2話 拡散
謎の走り屋のことは、走り屋の中で広がって行き、ネットにドライブレコーダーの映像などが公開されると興味本位で見に来る人が増えてくる。
そして、車が見る人によって異なった車に見えることも広がって行く。
スカイラインは走り屋の車両と見物人がどんどん増えていく。そして、とうとう事故が起きる。
ハンドル操作をミスった車が路肩の見物人の中へ突っ込んだのだ。死者を出す大事故となり、マスコミが取り上げ始める。
警察が走り屋の取り締まりを始める。警察はかなり集中的に金剛山スカイラインでの取り締まりをしたので走り屋は寄り付かなくなる。
しかし、観客は減らない。謎の走り屋は警察にも捕まることなく、ネットでゴーストカーと呼ばれるようになる。
金剛山スカイラインは心霊スポット化してしまう。観客はゴーストカーを見ようと路肩に立つので車と接触する恐れがある。
警察は事故を防ぐために道路管理者に対策を求める。道路管理者の町役場では対策を考えるが良い案は出ない。
とりあえず。路肩に立たないように看板を立てることにするが効果は無い。
そんな中、ゴーストカーを写真に撮ろうと道路に出た観客が車にはねられる事故が起こる。
町役場では、ゴーストカーを排除することを考える。宮司を呼んでお祓いを行う。しかし、ゴーストカーは出現を続ける。
町役場がお祓いをしたことはニュースになり、さらに人は増えてしまう。
そんな中、町役場の職員が祓い屋と言うものがあることに気づく。そして、祓い屋について調べられる。
彼らは中野沙衣探偵事務所にゴーストカーの退治の依頼をすることにする。夕方、職員が事務所に電話する。祐二が電話に出る。
「中野沙衣探偵事務所です。」「ゴーストカーの退治を依頼したいのですが。」
「いま、所長と電話を代わります。」
祐二は沙衣に受話器を渡しながら言う。
「ゴーストカーの退治の依頼だよ。」「ゴーストカー?」
「所長の中野沙衣です。ゴーストカーとはどのようなものでしょうか。」「車の幽霊だと思います。」
「どこかに止まっているのですか。」「いいえ、金剛山スカイラインに車で走っていると前に現れるのです。」
「そうですか、しかし車を追いかけなければなりません。」「分かっています。」
「私は制限速度をオーバーして走るわけにはいけません。」「大丈夫です。スカイラインを閉鎖してお祓いをしてもらいます。」
「分かりました。明日お伺いします。」「よろしくお願いします。」
沙衣は電話を切るとガッツポーズをする。




