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オーク英雄物語 ~忖度列伝~  作者: 理不尽な孫の手
第十章 戦乱の国々 合流編
115/122

114.ドラゴンを追う者


 ボグラーシュ山脈。

 遥か昔、ドワーフのゴングラーシャが巨大な帝国を築き上げた際に支配していた山々の一つ。

 鉱山王ボグラーシュが治めていた、ドワーフの地方都市。

 今もなおドワーフの領地として知られるの山は、すでに人の住めぬ土地となっていた。

 だが、今もなお大ドワーフ帝国の痕跡があちこちに残されている。


 ドラゴンが落ちた山は、鬱蒼とした森に覆われていた。

 ドワーフが長く住む山というものは、次第に剥げていく。

 ドワーフたちは木々を伐採し、燃料とする。

 そして鉄を溶かした時に流れ出る毒が、大地をむしばむ。

 ボグラーシュ山脈は大昔、はげ山であったと言われていたそうだ。

 雄大な山々を枯らしたとして、エルフと戦争をしたのだとか。

 その頃からドワーフとエルフは仲が悪いのだという言い伝えがある。


 そんな山々には木々が戻りつつあるが、いまだ太古の傷跡が残されている。


「気を付けろよぉ! この辺りは穴だらけ! 毒溜まりだらけだ! 踏み外すなぁ!」

「イエッサァ!」


 そんな山を、五十数名が登っていた。

 先頭に立つのは身の丈2メートルを超えるデーモンの偉丈夫。

 その背中に背負う四本の剣を見れば、誰もがその名を思い浮かべる。

 『剛剣将軍』ネザーハンクス。


 シーケンスは、彼をドラゴン討伐の指揮官に任命した。

 少人数でのドラゴン討伐、ほとんどトドメを刺すだけとはいえ、相手はドラゴン、万が一に備えて相応の手練れが必要だった。


 ネザーハンクスとしては少々不満であった。

 誰もこれから始まる大戦を前に、トカゲ対峙なんぞで命を落としたくはない。

 が……レミアム高地の時のようにドラゴンに強襲されないとも限らない。

 待望の決戦を、ドラゴンなんぞに邪魔されるのは二度とゴメンである。


 また人選としても納得のものであった。

 ネザーハンクスの剣であれば、ドラゴンの鱗も切り裂けるのだから。


 ネザーハンクスは五十人の精鋭を編成し、山へと昇った。

 ドラゴン退治に大層な人数は必要ないが、なにせ山は広い。索敵にも人員が必要だ。

 索敵要員を30。戦闘要員を20。

 選りすぐりだ。ドラゴン退治に雑兵をいくら増やした所で意味はない。

 ブレスを防ぐための魔法使いが三、ドラゴンの鱗を貫ける魔法を扱える者が五、残りは防御に優れた戦士達。

 少々心もとないが、本命の戦の戦力が減るのもいただけない。

 せめて、あの名無しの女あたりについてきて欲しかったが、どうにもあの女はヒューマンとの戦を前に殺気立っているようで、ドラゴン退治には連れ出せなかった。


 歴戦の将軍は泣き言を言わない。

 もっとひどい戦もあった。

 今回はそれに比べれば、十分な戦力を連れて来れている。

 ドラゴンが瀕死ならば、トドメを刺すだけ。これほどの戦力は必要ない。

 万全であれば、全員生きて帰るのは難しかろう。

 もっとも、仮に全滅したとしても、相打ちには持ち込める。

 最低でも、ドラゴンに戦争に関与できないほどの傷を与えることぐらいは確実にできる。

 そういった戦力だ。

 もう一つあれば、完璧だというぐらい。


「閣下。痕跡です」

「よぉし」


 探索は順調に進んでいた。

 まずドラゴンが墜落したと思しき場所を特定。

 そこから地面を這いずるドラゴンを追いかけるのは、そう難しいことでない。


