プロローグ
昔、ある男が、1人の女性に恋慕の情を抱く、男は交際を迫るが断られる。
男は、ある呪い屋に姿見の制作を依頼する。
できた姿見は鏡の枠に繊細な彫刻がなされ良い出来であった。
男は姿見をもって女性の元を訪れる。
男は、女性を困らせた詫びのしるしだと言って姿見を渡す。
女性は最初断るが、姿見を見て気に入る。
男と女性は姿見に姿を写す。
美術品のコレクターの男が亡くなる。
男は独り身で家と多量の美術品が残される。
親類が片づけをして美術品は骨董屋に売り払われてゆく。
親類はコレクションの中に白い布に巻かれ何か文様の描かれた紙が貼ってあるものを見つける。
骨董屋は気持ち悪がり、引き取ってくれない。
仕方なく親類たちは紙をはがして、白い布を取り払う。
するとそれは姿見である。
鏡の枠は繊細な彫刻がなされており、状態の良いものである。
親類はリサイクルショップに持ち込む。
姿見は店で飾られる。
アルバイトの店員は、店長に店を任されている。
店員は慣れているので何人客が入っているかは、仕事をしながらでもだいたい把握している。
しかし、最近、時たま把握していたよりも客が少ない時がある。
店員は客の行動に注意するようになる。
ある日、家具のコーナーに入って行った客が出てこないことに気づく。
店員は防犯カメラを確認する。
家具のコーナーには防犯カメラはないが、店の出入り口の防犯カメラで確認できる。
そして、確かに客が1人消えていることが判る。
店員は店長に相談する
「客が1人店内で失踪しています。」
店長は店員の勘違いだと思い
「疲れているんじゃないか。休んだ方がいいぞ。」
「違います。防犯カメラでも確認しました。」
「この店は遭難するほど広くはないんだよ。」
「そうですが、間違いありません。」
「それより今日は帰って休め。」
店長は相手にしない。
店員も自分が言っていることがおかしいと思っている。
店員は店長に理解してもらうのを諦める。
店員はそれからも家具コーナーに入って行く客を注意して見るようになる。
しかし、いなくなる客はいない。
そして、店員が客の失踪のことを忘れかけたころ、家具コーナーに入って行った客が出てこない。
店員は家具コーナーを見に行くが誰もいない。
店員は考えるこのまま店長に報告しても信用してもらえない。
店員は家具コーナーに入る客を監視することにする。
客が家具コーナーに入ると店員はそれとなく監視する。
監視を続けて1か月位になるが消える客はいない。
2か月位したころ店員が客を監視していると突然姿を消す。
通路を探すが客はいない。
客は突然消えたのだ。
店員は店長に報告する
「家具コーナーの通路で客が突然消えたって。」
店長は驚く
店長と店員は通路を調べるが何もない。
店長は警察に連絡する。
警察官は来てくれたが店内を調べただけで帰って行く。
店長と店員にはどうしようもなかった。
2人は家具コーナーに防犯カメラを設置することにする。
数日後、男が姿見を買っていく。
その姿見は鏡の枠に繊細な彫刻がなされている。




