スターエイトの顔合わせ
人物紹介
【パフエア・オイシーネ】(1)
積極的にフレイジスに近づいている女の子。稀に効果音を口にすることがある。
彼女は癒し枠なのか、それとも……?
【フレイジス・コルエス】
入学式の日。
普通なら大講堂に集まり、校長の話を聞くものだが……
「スターエイトになれなかった腹いせに、全員殺してやる……」(ブツブツ……)
あいつのように、入学式早々で暴動を起こそうとする奴が存在するため……
”スターエイトのみ”教室で、リモートという形式で行われる。
俺はスターエイトが主に使用する教室に向かう。
すると、フエーラーが教室に入っていくのが見えた。
フエーラー……来月の順位変動戦で絶対に倒す。
闘志を燃やしながら、俺は教室に入る。
中は8人の生徒が使う教室とは思えないほど広い。
試験の時に見たザイン・パンチズ以外の6人は既に来ていた。
机は2人1組で、座席表が前に載ってある。
俺は……左後ろの机の、左側の席だった。
隣に誰か座っている。
眼鏡をかけた、茶髪の男。新聞を集中して読んでいる。
俺は隣に座り、話しかけた。
「なぁ、俺はフレイジス・コルエスっていうんだが……お前は?」
「え……?わ、はい、ワイは、8位のウオドワー・キチエエテ……っす。」
男は少し怯えながら答えてきた。
「これからは隣だから、よろしく。」
「よ、よろしくって……仲良くもなんともない癖に……」(小声)
「……ん?何か言ったか?」
「うぇ!?あぁ、よろしゅくおねじゃいします。」
何というか、妙な奴……
挨拶を済ませた俺は辺りを見回す。
左前には金髪の女の子が一人座っている。
右前には紫髪の男がおり、その隣でフエーラーがぐっすり寝ていた。
……警戒心のない奴だな。
俺たちの隣の机には、もう一人金髪の女の子がいて……
「コルエスさーん!おはようございます!」
その隣のオイシーネが俺の近くに来て話しかけてきた。
「席は少し離れてますけど、よろしくお願いしますね!」
そう元気よく挨拶したオイシーネは笑顔で戻っていった。
「こいつ早くも女子に好かれやがって……」(小声)
さっきから隣がうるさいんだが、何て言ってるのか分からない。
初日から嫌われたか?
そんな事を考えていると……
「ほーい皆さん席ついてぇー!」
俺たちの担任と思わしき人物が現れた。
ムキムキで明るそうな、緑髪の人だ。
先生が来ると同時に……
「はぁ、はぁ……遅れてすま……は!?親父!?」
ザイン・パンチズが飛び込んで……って、え?親父!?
「はっはっはー!悪いなザイン。先生になれたから、サプライズしようと思ってなー!」
「親父……恥ずいんだが……」
「生徒の諸君、待たせたね!私がこのスターエイトの担任を務める、ザクロ・パンチズだ。好きなように呼んでいいぞー!」
生徒と先生が親子とか、そんな事実際にありえるのか……
「スターエイト用の入学式はこの後リモートであるんだが……まずはそれぞれ自己紹介しようかー!……って!そこのお前!初日は減点してやらないから、起きろ!」
そういって先生はフエーラーを起こす。
……あんな奴が俺よりずっと強いと思うと、少し苛立ってくる。
「ふぇ……あ!その、すいません!」
「まぁいい。じゃあ……っておい!お前が現時点の1位なのかよ!じゃあお前からだ!」
「はい。えー……」
「名前と、あるなら使える魔法と……そうだな。ここの皆があっと驚くような事を言ってくれ!」
「……はい。名前はチオニス・フエーラーです。魔法は……」
……遂にか!?ようやくあいつが使ってた魔法が分かるのか!?
フエーラーの後に実技試験があったキチエエテ以外の全員が、とても強い視線を送っている。
そりゃあ俺もそうだが、知りたいだろう。
「魔法は………………ないです。」
「嘘つけ絶対あるぞ!試験管も噂にしてたからな!お前が切った銅像が少し濡れていたと!」
「えぇ……えっと、秘密ですよろしくお願いします。」
「色々突っ込みたいんだが、まぁいいだろう……っておい!驚きそうな事言えよ!」
「……モンスター飼ってますよろしくお願いします。」
「「「はぁ!?(えぇ!?)」」」
俺も含めて、周囲が驚きの声を上げる。
モンスターを?あの……人を喰う事しか考えてないあのモンスターを?
「……つ、次。2位の……コルエス!」
「はい。フレイジス・コルエスです。炎魔法です。……俺の夢は世界最強になる事です。だから絶対に1位になって見せます!よろしくお願いします。」
敬語で自己紹介する。世界最強になる為にまずは俺の力でフエーラーを……
「……ガキかよ。」(小声)
……今キチエエテが小声で馬鹿にしてきたような気がしたが、そんなのは気にしない。
俺はその後、全員の自己紹介を聞いた。
『残りの自己紹介』
3位:ゲドフ・スーギール
魔法:なし 驚きそうな事:父親は五星クラスの冒険者だったが、既に他界している。
4位:べリリフィア・ゲソダーネ
魔法:障壁魔法 驚きそうな事:筆記で100点だった。
5位:ザイン・パンチズ
魔法:なし 驚きそうな事:先生と離婚した母も他の学園の先生をしていた。
(それを暴露された先生は、ザインに後で職員室に来るよう伝えた。)
6位:タンソフィア・ゲソダーネ
魔法:障壁魔法 驚きそうな事:筆記で100点だった。
7位:パフエア・オイシーネ
魔法:俊足魔法 驚きそうな事:気になってる人がいる。
8位:ウオドワー・キチエエテ
魔法:多言語魔法 驚きそうな事:モンスターと話せる。
姉妹だとは思うが、ゲソダーネの2人は全く同じ顔で、名前以外全く同じ事を言っていた。
……俺にとっては、正直それが一番驚いた。
「よし、全員終わったな。さて、そろそろ入学式だぞー。」
『皆さん、聞こえていらっしゃるでしょうか。私が校長のマスト・オッズです。』
どこにでもいそうな見た目の校長が姿を見せた。
『……であるからして、……です。それから……』
~40分後~
『……では皆さん。スターエイトと呼ばれる、トップクラスの自覚を持ち、しっかり学園生活に励んでください。話を終わります。』
……長い!
同じ意味を持つ話を繰り返してるだけだ。それに失礼だが、中身も薄い。
だが、この言葉だけは気になった。
『このターンライト学園では、授業以外における生徒同士の殺害には、一切の責任を負いません。』
この学園……嫌なことが沢山起こりそうだな。
どうか私に……星という恵みを……
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