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INRUI占いを用いて  作者: 黒十二色
実践編
4/12

末法の世に思えることに対する不安

「近ごろは、予言や地震や陰謀や選挙やなんやかんや、末法の世が訪れている気がして不安になります。新INRUI占いを用いて、打開策を考えたいと思います」



  8つのアルファベット


 L – G – C – E – M – H – A – U



  新INRUI占い:各ポジションの読み解き


1.現在の印象:L(LINRUI|線類)

 物事が複雑に絡まり、あらゆる問題が線状に結びついて見えている状態。情報過多、繋がりすぎる世界に対する疲れ。


2.妨げ・懸念:G(GINRUI|銀類・酒)

 不安や混乱からの現実逃避の誘惑。酒や娯楽、無関心に逃げたくなる心が、根本の解決を遠ざけている。


3.潜在的動機:C(CINRUI|孤独)

 あなたの深層には、孤立や理解されないことへの怖れがある。世界が壊れていくように感じるのは、自分がその中でひとりきりだからかもしれません。


4.理想・願望:E(EINRUI|霊性・魂)

 精神的に清浄な世界、魂が報われるような世界を求めている。それが「末法への不安」の裏にある真の願いです。


5.過去の現実:M(MINRUI|我執・独善)

 かつては「自分が正しい」という強い感覚を持っていたかもしれません。世界が自分中心に回っているように思えた時期です。


6.これからの現実:H(HINRUI|品類・品格)

 今後、冷静さと理性、品格を重んじた態度が必要とされる状況に入ります。感情や混乱ではなく、静かな威厳が求められる。


7.補足:A(AINRUI|空気)

 見えないながらも、全体を支える“気”の存在を思い出すべき時。明確な答えがなくても、呼吸し、生きることでつながっている。


8.結論:U(UINRUI|音・機械・集合意識)

 最終的には、音やネットワークを通じた集合的意識の覚醒がカギに。末法的な時代を超えて、新しい共同意識の目覚めへと向かう未来が見えています。



  吉凶判断


 L(12番目)→ U(21番目)

 拡大方向・吉兆


 今の不安は、新しい世界意識の目覚めへの予兆。末法のように見えるのは、古い枠組みが崩れつつあるからです。


  総合アドバイス


「今見えている不安」は、情報やつながりすぎた世界(L)に疲弊した結果です。

逃避(G)せず、孤独(C)と霊的な純粋さ(E)に目を向けましょう。

あなたが世界を変えようとするのではなく、静かに“整える”ことで自然と調和が生まれます(H)。

そして、目に見えないつながり(A)と、音や集合意識(U)に救いの道があるでしょう。


  結論


 末法の不安は、古い価値観が崩れ、新たな秩序が訪れる前兆です。

 見えない空気を信じ、音とともにある世界で、品格を持って生きること。

 これこそが、あなたの打開策となるでしょう。



  感想


 あなたがひとりきりだから壊れてるように感じるとか、ほっとけよと思う。

 だが、なんだこれは。新しい世界意識の目覚めとは、奇しくもやはり菌類のような段階へと人類が進むということなのであろうか。

 また救いの道として提示されたひとつに「音」が挙がった。たしかに聴覚を通して刻まれた記憶は残りやすいように感ぜられる。しかし、それだけではないのかもしれない。たとえば、お茶の種類を言い当てることを、「聞き茶」と言ったり、お香の香りを言い当てることを「香を聞く」と言ったりもする。目の前のことに集中してしっかりと味わうことを、「きく」と表現されてきたのだ。そういうことの示唆に違いない。

 良い音・良い味・良い香りと万人が思うものについて深く考えをめぐらせるというのは、生き物としての人間とは何かという問いかけであり、霊的存在としての人間とは何かという問いかけでもある。

 新たな枠組みとやらについていけるのかという新しい不安が生まれたが、一応吉兆も出ているようなので品格を保ちながら期待したいと思う。

 でも果たして、こんなところでこんなわけわからんものを発表しておいて、品格だとか言う資格はあるのだろうか。

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