第2章 うらばなし
●変な服のお姉ちゃん
2nd Scene でチヒロが「変な服のお姉ちゃん」と言われるシーンがありますね。
ここではスルーするか、躾けるか選べるんですが、原作では、スルーです。
なぜこんな分岐を作ったかというと、梅雨空あんこ様からのプロットで
「村で変な服のお姉ちゃんと言われて凹んだ」
とあったので、
「じゃあ、どうせリサイクルするならチヒロのモヤモヤを解消するイベントを作ってあげよう」
と、加瀬優妃が独自の判断で放り込んだイベントです。
ですので、マイナスptの【 偽 】があろうがなかろうが見ることができるように、わざわざ3つの分岐を作りました。
実は、第2章のリサイクルで一番やりたかったことだったりします。
●バイトを始める経緯
最初の原作では、この辺は全く描写がないのですが、時系列に沿って組み立て直しているので、どうしても必要だな、と。
そこで梅雨空様にお聞きしたら、
「農作業も牧場も駄目で、その後フジサキの検索で思いついた」
というような内容を丁寧に教えて下さったので、それを具体化して作成しました。
「リサイクルします!」
と言いつつ、原作者に新しい案を考えさせる……ある意味、創作者としては駄目なのかもしれませんが、原作者の以降に沿ったものの方が雰囲気を損なわないのでいいでしょ、とちょっと開き直っています。
改訂版では「農作業も牧場も駄目」の内容が追加されましたので、それを具体化しました。
●ピスタさんとの初対面のこと
基本は原作通りが正解、としているのですが、ここだけ唯一「原作通りなのにマイナス」としました。
原作と違って、テレサさんに勧められてある程度の気持ちの準備をしてから広場に向かうので、【 魔 】があるということは、魔族の情報を入手しているということですから、チヒロもちょっとは気を使うはずだ、と思ったんですね。
●キャラバンが来た日・去る日
原作とだいぶん変えましたね……。
ここは、フジサキが「看板を読めるかどうか」で展開が変わるな、と思ったので「フジサキ言語習得イベント」に絡んで変更した覚えがあります。
この言語習得関係は結局3つに分岐しているので、そのせいでだいぶんパラグラフが増えた気が……。
そもそもゲームブックとして作るならここは分岐を作りたいな、というのが、今回の【 Key word 】システムの発端なので、そのせいかもしれないですね。
●ドラグーン・パレスの観光の話
これも原作にはないですが、梅雨空様とのやりとりで生まれた部分です。
「ドラグーン・パレスには上陸できない、となっているのに海路はある、と書いてあります。どういうことですか? まさかの観光?」
とギャグのつもりで聞いたら、本当に観光だったという……。(←ギャグ不発)
ですので、この辺のピスタさんの説明の言葉は、実際の梅雨空様の説明の言葉を流用させていただいています。
頂いたものは、無駄にしない。(笑)
……という訳で、原作にはない部分は私の完全な創作という訳ではなく、梅雨空様とのやりとりで生まれた部分が結構多いのです。
ですのでこのリサイクル自体、二人の共同作業と言えますね。




