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桜に恋ゆ  作者: シン
7/16

#7

その後も彼女との連絡は続いた。


日々チャットで話し、ごくたまに通話をする。

通話は決まって日曜の昼過ぎ、10分から長くて20分。

今考えれば違和感しかないが、この頃の僕は"忙しいのか"としか思っていなかった。


テストが終わり、夏休みが始まった。


部活引退の年とはいえ、そこまでの強豪校でもなかった為、練習は程々に、

家でだらだらと毎日を過ごす。

連絡を取り始めた当初よりは彼女の返信が遅くなったとはいえ、会話は変わらず続いていた。


けたたましく鳴くセミの声に、ふと去年の彼女との出会いを思い出す。

夏蜜柑を手にした彼女


彼女と会いたい。


そんな衝動に駆られ、気づけば彼女に連絡をしていた。


"ねぇ、夏休み暇な日ない?忙しいのは知ってるんだけどさ、1日くらい会いたいな、なんて。"


ああ、送ってしまった。

彼女の返信が来なかったらどうしよう。


そんな不安とは裏腹に、彼女からの返信は10分も経たずに返ってきた。


"私も君に会いたいって思ってたんだよね。なんか懐かしい気がするし、夏みかん君。"

"来週の日曜なら会えると思う。6時前には帰らないとだけど、どう?"


すぐに返信をする。


"その日空いてるから、いいよ。"


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