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願いは呪いとともに。~退屈で停滞した世界の終わりです~  作者: ぽっp
第一章;共同体は始まりとともに
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共同体は始まりとともに(6)

高い木々に覆われた森


森の中に作られている道を進む集団がある


その集団は、大量の荷物を運んでいた

先頭には数名の武装した者たちが見える


行商人の団体のようだ


森には、危険な物が多くいるために数人の護衛を雇っているのである



「はー、もうじきついちゃうなー」

「何を言ってるんだ、まだかまだかとうるさかったくせによー」


馬車の上で少女と中年ぐらいの男性がダッべていた


「それは……まあ、あの時はねえ?」

「かーぁ!何が「ねえ?」だ!」


「都合のいいような受け答えしやがって」


男性が少女のあたまを手のひらで軽く押す

それを受けて、少女は「うぃ」っと

ヘンテコな声を上げる


「ひどい、暴力だ!お客ですよ!私!!」

「何言ってんだ、暴力でもなければお前は客でもね」

「ひっどい!」


少女は男に向かって騒ぎ立てた

行商団の中でもその騒がしい馬車は、

団体の中間に位置する場所である


「あー!もー!うるせなガキは」

「まった、ガキっていたー!私の名前はルミナだって!?何度言えばいいんですか」


「はいはい、ルミナ、ルミナ〜」

「うっわ!覚える気ないしこのおっさん!」

「お前こそ、おっさんじゃなくアルベドだっての、帝都からここまでずっと一緒だろうが」


「それこそ、こっちのセリフ」


少女の名は「ルミナ」この行商団に同行している少女であり、彼女とじゃれあっている男性は「アルベド」行商人でありこの行商団の長である人物である


「大事な、積荷と一緒に運んでやってるんだから、少しは感謝しろよ」

「だから、私もその大事なお客様ですって!」


「お客ねー?……」


アルベドはルミナを見て何やら、ニヤニヤと笑った、そのとき後方から1人の男がやってきた

帽子を深く被り顔はわからないが、清廉な感じの男性であった


「アルベド、今いいか?……あ、取り込み中か?」

「いっや、ちょうど話のネタも尽きたとこだよ」


「ちょ!」


「つうわけで、お前ちょっとどっかいてなー」


アルベドは、今来た男と話があると、ルミナを別の馬車にでもいきなと追っ払った


ルミナは、ちょいとふくれながらこの馬車を後にして前方の馬車に移動していった


帽子の男とアルベドは、ルミナがいなくなってから、しばしたち先ほどの陽気な雰囲気が一変し神妙な顔つきになりピリついた空気が流れた


「おーい、いいこんなときになんだ?」

「すまない……だが」

「無駄話はいい、用件だけいいな」

「…………ようだ」

「っ!……結構が早まったか」



2人から少しは離れた場所にルミナは戻って来ていた、前の馬車に行ったはいいが、どうやら自分の手荷物を忘れたらしくもっどてきていた


ちょうど2人に会話をかすかに聞こえたようだ


「???」


ルミナには、何を話していたか聞こえていない

ただ切迫している雰囲気は、察しその場から去ろうとしたが


「だれだ!」

「!」


帽子の男が、気配にきずき声を上げる


声に驚いて、尻餅をつく


「なんだ、ルミナか」

「痛ー」

「おい大丈夫か?、見してみ」

「うー、セクハラ」

「だれがだ、ガキお前のような色気のないガキに興味はないねー」


アルベドが尻餅をついたルミナの元に近ずき手を差し伸べる、その手を掴んでルミナは立ち上がる


「おじゃ、また後でな」

「ええ」


アルベドは帽子の男にそう告げると、男もその場を後のした


「いいの話し?」

「別に大した話でもないしな、それとかお前何しに戻って来たんだよ?」

「……忘れもん」


先ほどまでの切迫した雰囲気はなく

陽気な雰囲気に戻っていた


その後ルミナは懐かれたと馬車にある一室で休むことにし、アルベドも何やら仕事と積荷等の確認と出て行く


ルミナにとって、平穏で何より日常は今この瞬間が最後であることを彼女は知らないしわかっていない


次に目が覚めたとき彼女の運命は動き出し

後戻りはできない出会いが待っている



「さあ、けっこうだ」

行商団の先頭にいる武装した者たちの中の男ががそう呟いた


「おい、なんっ!」


別の者が、なんのことか聞こうとすると

一線が走りその者の背中から血しぶきが散る

それを合図と何が起きなのかわからず戸惑っているものたちも一斉に襲われる


その急な出来事に対処できたものはおらず

事前に準備していたであろうものたちはたやすく彼らを惨殺した


「邪魔な連中はこれで全部だな」

「ああ、いい仕事だぜ」

「あとは、ただの商人どもだけだ、ボロい仕事だぜ


「お前ら、だべってないで始めるぞ」

彼らのリーダー格の男が指示を出す


まだだれも、今起こったことを知らない

目的を速やかに完遂するために彼がまとめている


「わかってるよ」

「それならいい…では作成通り行くぞ」


彼らの中の1人が後方の行商団に向かって走り出す

何者かによっって襲撃されたと知らせて

進行を一旦止めその後別働隊が動き後方から

行商団を襲撃する手はずである

そのために邪魔な、自分たち以外の護衛として雇われていたものを殺したのである


彼らの作戦は今まさに始まった





これか始まるは、一方的な略奪である

彼らは、そのための兵隊である


そうなるはずであった……

















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