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八星の奥へUターン  作者: セカイエーゼロ?
プロローグ
2/10

始まりの順位

人物紹介

【フレイジス・コルエス】(1)

ターンライト学園に入学するため、試験を受けた赤髪の男の子。

幼い頃から魔法を使えるという理由で、周りから天才と呼ばれており、彼は”子供の中では俺が一番強い”と思うほどの自信家となった。

天才と言われるに相応しい実力は持っており、周囲からも一目置かれる実技試験となったが……

チオニス・フエーラーという存在が、彼が持っていた”強さへの自信”に傷をつけることとなった。




【フレイジス・コルエス】


実技試験と筆記試験を終えた俺は、順位の発表を心待ちにしていた。

昔から”天才”と言われてきたせいか、母はかなりの数の知識本を買ってくれた。

そのおかげで、筆記試験はとても簡単だった。

……最後の問題以外は。


「……チオニス・フエーラー。」


他の事を考えていないと、どうしてもあいつの事を考えてしまう。

あの時に見せた圧倒的な技。俺にはそれが何なのか分からないが、筆記試験がとんでもなくでない限り、スターエイト入りを果たしてくる。


……そういえば、あいつはどこに行った?

俺は辺りを見回す。するとトイレから丁度出てくるのが見えた。

喧嘩を売るつもりはないが、あいつと話がしたい。

そう思った俺は話しかけようとしたが……


『これより受験の合否、そして順位を発表します。受験者は2階モニター前までお越しください。』


俺が今いる場所への集合がアナウンスされ、集まって来た人の波によって姿が見えなくなった。


一旦後にしよう。俺はまず番号を見て合否を確認する。

毎年合格の条件が違うが、今年は”実技と筆記がどちらも60点以上”らしい。

当然のようにあった。もちろんフエーラーもいる。

次に俺は順位を確認した。


『現時点の順位』

≪スターエイト≫

1位    :チオニス・フエーラー【実技:100 筆記:92】

1位(同率):フレイジス・コルエス【実技:97  筆記:95】

3位    :ゲドフ・スーギール【実技:92  筆記:93】

4位    :べリリフィア・ゲソダーネ【実技:75  筆記:100】

5位    :ザイン・パンチズ【実技:95  筆記:74】

6位    :タンソフィア・ゲソダーネ【実技:68  筆記:100】

7位    :パフエア・オイシーネ【実技:77  筆記:88】

8位    :ウオドワー・キチエエテ【実技:79  筆記:82】



「……っ!?同率だと!?」


実技点では負けているが、筆記点で上回り、同率になっていた。


「なぁ、今までこんな事ありえたのか?」

「今年は1位が2人いるらしいぜ。まぁギリギリで受かった俺にとっちゃ、雲の上の話だけどな。」

「俺絶対チオニスって奴の能力持ってたら受かったんだけどなぁ、交換してほしいぜ。」


反応も大きい。1位が2人というのは、今までにない前代未聞の話だ。


「コルエスさーん!私スターエイトに入りました!これから一緒ですね!」


さっきの女の子……オイシーネが駆け寄ってくる。


「さっき格の違いを見せつけてきたあのフエーラーって人、いざ総合点で見たら同じ位でしたね!これなら来月にはすぐ単独1位の最強に……」


「いや。」


俺はオイシーネの言葉を遮る。


「悔しいが俺は1位では……最強ではない。例え記載では1位でも、俺は……俺があいつより上回っているという事実を得るまで、1位ではない。だから……」


その時。


「順位の申し立てのある生徒は、お隣のカウンター係にお越しください。」


俺はカウンター係の前まで進む。そして……




























「1位、フレイジス・コルエス。実技の点数を1点下げ……2位にしてください。」


声を震わせながら、1つ順位を下げるよう要求した。

”2位”。この言葉ほど悔しい言葉はない。だが俺はフエーラーを見て、最強ではなく”ただの2番手”……いや、もしかしたらこの学園に来ていないだけで、俺より強い子供もいるかもしれない。そう気づかされた。


カウンター係だけでなく、周囲も驚いた表情を見せる。


「おい聞いたか!?1位の奴が順位を下げたぞ!?」

「ありえねー、どういう狙いなんだ?」

「まさか、毎年1位が向けられるヘイトから避け、最後の最後で1位を持っていくのか!?」


批判されている。

スターエイトはおろか、受からなかった人にとって、奪われた1位を自ら落としにいくのは馬鹿にしてるということだ。俺だってそれは分かってる。


だが、俺は最強になりたい。世界最強に……!

まずはフエーラー。俺に大きな壁を作ったお前に、直接対決で勝ちたい!

それまでは2位だ。悔しいが、あいつと同格であると、まだ心の底では認められない。


「……なんで?」


「お前は……フエーラー!?」


振り向くと、俺の横にフエーラーが立っていた。


「なんで降りるような真似をしたの?1位になれば、世界で見ても最高クラスの王国から最高の待遇を受けれるのに。1位から降りるなら、僕が降りても良かった。」


「……は?な、何言ってんだ?」


「僕に1位を譲るくらいなら、君が1位になるべきだ。頭も良いし、実技も3点しか変わらない。君が1位になった方が……国も喜ぶから……」


……は?国の為だと?


「さっきから何言ってるのか分からないが、俺を馬鹿にしてるのか?その3点が……俺にとってどれだけ屈辱か、お前には分からないだろうな!いいか!お前は今1位でいろ!だが勘違いするな!俺はすぐに強くなって、お前を倒して正真正銘本物の1位になってやる!」


「……っ!うん。じゃあ、来月の”順位変動戦”で僕を倒してよ。これからよろしくね?」


フエーラーは俺に少し微笑み、去っていった。

……何だったんだあいつは?誰しもが手に入れたい1位を、何故あいつは譲ろうとする?

だがこのやり取りで、ますますフエーラーを倒したくなった。



【試験管達】


「あの受験者、スターエイトの首席だって!」

「例の銅像を切った子でしょ?やばいよね、あんな年で。”冒険者ギルドの七星クラス”と渡り合えるんじゃない?さすがに”八星クラス”は無理そうだけど。」

「いやいや、あれで初見殺し食らったら、八星クラスにも通用するでしょ?」

「結局、あの魔法はなんだったんだろうね。……ってか魔法なの?」

「現在発見されてる22種類の魔法のどれにも属さない。だが遠距離攻撃は魔法の専売特許だ。新種の魔法しかありえない。」


「みんなー!聞いて聞いて!その、首席の……フエーラー君だっけ?あの子が切断した銅像に、ありえない現象が起きてるんだけど!」


試験管達は切断された銅像を見る。


「なんで……銅像が()()()()()?」


どうか私に……星という恵みを……

あげたくないという人はブックマークしてくれるだけでも嬉しいです。

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