表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
願いは呪いとともに。~退屈で停滞した世界の終わりです~  作者: ぽっp
第一章;共同体は始まりとともに
4/12

共同体は始まりとともに(3)

丘の上から見えた少年少女2人

その後ろを襲うように追いかけえる

十数頭の獣の群れ


(なんだよあの、獣の?)


先ほど自分を襲ってきていたあの化物とも

違うな、だがやはり


「あんな獣も見たこと聞いたこともねえぞ…」


正直なことを言えば


自分は、あの2人のことをよく知らないし

このまま、放っておいても別に構わない


助ける理由も、偽善的にも正義感とか

顔見知りだからってのでもない


それでも


少年は、2人がむかってくる来るであろう場所へと向かった



先ほどのような化物じゃないってのも理由かもしれない、なんせさっきのような危機感?

(ってのもないしな)


なんとかなるように思えたってのも

要因の1つ、思考が鈍ってる?


(違うな、………なんか?)


「……面白しろそう」


退屈な世界が……

………終わるかも…


少年の顔には笑みが浮かんでいた





先ほどよりも、はっきりと逃げている2人の姿が見えるところまで来た


(どうしたもんか?)


自分の場所は丘のしかも崖の上

2人はこちらへ向かってきているとはいえだどりつくのは崖下だ


(何か…投げられるもんでも…)


どうやって、2人を助けたものか

手じかに何投げられるものでもあれば

いいのだが、


「そう都合よくないよなー…」


あたりを見渡してもそう都合よく見つかるものでもない


(といっても……このままだと、時間もねーし)


何か、何かないものか


崖の下の方を覗く


「……、あるもんだな…」


崖の下の岩場の隙間にキラリと光る物

それは、とも綺麗とはいえないボロボロの

刃物、ただ手を伸ばして届くような距離にはなく

どう考えてもこの険しい崖かを降りなければいけない。



普通ならまず不可能なものではあったが

1つ確信めいたものがあった


それは、このぐらいの崖なら駆け降りれると


(根拠はない、だが行ける…試してみるか)


そう思い立ったと同じごろ、声が聞こえて来た

悲鳴


恐怖


そんな声、それと強い意思のこもった声


それは、自分が知ってるものと違ったが

されゆえ面白いとも思った


「……私を助けなさいよ!?」


少年が崖を駆け下りていた

足場になる場所を瞬時に判断して

駆け降りていく。


目的の刃物に手を伸ばし

勢いをそのままに、少女に襲いかかる獣めがけて

投げつけた!


シュッ!?


刃物はその軌道をぶれることなく

獣のに襲いかかる

その刃は、まるで引き寄せられるかのように

獣の眉間に突き刺さる


「へ〜、そうゆうのが素ってやつ?」


勢いをうまく殺し着地する


「いいんじゃない……面白くて」

「お前!」

「あっ、な」


2人は急に現れた少年に驚く

獣達も、唐突に訪れた人物と群れからの一頭の死亡にお慄く


「いってて、さすがにうまく勢い殺したと思ったけど、痛いな」


等の少年は、そのようなことは御構い無しと

自分の現状を確認していた


その後、周りを見渡して

2人に指示を出す。


「お二人とも、ちょっと下がっててくんない」


「こいつら追っ払うからさ」


そうゆうと獣に刺さっていた刃物を引き抜く


(これ、剣だったんだ…)


「ちょ、何いってんのよ!」

少女がうろたえる

その場でしゃがみ込んだまま動けないようだった

その前に金髪の少年が立つ


「………」

「えっ!」


無言のまま、険しい顔つきで今現れた少年を見ている


「まあまあ、見ててみ……さっきの化物じゃ無理だがこのくらいなら試すのにちょうどいい……」


少年はそうゆうと、舌なめずりをした


獣の一頭に向かってかける、手に持った剣を振るう、獣の瞬発力の方が当然といえば当然に上で簡単に避けられる。


そこ隙に、真横から体制の崩れた少年に向かって襲いかかる別の一頭それにつずくように数頭も続く、回避不能、洗礼された動きでもない素人丸出しの動き、当然の帰結である


見ていた少女も死を確信した


だがこの場で無言であった金髪の少年は、何かを確信しているようの少年を見ていた


そして、それは起きた



(やっぱり、そうださっきの崖下りもそうだし逃げ回ってたときもそうだ、体が軽い)


この現状において、少年はそう思っていたどう考えても絶体絶命のこの現状で


だが、少年にはわかっていた何が危険でどう動けばこの現状を打破できるのかを


(鳴ってる、鳴ってる)



これはさっき、化物から逃げてる時に感じてたやつと同じだ


(これが、感じるとこが危険感じないとこは平気)


(まあそんなとこかね、いいね)


「面白い!?」


そこからは、快進撃であった


真横からくる獣を、普通では避けることが不可能周りから迫ってくる獣も合わせると普通なら判断に迷うとこだが何の中予もなく


その場でしゃがみ頭上を通過する獣の腹に蹴りを入れた


その後勢いよく迫ってくる獣の一頭の首筋に剣を突き立て飛び上がる


(2頭目!)


空中に飛び上がっている間にも周りから迫る獣を斬り蹴り殴り地に落とす


そして群れの中で一頭ひときは大きい獣が襲いかかってくる、それを相撃つように前進し走る!


2つの影が交差するように交わる



舞う鮮血そして

響いたのは、獣の鳴き声


少年は交わる寸前で方向を変え斜めに獣の腹を切り裂いた


その鳴き声を合図に残りの獣は散り散りに逃げていった



「フーッ!、そういえば自己紹介まだだったよな」


一息ついて日常会話のように話し出す


「俺が、一番最初だったけ?俺は出流」


「停滞と退屈が大っ嫌いな、偏屈な御崎 出流」



そうして始まる物語、異世界物語


ありきたりでヘビーで愉快な物語。







評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