離れる。

 土煙が晴れると怨霊は道路端にいる。

 怨霊は、力を使い過ぎたのか気配が弱くなっている。

 怨霊は沙衣に石を飛ばすが、沙衣は盾で防ぐ。

 石の勢いも先ほどの威力はない。

 沙衣は、怨霊に迫り水の刀で袈裟切りにする。

 怨霊の傷に治りが遅い。

 沙衣は、さらに怨霊の右腕を跳ね飛ばし、首をはねる。

 しかし、怨霊はまだ消えない。

 沙衣は、抵抗する力の無くなった怨霊を切り続けて、霧散させる。

 岩は、川をせき止めたが、水が道路まで来ることはない。

 沙衣は、戦いを終えて肩で息をしている。

 祐二ととつきが戻ってくる。

 沙衣はとつきに言う

 「息子さんのかたきは取りました。」

 「怨霊を退治したのですね。ありがとうございます。」

とつきは泣き出す。

 祐二は、沙衣に言う

 「勝ったね。」

 「何とかね。とんでもない奴だったわ。」

祐二はホッとしている。

 沙衣の勝利を信じていないわけではなかったが、霊が見えなくても今度の戦いは厳しいものだったとわかる。

 彼は何よりも沙衣が無事だったのがうれしい。


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