 ……のだが、どうにも別の者達の存在があった。

 ネザーハンクスらに先行して、ドラゴンを追いかけている者の存在があるようだ。

 最低でも四人。

 歩き方を見るに、女が多いか。

 女が三、男が一人。

 思い当たるフシのある男女比である。

 シーケンスから、そんな男女比の四人が、デーモン国から南に向かって旅立ったという話をチラと聞いている。


「ドラゴンを探す者が他にもいるとはな……」

「どうしますか?」

「同じ目的であれば協調もできようが……」


 もしそれが想定の相手であれば、ドラゴン退治において最強の味方となるだろう。

 だが、彼らがドラゴンを退治しにきたと、どうして言い切れようか。

 かつて、ヒューマンはドラゴンを使役し、四種族同盟を襲わせた。

 今回、それと同じことをしたわけでないと、どうして言い切れようか。


 ドラゴンを制御する術など、そうそうあるものではないが、前例がある以上、同じことをしていると考えるべきだ。

 ブラックヘッド領で仲間になった賢者カスパルが死んでしまったのが惜しまれる。

 彼が生きていれば、ヒューマンの魔法は筒抜けになったろうに。

 かの男こそがドラゴンを従えていた張本人であった。

 生きていれば、あるいは今回撃ち落としたドラゴンも、陣営に加わっていたかもしれないのだ。

 死んだ者のことを考えても仕方がないが……。

 ともあれ、かの賢者の作り出した魔法は、ヒューマンが握っている。

 ヒューマンがドラゴンを操れたとて、なんの不思議もない。


 また、件の四人組が似たような術を知らないとも限らない。

 撃ち落とされたドラゴンを見つけ、治療などされては元も子ともない。


「相手次第か」


 ネザーハンクスはそう言って笑った。

 なるようになる。

 ネザーハンクスはハイデーモンだが、そこまで頭は良くはない。

 あれこれと考えはするが、最後は行き当たりばったりを好む。

 臨機応変、万能対応。

 あらゆる事態にその場その場の対応で乗り越えてきたからこそ、彼はまだ生きている。


「閣下。例の連中ですが、やはりドラゴンを追っているようです。しかしドラゴンの姿は見当たりません。痕跡と血の量から見るに、そこまで遠くには行ってないはずなのですが……」

「であろうな! さて、今回の狩りは楽しくなるぞ! 貴様ら、気合を入れていけよ! 大戦は既に始まっているからな!」


 ネザーハンクスの笑い声が山に響き渡った。


■


 ネザーハンクスが山頂にたどり着いた時、人影は三つに見えた。


 一人は小柄なエルフ。サンダーソニア。

 一人は豊満なサキュバス。キャロット。

 最後の一人は、まるでオークがヒューマンを肩車したかのような異様な存在だった。


「ひえー、落ちたら一巻の終わりっすね!」


 そう、見知らぬヒューマンを肩車したバッシュである。

 数はあっている。


 ヒューマンの女……大方、サンダーソニアとキャロットがバッシュを操るために与えたのだろう。

 エルフは利己的な種族だ。オークを操るためにヒューマンを生贄にするなど、当たり前にするだろう。

 不思議なのは、ヒューマンが妙にバッシュと仲が良さそうなことか。

 本来、ヒューマンはオークと近づくことを極端に嫌がるものだが……やはりオーク英雄ともなれば、一味も違うということか。


「しかしここで足取りが途絶えたな……」


 彼らの眼下は、切り立った崖になっていた。

 崖の底に見えるのは、橙色に光るマグマであった。


「どうするんすか? もうすぐ日も暮れるっっすよ。昨日みたいに! 知ってるっすか? 日って毎日暮れるんしょ!? 二度と日没を見ないと誓ったあの日のこと、忘れちゃったっすか!?」

