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願いは呪いとともに。~退屈で停滞した世界の終わりです~  作者: ぽっp
第一章;共同体は始まりとともに
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共同体は始まりとともに(11)

徐々に合戦の音が大きくなってきた

三人は各々の思いを胸に始まりの時を迎えようと

していた。



「「!」」

「・・・・」


戦闘が起こっている.


わかりきっていたことではあっても

実際目の前で起こっているのをみるのでは

やはり、その衝撃は凄まじいものである。


もともとそんなものとは無縁の場所から来たのだから当たり前ではあるが……。


例外も存在するこの場合その例外とは

水凛の眼前にいる二人…


一人は驚きはすれど何時もどうりの飄々とした雰囲気に戻っている

もう一人は一切の半などせず淡々と状況を受け入れる。


「あいつどこだ・・・・」

「っち、流石にごッたがいした場所じゃ人一人見つけるのは難しいか」


出流は戦場を見渡す。


道中にあった死体や先ほど出流が殺した男と同じ格好をした連中と

コレまた分かりやすいい絵に描いたような賊

それと商人のような風貌な男が指揮している謎の集団

戦闘に参加するような風貌でない雑多な集団だ。


「どうゆう状況だ?これ」

「・・・・さあな・・・直久的にはどうおもうんだ」

「・・さっき死体とおんなじ格好・・・あ~めんどくさい!」


「装備を着てた連中をA、山賊ですって格好の連中をB、それ以外はCだ」

「それでいいよ・・で、直久はどう思うよ迂闊に動くとまずそうだが・・」


「・・・・・」


「そんなのお前の方がよくわかってるだろう?…その感?みたいなやつで」

「あえて云うならABたいCってかんじだな・・・・」


出流が言うとおり戦場はABの陣営体Cの様相であった

先ず普通に考えれば、Bなんていかにもな山賊とAの連中・・鎧などの防具で

武装した連中が敵対しているように見えるがそうではなかった

なぜなら、Cの連中を守る素振りのないA

むしろ、馬車などを物色しているものもいる。


Cが商人やこの団体の民間人だとすれば守るのが普通なのだと思うがそれがない

ここのまでの経緯や先ほどのルミナの顔を思い出し

Aはやはり裏切り者・・・まあ相手は裏切ったなんて思ってないかもしれないが・・


この団体に雇われたものたちなのだろうだが実際はBとつながっていて

Cを襲っているとみられる。


「この場合俺らも危ないよな・・出流!女の子は見つかったのかよ」

「さっきから探してるんだが・・・」

「・・・なんだよお前やっぱ」

「はぁ?」

「いや別に~」


「・・・・・・」

(何よこの二人・・・異常よ・・)


二人の順応性のたかさ、いや彼らの異様性とも言える

精神状態を目の前で見せつけられる水凛は内心穏やかではなかった

彼女が今まで付き合ってきた人間たちとは明らかに違う人種であり

自分の常識や感性そういった大切なものが壊されていくような

そんな感覚に襲われていた。

(なんで、この二人はこんな状況で【笑って】られるの・・・・)



出流と直久はこの戦場を眺めながら現状を理解しようとしていた

そのおよそ一般人とは思えない行動精神状態が一層、水凛に自身の異物感

と嫌悪感を抱かせていた。


その感情の正体も曖昧なまま物語は転がっていく。


「・・!、いた!?」


出流はルミナを見つけたと声を上げる

それを聞いた直久は出流の目線の先を追う

水凛も後追いする。


「あいつか……」

二人もルミナをを見つけたようだ

件の少女は怒号飛び交う戦場といって差し支えない場所を

目的を持って走っていた。


「おいおい、なにしてるんだよ!

アレ!あんな場所を一人で走り回って!」

「わからんが行くほかないか・・!」


出流は言葉をつぬぎ終わるよりも早く、その場を走り出した。


「え!ちょっっ!」

「しゃあね」


出流のあとを追うように・・・引きずられる形で二人も後に続く、

3人のいるところはこの「殺し合い」の場からいくばくか離れていたうえに

台車などの残骸や横転した荷台のおかげもあり誰も気づいていなかった。




ルミナの姿を取らえていたとはいえ見ているのと追うのでは

わけが違う、相手の位置も自分の位置も常に変化するためである、

それに加えて出流は(危険)を回避進んでいるのだからなあおさらだ。


「出流あの子の場所はわかってるのか!

俺は悪いが何度か見失ってるんだが」

「危険なところは迂回しながら進んでるからな、・・・それに大体の場所は

わかってる」

「あああ~なる!」


「だいたいって!ちょっとそれ大丈夫なのってっきり「見えてる」もんだと

思ってたのに・・・」

「え!水凛ちゃんもしかして見えての!」

「ええ、ここから真っすぐ進んだところに彼女がいる・・みたいよ」

「?」


水凛の言いよどみが気になったのか直久は軽く小首をかしげた


「水凛がそういうならこのまま行くか、ちょうどこの先からの【警告】はない」


3人はそのまま一気に件の女の子ルミナのもとまで走った












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