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龍神の巫女の助手になる~大学生編~  作者: ぽとりひょん
2章 鏡界
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3話 沙衣、消える

 沙衣と祐二は、静子に会いに赤城家へ行く。

 2人は静子に居間に通される。

 沙衣は静子に言う

 「今のところ宗一さんの失踪の情報はありません。」

 「そうですか。」

 「特に付き合っている女性もいないようです。」

 「私は浮気を疑っていませんよ。」

 「可能性として調べました。」

 「そうですか。」

沙衣はこの家に入ってから異様な気配を感じ取っている。

 気配は2階から感じる。

 「宗一さんの書斎は2階ですか。」

 「そうですが。」

 「一度見せていただけませんか。」

 「分かりました。」

静子は、沙衣と祐二を2階にある夫の書斎に案内する。

 沙衣は書斎に入ると姿見に目が行く。

 異様な気配の正体は姿見である。

 沙衣は、祐二と静子に言う

 「姿見から離れてください。」

 「どうしたのですか。」

静子が聞くと沙衣は答える

 「姿見から異様な気配がします。」

静子は信じられない

 沙衣は美湖にスマホで電話する

 「どうしたの、沙衣。」

 「鏡の呪具を知っている。」

 「鈴鏡(れいきょう)とかあるけど私は使わないわ。」

 「姿見で鏡の枠に彫刻がされているのだけれどもどう思う。」

 「写真を送ってちょうだい。」

沙衣はスマホで写真を撮るとメールで送る。

 「分からないわ。ただの鏡に見えるけど。」

 「異様な気配がするわ。」

 「私も行った方がいいかな。」

 「大丈夫、私の仕事だから。」

沙衣は手をかざし陽の光を姿見に当てる。

 すると鏡が光出し、沙衣の姿がかき消える。

 見ていた祐二と静子は驚く。

 祐二は姿見を見るが沙衣の姿はない。

 静子が言う

 「夫も姿見に消されたのですか。」

 「分かりませんが。」

 「沙衣の時と同じかもしてません。」

 「どうしたらいいの。」

静子は頭を抱える。

 祐二は美湖のスマホに電話する。

 彼は、いざと言う時のために沙衣から美湖の携帯の電話番号を教えられていた。

 美湖は祐二に言う

 「なんであなたが私の電話番号を知っているの。」

 「沙衣にいざと言う時のために教えられていました。」

 「何かあったの。」

 「はい、手を鏡にかざしたら姿が消えました。」

 「鏡に吸い込まれたの。」

 「分かりません。いきなり消えたのです。」

 「分かったわ。今から行くから場所を教えて。」

美湖は用意をすると運転手付きの車で赤城家へ向かう。

 祐二は姿見をもう一度、詳しく観察する。

 静子は祐二に聞く

 「怖くはないのですか。」

 「怖いですよ。それより沙衣がいなくなったのです。見つけないと。」

 「強いのですね。」

静子は震えている。

 姿見の中に夫が囚われているのかもしれないのだ。

 だが、姿見には近づけない。

 自分も消えてしまうのではと思うと怖いのだ。

 30分ほどするとインターフォンが鳴らされる。

 静子がモニターに出ると若い女性が映っている。

 「五條美湖ともうします。中野沙衣さんの件で来ました。」

 静子が玄関を開けると黒づくめの服装の女性がいる。

 祐二が彼女に言う

 「美湖さんこちらです。」

 「鈍感君、なれなれしいわよ。」

 「何て呼べばいいの。」

 「美湖でいいわ。」

祐二はその方がなれなれしいと思うが黙っておく。

 「それで姿見はどこ。」

 「2階の書斎です。」

美湖は静子に言う

 「上がってもよろしいかしら。」

 「はい、お願いします。」

3人は書斎に行く。

 美湖は姿見を見る。

 しかし、ただの姿見である。

 美湖は考えるがよい考えは出てこない。

 美湖は静子に言う

 「この姿見を預かってもよろしいですか。」

 「どうするのですか。」

 「五條家に持って帰って調べてみようと思います。」

 「お願いします。夫を助けてください。」

 「あなたの夫も消えているのですか。」

 「はい、最初は失踪したと思って沙衣先生に調べてもらっていたのですが、先生がこの姿見から異様な気配がすると言いまして。」

 「そうですか。ならただの鏡ではありませんね。」

美湖は車に戻り、白い和紙を持ってくる。

 彼女は姿見を和紙で包むと墨で文様を描き封印する。

 彼女は祐二に命令する

 「姿見を車に運んでください。割らないように気を付けてね。」

祐二は言われるまま、姿見を車に運ぶ。

 美湖は静子に言う

 「何かわかりましたら連絡します。」

 「分かりました。どのくらいかかりますか。」

 「分かりません。1週間したら1度連絡を入れましょう。」

 「お願いします。」

静子は頭を下げる。

 美湖は祐二に言う

 「あなたも五條家に来るのよ。」

 「分かったよ。」

祐二は沙衣のショルダーバックから彼女のロードスターのカギを見つける。

 彼はロードスターを運転して、美湖の車について行く。

 五條家は大きかった。

 家に車が着くと自動でシャッターが開く。

 庭には10台分の駐車スペースがある。

 祐二は指示されたところにロードスターを駐車する。

 彼は沙衣のショルダーバックと姿見をもって五条家の離れに行く。

 そこには中年の男性と女性がいる。

 五條樹が祐二に話しかける

 「私は当主代行の五条樹と言います。お嬢様とはどんな関係ですか。」

 「あの、知り合いです。」

女性の方が驚いたように言う

 「美湖に男の知り合いがいたのですか。」

 「あのー。」

 「失礼しました。私は五條美月、当主で美湖の母です。美湖と仲良くしてくださいね。」

 「はあー」

祐二はあっけにとられる。

美湖が言う

 「余計な詮索はやめてください。彼は沙衣の助手です。」

 「そうですか、あなたと沙衣の父親は、沙衣の母親の助手をしていたのですよ。」

祐二は驚いて言う

 「沙衣と美湖は異母姉妹なの。」

 「そうよ、悪い?」

 「驚いただけだよ。」

美月が本題に戻る

 「この姿見、どうしましょう。」

 「今は封印しています。」

 「封印を解くと誰か消える可能性があるわね。」

 「やはり、このままで調べてみましょう。」

樹が言うと美月が言う

 「樹さんは姿見の入手先を調べてください。」

祐二が口をはさむ

 「それ分かっています。東海市のリサイクルショップで買っています。」

 「では祐二さんは私と姿見の出所を探しましょう。」

 「はい。」

さらに美月は

 「私と美湖で姿見を調べますよ。」

 「分かりました。」

彼らは姿見を調べ始める。


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