「わかってるよ! ったく、勘弁してくれよ、まさか火口に落ちたんじゃないだろうな……」


 サンダーソニアが覗く火口は、あいもかわらず熱を発し続けている。

 生命の気配は感じない。

 ドラゴンは火口に落ちたということか。


「戻り足をしたのかもしれん。以前に遭遇したドラゴンは狡猾だった。ただの魔獣と思わんほうがいい」

「それもあるか。それより、なぁ?」

「ああ」


 彼らが振り返る。

 どうやら、ネザーハンクスらに気付いているようだった。


 ネザーハンクスは少し考えたが、姿を現すことにした。

 サンダーソニアとバッシュ、キャロットも一緒となれば、奇襲を仕掛けてもこちらの大半は返り討ちにされよう。

 こちらは男も多いのだ。



「こんな所で奇遇だな! 道に迷ったか!」



 ネザーハンクスがそう言いながら姿を見せると、サンダーソニアは驚いた顔をしていたが、落ち着いたものだった。

 囲まれていることには、とっくに気付いていたのだろう。


「さっきからコソコソ尾けてきてる奴がいるとは思っていたが、お前だったか。何の用だネザーハンクス!」

「『剛剣将軍』か」


 忌々しそうにその名を呟くサンダーソニアに対し、バッシュはいつも通り、余裕のある態度でネザーハンクスの前に立っていた。

 虚勢を張らず、ありのまま堂々としている様は、かつてブラックヘッド領で共に戦った時のままだ。


「バッシュ……いや、『オーク英雄』! 元気そうではないか!」


 ネザーハンクスは腕を大きく広げ、バッシュに呼びかける。

 その友好的な仕草に、バッシュはゼルを肩から下し、一歩前へと出た。


「ああ。ネザーハンクスも元気そうだな」

「元気だとも、死にかけ、滅びかけ、失意のどん底に落ちたがな! しかしゲディグズ様も復活なされ、大戦が目前ともなれば元気にもなろうものだ!」

「わかるぞ。俺もそうだ」


 バッシュは腕を組み、うんうんと頷いた。


「やはり戦を前に高ぶるか! 『オーク英雄』よ!」


 ネザーハンクスはそう言うが、バッシュは決して大戦を前に元気になっていることに頷いたわけではない。

 オークメイジの証が出現するという失意のドン底と、その後の童貞喪失の甘い一時を思い返していたのだ。

 それから毎晩、三人の妻をとっかえひっかえだ。

 失意のどん底からの逆転劇が、男をどれほど元気にさせるか、バッシュにわからぬはずがない。


「さて、『エルフの大魔導』、そして裏切者の『喘声』よ!」


 ゼルは無視された。

 ネザーハンクスは野卑だがハイデーモンなので、見知らぬヒューマンに話しかける口を持たぬのだ。


「久しぶりだなネザーハンクス。戦場で会うのはこれで何度目だ? 四度か? 五度か? 言っとくが、今日の私は過去一強いぞ。バッシュが前で守ってくれるからな。後ろから魔法を撃ち放題だ。いつもみたいに簡単に肉薄できると思うなよ」

「ごめんなさいねぇ。ネザーハンクスのオジサマ。私ぃ、ソニア様に返しきれない恩が出来ちゃったのよねぇ。そのカッコイイ鼻の下が伸びきる前に、引いてくださらなぁい?」


 ネザーハンクスは諸手を上げる。

 戦う意志は無いと示さねばならない。少なくとも今は。


「いいとも、いくらでも引いてやろう! お前たちがなぜこんな山にいるのかを知ればな! バッシュよ、なぜここにいる! いかにしてここまでやってきた!」


 バッシュに直接聞くのは、オークは嘘をつかないからだ。

 サンダーソニアが適当な嘘をつく前に、バッシュに喋らせる。

 賢いデーモンのやり方である。

 案の定、サンダーソニアがわたわたと手を動かしてバッシュを黙らせようとするが、時すでに遅く、バッシュは喋りはじめた。


「俺達は大闘士ルラルラの子供、ルドとルカを探してオーガの国に行ったのだが、追い返されてな」

「ほう」

「ドワーフの国にも行った。ドラドラドバンガの娘、プリメラに会いにな……だが、それもダメだった」

「なるほどな!」

「だがドワーフの国で、デーモンがドラゴンを追っているという話も聞けた。ゆえに、ここにいる」


 断片的な情報であったが、サンダーソニアの動きが読めた。

 要するに、彼らはゲディグズ側についたオーガとドワーフを寝返らせようと暗躍していたようだ。

 大人物の息子や娘、つまり政治的に働きかけられる人物へのツテもあったが、しかしうまくいかなかったのだろう。

 オーガもドワーフも、覚悟をもってゲディグズ側についている。

 反対する者もいるだろうが、少なくとも戦争が終わるまでに彼らが腰を上げることはあるまい。


 そして、デーモンがドラゴンを追っていることを知って、邪魔をしにきたということか。

 やはりあのドラゴンは、エルフかヒューマンの手先だったということだろうか。


「しかし、なぜドラゴンを……む?」


 と、そこでネザーハンクスは、あることに気付いた。

 バッシュだ。

 バッシュの額に見慣れぬ……いや、見知った紋章がある。

 オークメイジの紋章だ。


「バッシュ、貴様、なんだその紋章は!」


 バッシュが付けていて良いものではない。

 オークにとって、特にバッシュのような生粋の戦士にとって、恥としかならない紋章。

 バッシュは一瞬だけ視線を彷徨わせた。

 だが、隣に立つサンダーソニアがその手を握ると視線を戻し、ネザーハンクスを睨み返し、はっきりと宣言した。


「俺は、魔法戦士になった……!」

「どういうことだ……?」

「文字通りの意味だ。俺は、魔法が使える」


 その時、ネザーハンクスの脳裏に電流が走った。

 情報によると、かの賢者カスパルは、ブラックヘッド領にてバッシュに打ち倒されたらしい。

 その後、バッシュはなぜかフェアリーの国に移動しており、ゲディグズと決闘することになった。

 決闘の結果、バッシュは逃げ出した。

 逃げるバッシュを撃とうとした所、魔女カーラがそれを庇って死んだそうだ。

 バッシュはその後、サンダーソニアらと共にデーモンの国へと行き……。

 そして再びその姿を見せた時、バッシュの額に魔法使いの証がある。


 バッシュは『オーク英雄』だ。

 魔法戦士などであろうはずもない。

 それは数多の戦が証明している。

 ならば、なんらかの理由で、魔法を使えるようになったのだ。


 だが、何のために……?

 なんの魔法を使えるようになった……?


