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シェイクスピアの耄碌

作者: 星舟

2019.3.7

3年前彼は事故にあった、結果彼は光を失った。

比喩でもなんでもなくただの事実として彼に生まれた。

なぜ自分なのかと生ぬるい表現だが不思議に思った、あの日電車で彼の隣に座っていた徹夜明けのようなサラリーマンでも、彼の隣の家の8年近く引きこもっていお兄さんでも良かっはずだと。気づけば意味の無い妄想だがそうでもしなければまともにもなれなかった。

彼は行き場のない怒りと恨みで壊れそうにもなった。加害者の運転手にもどうしようも無い理由があった、この件に関するどんなものにもどうしようもない理由があった。結局誰が悪いのかと聞かれればこの世界、この歪んだ社会そのものが悪いのだろう。

そんな彼だが今日ひとつの生きる指針を得た。彼女と愛をを育むことが出来たなら、僕はこんな歪んだ世界に生まれたことも彼なが光を失ったことも幸運だと思えるだろう。

ふとこんな言葉を思い出した、かの有名なシェイクスピアの言葉だ。

「愛は盲目」

これ以上彼ににふさわしい言葉はない。







2019.5.8

僕の考えは甘かった。やはり世界は歪んでいて、どうしようもなくて、忌むべきものだった。

僕のこの思いをあれはどう思うのだろうか。

まぁ、そんなことどうでもいいか。

どうせもう終わるのだから。

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