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異世界ミジンコ・スモールアント編

ふと思いついたので取り敢えず書いてみた。

本当は短編にするつもりだったけどcontinuedとか書いちゃったんで連載にしました。


〜異世界ミジンコ編〜


やっ。

はじめまして。

俺の名前はプギィー。

本当は名前なんて無いんだけど他の同類と区別したいなと思ったから、適当につけた。

名前の由来はよく聞こえる音からだ。上空から影がさすことがあるんだけど、その時に決まってプギィーって音がするんだ。

よく分からないけど、きっとかっこいい言葉なんだろうから、そう名乗ることにしたんだ。

そんな俺なんだけど、ちょっと気になることがあるんだ。

なんだか最近、あたりが騒がしいんだよ。

さっきから何度もプギィープギィーって聞こえるんだ。

名前を呼ばれるのは嬉しいけど、ここまでうるさいのは困るんだよね。

ん?

なんだ?

なんか、遥か上空によく分からないのが2匹いるぞ。

………カッコいいな。

なんか、すっごくかっこいいぞ!

何がと言われればうまく言えないんだけど、すごくかっこいいんだぞ!

何やってるんだろ?

喧嘩かな?

あ、間違いなく喧嘩だ。

赤い方が長くてにょろにょろしたのを青いのに叩きつけてる!

青いのも負けじと大きくてバサバサしてるのに攻撃しようとしてる!

いけ! そこだ!

どっちも頑張れ!

あ、赤い方の口が光っ……






ーーノーネームの死亡を確認。これより転生シークエンスに移行します。継承:自我ーー






〜スモールアント編〜


た?

あれ?

さっきまで空で喧嘩している何かの応援をしていたはずですのに。

って、なんですの!?

この白くてブニブニっとしたのは!?

…………って、な〜んだ。お姉様でしたか。

あ、ご飯ですのね。

まあ!

なんて美味しそうなんでしょう。

黒いお姉様、ありがとうございます!

お腹も一杯になったことですし、ゆっくり眠るとしましょうか。

あれ?

そういえば、私は少し前までオスだったような……………気のせいですわね。

それよりも、今は寝ましょう。

お母様の為にも早く大きくならなければいけませんしね。



初めて目が覚めてから暫く経ち、黒いお姉様方のお陰で私も無事に成虫になることができましたわ。

今までありがとうございます。

これからはお母様の為に精一杯働く所存ですので、ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いしますわ。


最初にすることはお母様との謁見ですわね。

そこで配属先が決まるのです。

私が配属されたのは1番人手が必要な食料調達班でしたわ。

確率的にいえばそこが1番可能性が高いのでしょうけど、私は出来ればお母様の側付きがよかったわ。

ですが、産まれたばかりでは仕方がないことですし、ここはお仕事を頑張って認められるように努力しましょう。


私はお姉様方に連れられて家の周辺の地形を教えられています。

食料を探すにもまずは周囲の様子を知らなければ持ち帰ることもできませんからね。

ここで重要なのは、敵となりうる存在の縄張りです。

巨大な鎌虫や跳ね虫、黒甲帝や鋏刃皇などはそのサイズや食性によって余程のことがない限り襲われないのですが、問題なのは別の家の同種です。

私達はたとえ同種であっても産まれた家が違えば争わなければなりません。

本音を言えば戦いたくはないですが、お互いに家族を守る為なので仕方がないことなのです。


そして天敵が2種類。

罠虫と同胞喰らいと呼ばれる種類です。

罠虫とかは注意していればよっぽどの事がなければ罠にハマることはありません。

ハマったら最後、2度と出ることはできませんが、ハマらなければいいのです。

そんな罠虫ですが、私達は薄馬鹿下郎と呼ぶ事があります。

何故かあの虫のことを聞いた時にその言葉が浮かんだのです。

それでついポロっと言ってしまったところ、お姉様方もそれは面白いと言っていつしかそう呼ばれることになりました。


そして同胞喰らいですが、こればっかりはどうしようもありません。

体格が違いすぎるくせにどういうわけか私達の同種ばかりを狙うのです。

きっと好物なのでしょうが、こちらとしては堪ったもんじゃありません。

同胞喰らいの痕跡をわずかでも見つけようものなら即座に家を放棄して新天地を探さなければ生き残れません。

お姉様方は見た事がないそうですが、どうやらお母様が子供だった頃に一度だけ見た事があるようなのです。

その時に見た姿は黒甲帝や鋏刃皇と比べるべくもない程に大きく太くて長い触手のようなものによって私達を捕食するそうです。

なんと恐ろしい。

なので、それがいる場所をできるだけ早く正確に察知する事が生存に繋がるわけです。


お姉様方に連れられて馬鹿下郎の場所や同種の場所を教えてもらい、食料がよく落ちている場所へ案内してもらいます。

どうやら最初の仕事はここにある泣き飛び虫の死体を運ぶことになるみたいですね。

この泣き飛び虫も私達より遥かに大きいのですが、私達のお姉様や妹達はかなり多いのでこれだけあっても家族全員の一食分にも満たないのですが。


それからも私は同期やお姉様方と協力してご飯を集め続けます。

そんな日々も、気づけば1年も続けていました。

家族の為にせっせと働いていたせいで時間があっという間に過ぎたのです。


そして今日、私は遂にお姉様デビューなのです!

これまでの私は毎日毎日せっせせっせとご飯を集めていたので妹達に会うことはありませんでしたが、今日はその妹達が成虫となり現場デビューするのです。

つまり、私が妹達からお姉様として頼られることになるという事。

お姉様……あぁ、なんと甘美な響き……。

それだけで、より一層頑張れるというものですわ!


あ、ほら、あそこを見てくださいな。

あそこが罠虫がいるところですよ。

あそこに入ると抜け出すのは困難だから気をつけ……って、言ったそばからーーーー!!!!

私の妹を喰らおうと口を開けた今がチャンスだ!

食らえ、蟻酸砲!

蟻酸を勢いよく発射することだ通常の1.2倍の威力を誇るのです。※当社比

ん?

当社比ってなんでしょう?


全く。

好奇心旺盛なのは結構ですがもう少し冷静にですね……


蟻酸砲が命中し、運よく倒すことができたのですが、それは喜ばしくてもちゃんと叱る時には叱らないといけません。

なので心を鬼にして叱っているのですが、なんというか、私の妹達、オツムが弱過ぎません?

あ〜、叱っている間に他の妹達の中からあっちへふらふらしてる子もいれば、そっちへとふらふらしてる子もいる。

馬鹿な子ほど可愛いと言いますが、これは流石に……い、いえ。

よくよく考えてみればこの子達はまだ大人になったばかり。

初めて見るものばかりで興味を惹かれるのも仕方ないというものです。


それに、多少オツムが弱くてもみんな大事な妹達。

私がしっかりと面倒を見てあげませんと。

そうです。

それにここで頼れるお姉様アピールをすればきっと今よりも慕ってくれるはずです。

可愛い妹達の為、頑張りますわよーー!


to be continued






〜???〜

ぶっふぅ!!

何あれー!?

ミジンコの次はアリになるとか超ウケるんだけど!

しかもメスになってるし!

あっはっはっはっはっは!!!!

あー、面白〜。

よし、ここはもっと面白くなるようにちょっと介入しようかね。

えーと、転生時の女性確率を80%にしてっと。

さーて、記憶を取り戻した後にどうなることやら。

楽しくなってきたー!

黒甲帝はカブト虫、鋏刃皇はクワガタです。分かると思いますけど。泣き飛び虫は蝉です。

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