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私と貴女の揺れる想い  作者: 明日大
1/10

プロローグ

 白爪純玲(しらづめすみれ)。とある女子高に通う高校二年生。身長百六十二センチ、体重四十五キロ。スリーサイズは……まあ、これはいいか。

 何の変哲もない、平凡な女子高生のプロフィール。体重を隠す子もいるけど、私は別に気にしない。太ってないからかもしれないけど。

 まあ、要するに。これが私のプロフィールで、私は平凡な女子高生だってこと。

 女子高って言うと、百合……だっけ? そういう、女同士の恋愛を想像する人が多いらしい。

 でも、この時の私は、そんなことは知らなかった。

 恋愛は男女でするのが当たり前。ずっとそう思ってたし、疑うこともなかった。

 ――そう、あの時までは。


「純玲が好き。……私と、付き合ってください」


 これは、平凡な女子高生の、平凡じゃない物語。


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