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龍神の巫女の助手になる~大学生編~  作者: ぽとりひょん
1章 井戸の呪い
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9話 怨念退治

 恵子の父親は取り乱す

 「先生まで呪われてどうしたらいいんだ。」

沙衣は落ち着いている。

 彼女は恵子の父親に説明する

 「武将の生首は、怨霊ではありません。」

 「あれは何なのです。」

 「怨念です。ここには無数の霊が殺された時の怨嗟の声を発しています。それが怨念の正体です。」

 「無数の霊をなんとかできるのですか。」

 「出来なければ、死ぬだけですよ。」

 「お願いです何とかして下さい。」

沙衣は、2個のポリタンクと3本のペットボトルの蓋を祐二に開けさせる。

 彼女は井戸の水も使う。

 だんだん霧が濃くなってきて、濃霧が野分寺を覆いつくす。

 沙衣は、水の刃を無数に作り出し飛ばす。

 水の刃は霊を切り裂くを霊と共に霧散する。

 沙衣は、コントロールに集中する。

 霊の数はどんどん減って行く。

 すると武将の生首が現れる。

 沙衣は、水の刀を作り出しかまえる。

 武将の生首は言う

 「おまえ、取り殺してくれる。」

沙衣は、生首に上段から切りかかるが、かわされ、髪の毛を首に巻き付けられる。

 髪の毛は沙衣の首を絞める。

 沙衣は、髪の毛を切るが、残った髪は生き物のように首を絞めつける。

 生首は言う

 「そのまま、死んでゆけ。」

沙衣は、もがきながら倒れる。

 恵子の父親にも生首が見えているが恐怖で体が動かない。

 何も見えていない祐二が沙衣に駆け寄る。

 祐二には見えないが、何かが沙衣の首を絞めているのは分かる。

 彼は見えないものを掴もうとする。

 すると沙衣の首を絞めていた髪の毛が消える。

 彼女はせき込むと大きく息をする。

 祐二が沙衣に声をかける

 「大丈夫。」

沙衣は右手を上げて大丈夫と合図する。

 彼女は生首を睨みつける。

 生首は再び髪の毛を振り乱して襲って来る。

 沙衣は、地面を右足でトンと鳴らす。

 すると地面から水のとげが飛び出し生首を串刺しにする。

 彼女は生首に

 「よくもやってくっれたわね。」

と言うと水の刀を作り出し、生首を上段から真っ二つに切る。

 生首は霧散していき、首に巻き付いていた髪の毛のようなものは消える。

 沙衣は、用心のため、残りの霊を水の刃で消していく。

 昼近くになり除霊は終わる。

 沙衣は、恵子の父親に説明する

 「呪いをかけていた怨念は退治しました。元になった霊たちは除霊しました。」

 「みんな、助かったんですね。」

 「はい、一応、子供たちの呪いが解けているか確認します。」

 「分かりました。」

恵子の父親は、達臣の父親とはなの父親に除霊が成功したことを携帯電話で連絡する。

 夕方、恵子が、達臣と花と一緒に帰ってくる。

 沙衣が、彼らの首を見ると髪の毛のようなものはなくなっている。

 夜7時には全員が集まる。

 沙衣は父親たちに説明する。

 沙衣は、報酬を受け取るとロードスターに乗り込み、事務所に向かう。

 彼女は助手席の祐二に言う

 「おかしいと思ったのよ。」

 「何がですか。」

 「怨霊に呪われると顔を見ればわかるわ。」

 「今回はそれが無かったのですか。」

 「そうよ。首に髪の毛のようなものが巻き付いていただけよ。」

 「怨霊の呪いなら除霊と一緒に解呪も必要だから呪い屋の協力が必要だわ。」

 「呪い屋を呼ばなくて済んだのだからよかったのではないですか。」

 「そうね、あの人たちお金に厳しいから。」

祐二は沙衣もお金に厳しいと思ったが、黙っておく。

 沙衣は思い出したように祐二に言う

 「今日初めて役に立ったわね。」

 「何のこと。」

 「怨念に首を絞められている時、助けてくれたでしょ。」

 「沙衣が倒れた時のこと。」

 「そうよ。」

 「僕は何かした自覚はないけど。」

沙衣は左手の人さじ指を唇に当てると、その指を祐二の頬に付ける。

 「お礼よ。」

祐二は感激して

 「一生、顔を洗いません。」

 「汚いから洗いなさい。」

祐二は涙を流している。

 沙衣は、男はやっぱり馬鹿な生き物だと思う。

 事務所に戻ると午前1時を回っている。

 2人は事務所に泊まって大学へ行くことにする。

 もちろん事務所の中には線が引かれている。


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