少女との出会い
異変は突然だった。地面は隆起し、幾多もの生命が奪われていく、まさに世界の終わりという表現がお似合いの光景だった。しかしそんな光景もすぐに終わった。一瞬白い閃光が視界に入ると同時に熱さを感じることなく自分の体が虚空に消えた。
「ぐへっ」
俺は内臓がつぶれんばかりの衝撃で目を覚ます。衝撃の原因を探るべく上体を起こすと大量の本が見つかった。その本の題名は、「黒魔術入門 初級編]とか「白魔術入門 初級編」とご丁寧なことに日本語で表記していた。こういう本とかあるということは持ち主はかなりのオカルト好きなのかもしれない。
「あっ起きたんだぁ~!」
不意に背後からまだ幼い少女のような声がした。
その声に反応するように俺はその声のほうに向く。
すると俺の予想道理そこにはかわいらしい青色のストライプ柄のワンピースを着た少女が俺をのぞき込んでいた。
「どなたでしょうか?」
思わず状況が整理できず敬語になってしまった。
「うわ~初対面の女子に名前きくんだぁ~」
かわいらしい見た目にしてはなかなかめんどくさい奴だった。
「じゃあどうしたらおしえてくれるんだ」
「う~ん先に名前教えてくれたら教えてくれるかも」
「なんだかもって」
「言葉の通りよ」
「なんだよそれ……」
俺はあきれたように額に手を当てる。
「わかった教えるよ」
「おお~教える気になりましたか!」
人が変わったように目がキラキラしている。
「俺の名前は柊優斗です」
またこの少女の人の変わりようで敬語になってしまった。
「じゃあ私も教えるわね、私の名前は一条明日実です。よろしくね☆」
そういって手を差し出してくる。
いわゆる握手的なやつだ。
俺はしっかりと一条明日実の手を握ると力強く言った。
「ああ、よろしく!」
それを聞くと少し微笑み部屋を後にしようとする。
「ちょっと待ってくれ」
出ていこうとするのを静止するかのように言った。
「なに?」
一条明日実が振り帰った。
「最後に一つ質問さしてくれ、あんたのことをなんて言えばいい」
その言葉が意外そうに眼を大きく開けるとまた少し微笑んだ。
「あんたって失礼だな~でもうれしいよ優斗君、私のことは明日実でいいよ」
「それじゃあな明日実さん」
「うんじゃあね、君とは戦わずにいたいな」
俺には何のことかさっぱりわからないような言葉を後にして明日実は部屋を後にした。
初めての投稿になります。この小説を読んでくれた方々本当にありがとうございます皆さんが読んでくだされば小説投稿の励みになります。この小説はちょっと長めになると思いますがたくさんの方々がこの小説に興味を持ってくれればうれしく思いますその他アドバイス等も受け付けておりますので気軽にアドバイスを送ってくれると今後の小説がより良いもになると思います。もう一度言いますがこの小説を読んでくれた方々ありがとうございます。