「バッシュ、貴様は魔女から学んだな。魔法を……」

「いや、魔女から魔法を学んだのは俺ではない」

「オレっちっすね」


 その言葉で、先ほどまでバッシュに肩車されていた女に目がいく。

 ヒューマンの女。

 どことなく見覚えがある。

 バッシュと随分と仲がよく見えるが……考えてみれば、この場に単なるヒューマンの女がいるのはおかしくはないだろうか。

 バッシュがわざわざ肩に乗せていたのは、もしや守っていたのだろうか。

 ……誰だろうか。

 例えば、魔女カーラの弟子であるとか……。

 いや、そういえば、カスパルは結婚して、子供がいたと聞いていた気がする。

 それは、どこにいった?


「そのヒューマン、カスパルの娘か」


 バッシュの傍にいたヒューマン女が、ハッとしたような顔をして、サンダーソニアの方を見た。

 サンダーソニアは額を抑えている。


 やはり、か。

 バッシュとこの女、どちらがドラゴンを操る魔法を使えるのか、判別がつかない。

 あるいは両方かもしれない。

 一つ言えるのは、こいつらの目的がドラゴンであるということだ。

 使役したものを探しにきて、何をするつもりなのかなど、考えるまでもない。

 再利用だ。


「随分と殺気立っているな。まぁ何にせよ、お前が出てきた時点でこうなることはわかっていたよ」


 サンダーソニアの言葉に、ネザーハンクスは薄く笑う。


「ほう?」

「お前の立場で、私達を、特にこの私を、逃がすわけにはいかんだろう? なぁ?」


 同意を求めるような言葉に、ネザーハンクスは困る。

 正直なことを言えば、戦いたくないというのが本音だ。

 バッシュにサンダーソニア、キャロット。

 それにカスパルの娘と思しきヒューマン、恐らくは魔法使い。

 魔神砲を受けて瀕死であろうドラゴンよりも強敵だ。


 やはりあの元ヒューマンの王女を連れてきた方がよかった。

 奴ならばバッシュかサンダーソニアのどちらかを相手に出来る上、サキュバスの魅了にもかからない。


「なに、吾輩としては、貴様らを見逃してやってもいい……このまま山を下りるならな」

「そうもいかん。見つけなきゃいかん奴がいる」

「だろうな」


 サンダーソニアが構える。

 幸いなのは、バッシュもサンダーソニアも武器を持っていないことか。

 ゲディグズ様が破壊した魔剣の代わりは、未だに無いらしい。


「我が名はハイデーモン、『剛剣将軍』ネザーハンクス! この魔剣に首を取られたい者は名を名乗れぃ!」


 ネザーハンクスは口上をあげ、剣を地面に突き立てる。

 バッシュが一歩、前に出てくる。

 名を名乗れと言われ、口上をあげられ、応じないオークなどいないのだから。


「俺は元オーク王こ――」


 バッシュの名乗りの途中で、ネザーハンクスは剣に魔力を注ぎ込んでいた。

 剣から大量の水がほとばしり、乾いた地面を走っていく。

 ネザーハンクスの位置はバッシュたちより遥かに低い。

 ゆえにその水は届かない。

 だが、


「放て!」


 ネザーハンクスの号令で、魔法使いたちから火球が放たれる。

 それらはバッシュたちではなく、その足元へと着弾した。

 その衝撃で、ぐらりと地面が揺れた。


「むっ!」


 バッシュたちの立っている場所が、土砂崩れを起こす。

 サンダーソニアが何かを叫びながら魔法を放つが、ネザーハンクスは己も土砂崩れから身をかわすため、移動中。

 それがどんな魔法かは確認できなかった。

 攻撃が飛んできた気配はないため、何かしら防御の魔法を使ったのだろう。

 バッシュたちの姿は、土砂崩れの中へと消えていく。


「……」


 やがて、土砂崩れも収まった時、山頂にバッシュの姿は無かった。

 欠けた噴火口の縁からのぞく火口にも、彼らの姿を見つけることはできない。

 火口に真っ逆さまに落ち、すでに融解したか……。


「やったのでしょうか?」

「愚か者! 『オーク英雄』と『エルフの大魔導』がこの程度で死ぬなら、オークもエルフもとっくに滅んでおるわ! だが時間稼ぎはできたはずだ。今のうちにドラゴンを見つけ出し、討伐するぞ!」


 ネザーハンクスはそう言うと踵を返した。


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― 新着の感想 ―
久しぶりの忖度だ
フォンさんの>「諸手を上げる」、は少し違和感 読んでるときは気にならなかったけど、言われると確かに 「諸手を挙げる」は大賛成ですよの意なので、今回の交戦するつもりはない意思表示としては「両手を上げる(…
「諸手を上げる」、は少し違和感があります。 恐らく変換時に出てきてしまったのかなと思いますが、素直に「両手を上げる」が意味的にも合っているのではないかと思います。
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