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桜に恋ゆ  作者: シン
6/16

#6

あのチャットから数日後、日曜の昼過ぎに彼女からの電話がかかってくる。

驚きながらも、すぐ電話に出る。


「いきなりでごめんね。てか、良く出れたね?最悪、留守電に入れとこうかと思ってたから。」


聞き覚えのある彼女の声に、嬉しさが込み上げる。

いつもチャットで話している彼女が、現実で話している。


「出るに決まってるじゃん。舐めんなよ。」

「そう?それは嬉しいかも。そんな君に免じて、10分だけ話してあげよう」

「なんで上から目線?」


明るくも透き通った彼女の声、ケラケラとよく笑う彼女との通話は楽しかった。


「もう時間だ。やばいやばい。じゃあね!」


彼女がプツリと電話を切る。


本当に一瞬だった。

あっという間に過ぎた10分間は、まるで夢のようだった。


"また、話せる時に通話かけるね。次は予告するw"

"おう、楽しみにしとくわ"


彼女とのチャットでのやり取り、

また次回があることが嬉しい。


こんなにも人の言葉に一喜一憂するなんて、

僕らしくないが、それが楽しい。


「ああ、好きだなあ」


ポツリと口から出たつぶやきに自分で驚く。

そして納得した。


ああ、僕は彼女のことが好きなんだな。


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