脅威と敵
ドアが勢いよく開けられ半開きの状態になっており、しかも警報らしきものが、けたたましくなっている。
そんな中俺は一人病室の別途に寝かされている。あたりを見渡すと俺のバックが置いてあり、そのバックには消毒済みのラベルが張ってあった。その中にはハンドガン1丁と替えの弾倉が2個あった。バックをもっと探ると、スタンナイフが見つかった。
「よし動く!」
ハンドガンの動作を確認しついでに手足の確認もする。
病室のベットから起き上がり勢いよく開かれたドアを通り抜け長い廊下を出た。
そこに広がっていた光景は慌ただしく移動する人、見たこともない武器を持って走っている人々だった。
「おいそこのお前何をしている」
不意に唖然としている俺の後ろから声が聞こえた。
「そこのお前だ」
その言葉を再度聞いた俺は後ろを振り向く。すると戦闘服に身につけ、銃口を俺のこめかみをしっかり狙っている男性の姿だった。
「おっと……」
両手を上げて敵意がないことを示す。だがそんな俺の行動の意味が分からないのか、こういった。
「おい何をしている?」
「何してるってただ――」
「おい早くシェルターに移動をしないか」
「シェルターそんなもの――」
確かにけたたましい警報で聞こえにくいがたしかにそんな放送をしている
『民間人の皆さんはお寄りのシェルターに避難してください』
そんな放送をしている。
「それでシェルターというのは」
「近くにあるじゃないか」
俺は戦闘服を身に着けた男性のさすほうを見る。するとこれまたご親切にシェルターと記されたプレートが吊るされていた。
そこに駆け寄り重々しい扉を開ける前に戦闘服を身に着けた男性にお礼の言葉を述べてから、重々しい扉の取っ手に手をかけ開くとそこには、1週間分の食糧と子供から大人までの様々な世代の人々がいた。
そこに足を踏み入れ重々しい扉を閉めると完全な闇と化した空間が広がっていた。
おれは空いていたスペースに座ると、人々の声が聞こえてくる
「お母さん助かるよね」
「大丈夫よ、大丈夫だから」
「聞いたかしら、私たちに流している情報ってごく一部に過ぎないんですって」
そんな声が無数に聞こえてくる。その刹那
「動くな、我々はこの世をただす者たちだ」
するとどこからか人々のざわめき声が聞こえた。
「あれが魔法テロリストの組織か」
「私たち死んじゃうのかしら」
といった怯え交じりの言葉が聞こえた。
俺はすぐに行動せず敵の魔法テロリストらしき者かどうかの確信がつくまで今自分の状況がどうなのか落ち着いて考える必要がある。
まず自分がシェルターに入ってそのあと適当空いてるところに座ると、動くなと声がして人質になったわけだ。
ついてないなと思いつつ敵かどうか観察することにする。
「ああもう終わりだ!」
民間人の一人がこの状況にパニックを起こしたのかものすごい大きな声で叫んだ
すると布すれの音が聞こえつぎの瞬間鈍い音とともに民間人が空中に飛ばされ気絶した。
俺はその行動で確信したこいつは脅威だと、敵だと。俺は立ち上がり民間人を守るべく脅威と敵と対峙する。
「おいそこのお前武器を捨てて投降しろ」
俺はホルスターからハンドガンを取り出しハンドガンについているフラッシュライトで脅威を映し出す。
脅威は手に磨かれた木の枝、いや杖を持っている。
「馬鹿が愚か者が」
そういって呪文を放とうとしている。
俺は投降しろともう一度説得を試みる。
「武器を捨てて投降しろ」
だがその刹那、杖の先端に魔法陣が展開され、ゴルフボール程の火の玉が放たれる。
それを俺はかろうじてよける。
もうこいつは投降する気は無いようだ、と俺は思った。
「愚か者はお前だ」
そういってハンドガンのセーフティーロックを瞬時に外すと脅威に向かってではなく脅威の杖に向かって一発発砲すると杖は砕け脅威の手から落ちる。脅威に向かって歩いていき、こう聞いた。
「投降する気になったか?」
「ふんっ笑わせるな我々に投降という選択はない」
「そうか、君はどれだけ愚かだというんだ」
そういって脅威の首筋に向かって首の骨が折れない程度のチョップをくらわせ脅威はばたりと力なく倒れた。
いかがだったでしょうか。
今回は少し長めに書かせていただきました。
そして投稿が遅れてしまい申し訳ありません。
それでは謝礼をこの小説をご覧になった方々ありがとうございます。
そしてこれからもどうぞお願いいたします。